平坦も下り坂も嫌いな、上り一筋の自称クライマーな名古屋ウェア館の尾林です。
しかし、ヒルクライム好きというだけで新商品には目が無くて、実はエアロヘルメットも気になってたりします。
そんな折に、先日のワイズロードスタッフ試乗会にて、以前から気になっていたKABUTOのAERO-R2を着用して走ることが出来ましたので、今回はそのインプレを書かせて頂きます。
(最初に長めの商品紹介がございますので、インプレ目的の方は目次から飛んでください)
AERO-R2の性能紹介
KABUTO AERO-R2
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プロ選手が1分1秒を争う際に、少しでもその手助けができるようにと空気抵抗低減に注力して生み出されたKABUTOのエアロヘルメット!その効果は一般ユーザーにも嬉しく、ロングライドでの体力温存に貢献してくれます!
とか言っても、『速度が出ないポタリングユーザーには関係無いじゃないか』と思われる方も多いことでしょうが、下り坂や横風・向かい風といった場面であれば、自身が出している速度以上に空気抵抗が発生しておりますので、全くの無関係ではありませんよ!
特許出願中のエアトンネル構造(PAT.P)
さて、前置きが長くなってしまいましたが、まずインプレの前にせっかくの高機能ヘルメットなので、性能面のご説明をさせて頂きますね。
まず、ヘルメット内部の通気はとても大事ですが、そこで起こる空気抵抗が高いため、それを少しでも減らそうと着目しており、
内部に取り付けられた半透明のブルーの部品、エアパスプレートによってオーバーシェルを取り付けている時のような空気抵抗軽減を重量増を抑えつつ成し遂げているのです!
脱着はとても簡単で、今の時期なら取り付けたまま使った方が寒さを防げますので外す方は少ないかと思いますが、熱くなったらいつでも取れるというお手軽さは、一日の気温差の激しい春・秋も含めて、一年を通して考えるとこのお手軽さがありがたいですね♪
プレートは6gなので付けてても重量への影響は少ないです。ちなみに、ヘルメット自体の重量はプレート込みで、XS/S(235g)・S/M(245g)・L/XL(270g)です。前作と比べると重量増しておりますが、その分ヘルメットサイドにボリュームを出して落車時の保護力をアップさせております。
エアロモデルとは思えない通気性の高さ
ベンチレーションはぱっと見では少な目で、これで『涼しいよ!』と言われてもなかなか想像がつかないかもしれませんが、
ハイエンドモデルであるIZANAGIと同じように、頭部がヘルメットと接触しないように内部パッドが少し浮くように作られてますので、
このジェット機のような後部の排気口から内部の空気を排出する際に、
頭部全体が通気しますので、狭いところを空気が流れる時に加速するというトンネルのような現象も相まって、とても高い通気性を発揮してくれます!
実際にこの効果を体感したので、この後のインプレを是非ご一読くださいませ。
IZANAGI譲りのフィット感の良さ
私が特に気に入っているのがこちらのBOAダイヤルを使ったKABUTO独自のKBF-2アジャスター!これによって、頭部全体を均一にフィットさせることができ、さらに調節幅がとても細かいので長時間の着用でも気になるところがほとんど出にくく、頭の形状(縦長でも横長でも)に左右されずに抜群の被り心地の良さを体感していただくことができるのです!
この被り心地の良さのおかげで、ブルべみたいな長時間の着用でも頭痛に悩まされることも、ヘルメットのズレが気になることもなく、安心安全快適なサイクリングを楽しめておりますので、今後のこちらのアジャスターを採用したモデルが増えていってほしいですね♪
様々な同梱品
可視光線透過率:65% 紫外線カット率:99%以上のAR-5シールドが同梱されており、眼鏡をかけてる方の紫外線や風の巻き込みの対策としても便利ですし、今の時期だとアイウェアのノーズパッドに溜まる汗がとても気になる方もいるでしょうが、そういった煩わしさも解消できます!
汗が額から目に垂れてくることを防いでくれるウルトラスウェットパッド-03も同梱。私の愛用のIZANAGIにもありまして、私は取り付けた状態でずっと使っており、今の時期だととても助かりますよ♪
アイウェアをヘルメットにホールドさせるときに、より落ちにくくさせることができるノンスリップラバーも同梱。これで、よほど特殊なアイウェアでない限りは大丈夫だと思われます。
虫がヘルメット内部に入って頭部につくのが気になる方のための虫よけネットも同梱。私は通気性が多少落ちるのを嫌って付けたことはないですが、インナーキャップを被らない方はあっても良いかもしれませんね。
インプレです
一周が約900mほどのド平坦かつヘアピン二つと緩やかなカーブで構成されたほぼ直線コースを5周走ってみました!
まず、被り心地は普段被っているIZANAGIと同じアジャスターを採用しているだけあって、とてもいい感じでフィットしてくれます♪
しかし、比べる相手がKABUTO史上最高のクーリング性能を誇るヘルメットなので、静止時には明らかに通気性は劣ります。実際走り終わってからしばらくしてからも、多少は熱がこもる感覚があったので、余程寒い時でない限りは乗車中以外は脱いでいた方が無難かもしれませんね。
と、静止時の通気性に関しては気になる部分があったものの、走り出してしまえば風が吹き抜けていきます!速度的には20km/hも出ていれば、クリーンな風通しを感じれましたので、一般的なサイクリストにも通気性での不都合は出にくそうです。
ただし、直接風が頭部に当たる感じではなく、あくまでヘルメット内部をフレッシュな状態に保ってくれる涼しさなので、風の冷たさを感じたい方には暑いと思ってしまうかもしれません。
なので、状況的には信号ストップの少ない平坦メインで最も効果が表れるヘルメットなので、琵琶イチや知多イチといった海岸線(湖畔沿い)やサイクリングロードや川沿いのアップダウンといった、継続的に走り続けられるルートをメインコースとしている方にオススメですね♪
ちなみに、空気抵抗低減効果についてはコースが短いのもありますが、天候に恵まれすぎたため風も穏やか過ぎたので分かりませんでした。ここら辺は風洞実験もしてるわけですし、メーカーさんの情報を信じるしかないですね(笑)
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こちらのシールドも合わせて使用しておりましたが、OAKLEYやSCICONのアイウェアと比べて視界のクリアさは劣ってしまいますが、アイウェアのツルが無い分の耳周りのストレスフリーさは心地よかったですね♪
そして、シールドの面積が広いことによる防寒力の高さは、冬場での有用性を高く実感しました!
最後に
あくまでヒルクライム好きで、通気性抜群のヘルメットを普段から被っている私のインプレということもあり、ヒルクライム向けのヘルメットと比べたら劣る部分があるという感じなので、このヘルメットでヒルクライム出来ないわけではないというところは念頭に置いておいて下さいませ。(じゃなきゃプロ選手が使うわけがないので)
他にも、様々な商品を体感しておりますので、気になる商品がある方は是非!ワイズロード名古屋ウェア館へご来店下さいませ!定休日が2023年2月から火・水曜日と増えたおかげで、ほとんどの営業日で出勤しておりますので♪(笑)皆様のご来店をお待ちしております♪