みなさんこんにちは。とある実業団所属の、新宿本館コダイラです。
1/20に味の素スタジアムのあじペン広場にて開催された社内試乗会に参加し、株式会社近藤機械製作所様(通称:GOKISO)からリリース間もないDISCブレーキ対応ホイールをお借りしました!!
会場まで30kmちょい自走し、試乗会が始まるやいなやブースにお邪魔させて頂きました。
GOKISO クライマースルーディスクホイール
参考価格 : ¥580,800-(税込)
リムハイト : 45mm
ペア重量 : 1,880g
スポーク : Sapim CX-Ray
スポーク穴数 : 前後24穴
ライダープロフィール
身長171cmちょいで基準体重は57kg。
JBCF(E1)のレースを中心にトレーニングライドをする形。
純粋なサイクリングはあまりしないですが、トレーニングコースとしては幅広く乗っています。
使用機材(比較材料)
・MERIDA REACTO TEAM-E
・ZIPP 404 Firecrest
・SHIMANO ULTEGRA Di2(52-36/11-28)
・SCHWALBE ONE 25c
・Prologo SCRATCH M5 PAS NACK
メーカー沿革(GOKISO)
愛知県に本拠を構え、航空機ジェットエンジン用の軸受けを生産を手掛ける会社から2010年に生まれた自転車製品ブランド。
工場自体が航空宇宙品質管理規格の認証を受けた環境であり、徹底した品質管理や高いモノ作りへのこだわりが窺えるメーカーさんです。
また最近では国内プロチームの那須ブラーゼンにも機材供給をしていたメーカーさんでもあります。
個人的な話ですが私は民間・軍用を問わず航空機や艦艇の類が好きで、最近は羽田空港の格納庫見学に行くような人間なのでお名前はむしろそっち方面で見知っていました。
驚異のスペック
まず『GOKISOといえば?』という問いに対して多くの方が答える内容として考えられるのはハブスペックの高さ。
肉抜きされた特徴的な形状ですが、当然他にもGOKISOがここまで驚異のスペックをたたき出すのには理由があります。
以下はメーカーHPより引用。
印象的なのはやはり【弾性体構造】の部分。
その名の通りハブ自体に『弾性体』、すなわち力が加わった際に物体が元に戻ろうとする性質を持たせたというもの。
私は残念ながら文系なので造詣が深いわけではないですが、ザックリ言ってしまえばその性質を活かすことで結果的にハブ自体が振動吸収性能を底上げしてくれるようになります。
同社の文言を借りるならば「ベアリングの保持部分とフランジの間に設けたフィンガー構造が路面からの振動を吸収し、ベアリングに伝わる衝撃荷重を緩和する」とのこと。
欧州トップレースの厳しい石畳区間などに投入する想定も含んだ開発プロセスであり、耐久性も優れたパーフェクトプロダクトとなっています。
また同社の技術の粋を結集して生まれたハブは驚異の回転性能をたたき出します。
誤解を恐れず言ってしまえばGOKISOホイールは軽くはありません。
数値的な面での軽量性のみを重視するユーザーにはハッキリ言って向いてません。
しかしロードレースや長距離帯の中でレースを行うユーザーにとってはその回転性能は大いに武器となり、「軽くないからなんだ?」と言わんばかりの満足度を得られるでしょう。
仕様面
DISCローターは6ボルト方式。
近年のハイエンドモデルはセンターロックによる固定が主流ではありますが、GOKISOの場合はハブ形状によって6穴を採用する他ないとのこと。
メカトラ対処のために複数ホイールを保有し運用する場合、あらかじめ専用のシムを用いてローター位置を調整しておくことによって機材交換後の擦過音発生防止に繋がるそうです。
また……
開発段階における各社内試験においてはContinental GP5000タイヤの25~28cを【基準】としているそうなので、自身で使用する際もGP5000シリーズをセットするのが無難ですね。
TLR規格ではあるものの、計算上はクリンチャー装着時にベストパフォーマンスとなるそうです。
インプレ
まず感じたのはコーナー侵入時の違和感。
と言ってもネガティブなものでは決してなく、普段他社製品を使用するからこその変化です。
このあたりで減速して、車体を傾けつつ曲がってまた加速する。という至極当たり前の思考にすら疑念を抱くレベルでホイールが回転を続けます。
極端な例ですが、仮に完熟走行無しのぶっつけ本番でクリテリウムなんかに出ようものならほぼ100%落車してしまいそうな感覚でした。
また再加速時に踏み込んだレスポンスも非常にリニア。
下りからの登り返しにおいても惰性で行けてしまうのではないかと錯覚するほどの性能でしたが、試乗コースが平坦コースであったのが悔やまれる程です。
ある程度パワーを入力したのちに脚を止めてみても回転が止まる様子がありません。
流石に斜度10%以上の登りが続くヒルクライムには分が悪いですが、そこは適材適所です。
例えばJBCFなどにおいては群馬CSC正周回などのコースであれば遺憾なく真価を発揮してくれるのではないでしょうか。
また試乗コースで多少表面が荒れた箇所があり、わざと通ってみましたがライダーに伝わる振動が軽減されているのは明確。
カタカタと振動する様子がかなり滑らかで、長時間の乗車時でも後半に効いてくる快適性を確保していました。
普段使用するのはフックレス/チューブレスレディ規格のZIPP 404で、空気圧はドライでも4.0bar程度なので快適性はかなり高いほう。
そんな中でも満足なスペックを有していました。
正直今すぐにでも欲しい最高な機材でした。
商品についてはお気軽にご相談ください!!
当店には実際にGOKISOホイールを使用し全日本選手権を制したスタッフもおり、私の他にも実業団レースを走る実走派スタッフが在籍しており皆さまをお待ちしております。
商品についても是非お気軽にお問い合わせください。
このような貴重な機会を頂いたこと、この場を借りてお礼申し上げます。
ではまた。