ギアチェンジだって電子制御の時代
電動変速である『Di2』はワイヤー引きの機械式変速と違い、ワイヤーの「のび」や「曲がり」・「固定のゆるみ」などの不確定要素に左右されにくく正確無比な変速が特徴なのですが・・・何故か変速が決まらない⁉(※正確には決まったり決まらなかったり…)
本日の作業は、『怪奇!?決まらぬDi2の謎』を解決せよ!
変速調整・設定のチェック
まず早速疑ったのは変速調整のズレをチェック。お持ち込みの自転車はつい先週、他パーツ交換に併せて変速周りのチェックもさせていただいた事もあり問題ナシ。続いてDi2の変速設定のズレのチェック。コチラも1段1段確実に変速はするのですが…、TOPギア・LOWギアのそれぞれが何となく不確定な変速の決まり方。
変速機以外も動作確認
う~ん、チェーンか?それともRDハンガーか?ホイールの嵌り方?・・・ホイール!?変速操作中には回転&チェーンによって気づきにくかったCS(カセット・スプロケット)の動きが怪しい!?
謎の解明の為ホイールを外し容疑を掛けられたCSを確認したところ、謎は思いもよらぬ形で急展開!!
原因はスプロケット‼・・・ではなく?
CS自体の固定はしっかり行われていましたが、車軸部分・フリボデイーを固定するナット部分に緩みを発見。外れるまではいかないもののカタカタと微妙にブレるではありませんか!!
(スプロケ疑っちゃってごめんね♪)
変速が決まったり決まらなかった理由はチェーンテンションの掛かり具合などでフリーボディー位置が移動するがCS自体にゆるみが無かった為。滅多にない事ですが、何らかの理由で固定ナットが緩み土台となるフリーボディーが左右にぶれる事で起こっていた変速の不調。
原因究明、蘇った正確な変速
フリーボディー固定ナットを締めなおした事でDi2らしい正確な変速に♪なかなかチェックする機会がCSに比べて少ないフリーボディーの固定。変速の不調を感じて原因がわからない場合はコチラも調べてみてはいかがでしょう?