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【ワイズロードスタッフ試乗会】唯一の弱点だった重さを克服! 新型『DOMANE SLR』

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フジグラン広島】実方 貴広 23年01月30日

前回の新型MADONEインプレに引き続き今回もTREKから
新型『DOMANE SLR』をインプレします。

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DOMANEに求められる性能

全長200kmを超えるコース上に出現するパヴェ区間(数十キロにも及ぶボコボコの石畳の上)を時速40km/hオーバーで駆け抜けつつ、舗装路での速さも求められる過酷なクラシックレースを勝ち抜く為に性能を磨き上げたDOMANEは、あのカンチェラーラが開発に関わっていたという話はあまりに有名です。
TTのスペシャリストでもあり『速すぎてカメラが見失った』『公式に厳重なドーピング検査と自転車にモーターが仕込まれてないか検査された』といった逸話を残すカンチェラーラ、中でも2010年のツール・ド・フランドルでの独走優勝は衝撃でした。(実況も発狂してましたよねw)
そんな伝説的選手であるカンチェラーラの走りを支えたDOMANEの最大の特徴は、内装式サスペンションシステムのISOSPEEDを前後に配置する事で振動吸収性を最大限に高めつつ、ハイパワーも受け止めてロス無くスピードに変換する事です。
ISOSPEEDの恩恵は単に振動吸収性が高くて疲れにくいだけでなく、悪路でもサドルやハンドルへの衝撃が少なく安定したペダリングとハンドリングの実現と、舗装路以外でもハイスピードの維持が可能となる事です。
その反面で前後サスペンション搭載による重量増によって軽さと俊敏性が犠牲になっている感は否めません。

 

重さを克服して大幅に進化

前作に試乗した時は、走りでは重さを感じないと言いますか、持った感じからは信じられない程に軽快に走る印象だったのですが、流石に山岳向きオールラウンダーモデルの『EMONDA』と比べてしまうと、軽快感や俊敏性に差を感じてしまったのも事実です。
今回のモデルチェンジでISOSPEEDの採用はリアだけとなり、フロントの振動吸収性はタイヤを太くする事で対応、OCLVカーボンも最上級の800シリーズを採用する事で前作より500g以上も軽量化を果たしています。
試乗して感じたのは『振動吸収性と安定性の高さはそのままにEMONDAに肉薄する軽快感とレスポンスの良さも併せ持っている』という事で、まるで海外の高級スポーツカーメーカーがリリースした高級SUV(快適性が高い上に高級スポーツカー並みに速い的な)のように、至れり尽くせりなバイクと言えばイメージしやすいでしょうか。
加速力・軽快感・登坂力といった基本性能もトップレベルまで引き上げられたエンデュランスロード『DOMANE SLR』は弱点らしい弱点が見つからない完成度の高い一台です。

前回インプレした新型MADONEもそうですが、まず基本性能の高さに驚かされた後で得意分野でも真価と進化を見せつけられます。
こうなると、いつの日か発表されるであろう時期EMONDAに否が応でも期待していしまいますね(笑)

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