4種の神器のひとつ、アイウェア
初心者さんからよく訊かれる「何から揃えたらいいんですか?」という疑問に対する回答として筆頭に挙がるアイテム、ヘルメットについては着用努力義務の施行もあり認知度が高まっていると思いますが、その他のアイテムについてはなかなかピンとこない方も多いかと思います。
ヘルメット以外のアイテムは人によって要・不要が大きくわかれるため、必ず身につけなければいけないというわけではありませんが、『ご自身の身を守る』機能をもつものについては、最初に揃えることをおすすめするアイテムとしてご案内させていただいております。
そんな最初に揃えたい基本のアイテム、すなわち自分の身を守るために役立つ装備品はヘルメット・グローブ・パッド付パンツ・アイウェア(サングラス)、以上の4点。4種の神器という呼称は公的なものではなく、雑誌などでも使っている人がちらほら居るよ~という俗称ですが、インパクトがあって初心者さんでもわかりやすく覚えやすい(気がする)ので、今回採用させていただきました。4種の神器。なんか強そうですね!
パッド付パンツは経験者から話を聞いたという方も多く、初心者さんの最初に買うものリストにもだいたいカウントされていますが、アイウェアは結構ノーマークな方が多いです。ご自身の身を守る意味では非常に重要な装備品なのですが、スポーツ自転車において目が晒されている脅威の度合いや、それに対するアイウェアの有用性が意外と知られていなかったり、ガチガチの本気ライダーっぽい印象が先行してしまっていたりするためか「アイウェア(サングラス)って必要ですか?」と尋ねられることもしばしば…
そこで今回はアイウェアとはどういう役割をもつのか、価格の違いや種類、おすすめ商品などをざっくりご案内させていただきたいと思います!!
アイウェアはなぜ必要?
サングラスと聞いて想像するのは夏のギラギラした眩しい日差し、という方も多いかと思います。今から自転車を始めるという初心者さんにとって、夏以外の季節にサングラスをかけるイメージはわきにくいかもしれません。見た目も本格的な印象が強く感じられて尻込みしてしまうという方もいらっしゃるかもですね。ですが、本当に気を付けたいのは紫外線。強い紫外線を浴びることで角膜が炎症を起こしたり、紫外線によって受けたダメージが蓄積して将来的に深刻な目の病気を患うケースもあるので、対策をしっかりしておくことは非常に大事!
また、ロードバイクやクロスバイクではいわゆるママチャリと呼ばれるタイプの自転車とは異なり、乗車姿勢が前傾になることで顔と地面の距離が近くなり、顔の角度も垂直に近い姿勢の時とは変わってきます。それにより顔および目は常以上に様々な危険に晒されることになります。
・路面で反射した光
・路面から巻き上がる砂や細かい埃
・飛んでくる虫や跳ね上がった小石などの異物
・風による目の渇き
・転んだ時に物が刺さる可能性etc…
え、そんなに?って思われるかもしれませんが、これが意外とあるんです。裸眼の状態では常にこれらの危険性と隣り合わせということになるため、自転車に乗る時には是非アイウェアもご用意いただきたいところ。目は一度傷つくと簡単には治せない臓器です。しっかり保護して、安心してライドを楽しみましょう!!
目から入った紫外線で肌が日焼けする
ちなみに、目が紫外線を浴びることで脳から肌の細胞に「紫外線を受けている!肌を守れ!」という信号が送られ、紫外線の影響に対応すべくメラニン色素が生成されて肌が黒くなる=日焼けする…という状態にも繋がるため、日焼けが気になる方もアイウェアの装着をおすすめします!
そもそも普通のサングラスとどう違うの?
ものにもよりますが、普通のサングラスはソフトなかけ心地で目の周りの隙間が大きく開いているものが多いため、異物が入り込みやすかったり、前傾姿勢だとずり落ちてしまったりします。安いファッションサングラスの場合、UVカット率が低いものだと紫外線の影響を受けてしまう場合も。
アイウェア(スポーツサングラス)は一般的なサングラスや眼鏡とは違い、スポーツを行う環境に適した高機能なレンズを搭載しています。また、顔に沿ったフレーム形状となっており、激しい動きでもズレにくくフィット感の高い作りに。身体に負担をかけないよう綿密に設計され、様々なシーンで目を疲れにくく、快適に楽しめるようになっています。ギラつきや反射を抑える「偏光」機能や、紫外線の量によって色が変わる「調光」機能など特殊な機能が備わっているものがあるのも大きな特徴です。
また、先述のようにスポーツ自転車の場合は姿勢が前傾になるため、顔はやや顎を引いた斜めの角度になり直立姿勢とは視界が大きく変わります。そのため、自転車専用設計のアイウェアはもちろん、サイクリストに人気の高いスポーツ用アイウェアも現在は視界の広い大きめのレンズを搭載したものが多くなっています。
アイウェアを使用するメリット
アイウェアを着用する大きなメリットは、高いUVカット機能を具えたレンズを搭載したものが多く紫外線をほぼカットできること、顔に沿ったフレームで目の周囲をぴったり囲むものが大半であるため、隙間から侵入する紫外線や塵・埃などからも目を守りやすく、乾燥もカバーできるなど屋外での運動による目の負担やトラブルへのリスクも軽減することができること。
より安全に、より快適に自転車を楽しむ上で、メリットをたくさん受けられるスポーツ用のアイウェアは非常に重要な装備品の1つなのです。
価格の違いはなに?
アイウェアにも数千円で手に入るものから、数万円のものまで非常にたくさんの種類があります。この価格の違いは一体なんなのでしょうか。
メーカーが異なればもちろんその製造工程や素材、生産にかかるコストが変わってきますので価格に影響が出ますが、なによりも重要なポイントとして、「かけ心地」や「耐久性」、「レンズの機能差」などによって大きな価格差が生じます。特にレンズの違いは長時間使用してみないとわかりにくい部分なのですが、見え方や疲れ方が段違いであるため、使用環境に合わせて選ぶのが大事。
アイウェアでも通常の眼鏡でも同様ですが、使用された素材や加工の工程によってレンズにはわずかな歪みが生まれ、その程度によって見やすさや疲れの度合いに影響が出ます。高価なレンズほど歪みは少なく、視界はクリアかつ疲れも起きにくいですが、安価なレンズの場合は歪みが大きい場合があり、長時間使用していると頭痛やめまい、疲労につながることもあります。
通勤や通学などで短距離・短時間の走行で着用するだけという方であれば、コスト重視の低価格なモデルでも紫外線や飛来物からの保護といった基本の効果を十分得られるのであまり気にならないかと思いますが、長距離・長時間のサイクリングを楽しまれる方は快適に楽しんでいただくためにある程度グレードを上げていただくのがおすすめです!
おすすめの価格帯
当店で取り扱っているアイウェアも、5千円台~4万円台と価格帯に大きく幅があります。重要なのは紫外線のカット率、視界の歪みの少なさ、耐衝撃テストをクリアしているか、フィット感など。試着をして自身の走る環境と骨格に合ったアイウェアを選ぶことが一番ですが、サイクリングを楽しみたいという初心者さんを中心とした目安としては¥15,000~¥25,000前後のものが性能バランスが良く使いやすいものが揃っているためおすすめです。
先述のように価格は主にレンズの機能差に表れるため、自転車をより快適に楽しみたいという方はさらにグレードアップを、機能性をほとんど必要としないシーンでのご使用が中心ならロープライスモデルをご検討いただければと思います!
種類や機能の違いを知ろう!
アイウェアにも色々あるため、何がどう違うのか、どれがいいのかいまいちよくわからない!って方も多いと思います。どんな種類や機能があるのか見ていきましょう!
レンズの形
一眼タイプ
レンズ1枚で、左右がつながっているタイプのもの。左右のレンズをつなぐためのフレームが不要なため、視界が広いのが特徴です。ややスポーティな印象が強いデザインですが、フレームが視界を分割しないので景色を楽しんだりするのにもおすすめです。
二眼タイプ
レンズが左右で分かれているもの。比較的安価なモデルに多いタイプで、フレームやレンズのカラーによっては眼鏡の感覚に近いフォルムなのでとっつきやすく感じる方もいらっしゃいます。
フレームの有無
アイウェアはレンズとフレーム(骨格部分)で構成されており、フレームの有無や形状によって少しずつ特徴が異なるため、使用する環境や欲しい機能に合わせて検討いただくのがおすすめです。
フレームが有る場合、しっかりとしたかけ心地になりズレにくいものが多いです。また、強度も上がるため、転んで強い衝撃がかかっても壊れにくいのも特徴。ただし、レンズのサイズや形によってはフレーム無しのものに比べて視界が狭くなってしまう可能性があるため、何を優先したいか順番を決めておくといいかと思います。
フルリム(フレーム有)
フル=全面にフレームがあるタイプ。
かっちりしたフォルムのアスリート感の強いモデルから、眼鏡のような印象のモデルまで幅が広いです。強度が高いため凸凹したオフロードを走る場合や、転倒時にアイウェアが当たって顔面を傷つけたくないという場合にもおすすめ。また、フレームに覆われていることで隙間が少なくなり、目の乾燥や砂埃・花粉、風などが侵入してくるのをカバーしやすくなるため、そういったストレスを減らしたい方にもおすすめです。
ハーフリム(上だけフレーム)
上側のみフレームがあり、下側はフレーム無しのタイプ。
すっきりしたフォルムでかけやすいデザインのものが揃います。自転車では前傾姿勢をとる関係上、紫外線や異物が侵入しやすいのは上側なのですが、そちらにフレームがあるためカバーしやすく、下側はフレーム無しなので余分な熱や汗がたまりにくいのが利点です。
アンダーリム(下だけフレーム)
当店の現在のラインナップにはほとんどありませんが、上側はフレーム無し・下側のみフレームがあるタイプ。
写真は上下のフレームを自由に着脱できるモデルの上側フレームを外したものです。前傾姿勢をとって視線を前においた時、一番視界に入り込みやすいのはレンズ上側のフレーム。上側のフレームを取り払うことで視界を広く確保できるようになっています。また、通気性の高いものが多いです。個性的な印象があるため好みはわかれますが、かっこいいスポーティなデザインです。
リムレス(フレーム無)
フレームが無いタイプ。
レンズ周りのフレームがなくなるため視界が広く感じられるのが特徴。また、フレームが無い分軽量になり、かけ心地もソフトで締めつけ感の少ないものが多いため、サイクリングだけでなくジョギングやマラソンを楽しむ方にも人気です。頭痛持ちの方は強いホールド感があるとしんどくなってしまう方もいらっしゃるので、そういった方には軽くてかけやすいフレーム無しのモデルがおすすめです。
レンズのタイプ
一見どれも似たり寄ったりに見えるかもしれませんが、レンズにも色だけでなく機能や得られる効果の違いがあります。使用する環境や見え方の好みに合ったものを選ぶことでより快適に自転車を楽しむことができますよ!
カラーレンズ
色によって効果が違う(後で詳しく紹介します)ため、使用する環境に合わせて選びやすいレンズです。
ギラギラしたスポーツ感が少なく、カラーによってはカジュアルなスタイルとも合わせやすく、通勤・通学や小径車で街乗りといったシーンで使いやすいものも。
ミラーレンズ
ミラー加工でまぶしさを防ぎ、強い日差しや水・雪などの光をはね返すレンズ。
鏡のようになっているので目線が相手に見られにくく、レースはもちろん対向車と目を合わせたくないシャイな方にも人気のレンズです。いかにもスポーツサングラス!という雰囲気でカッコいいものが多く揃う定番レンズ。
レンズ表面をコーティングしているため、傷がつくと修復が難しい点と、レンズ裏面から入った光を反射してしまう裏写りには注意が必要です。
調光(ちょうこう)レンズ
紫外線の量によって自動的に色が変わるレンズ。昼間の屋外などで紫外線を受けると自然にレンズの色が濃くなり、逆に夕方以降や屋内ではレンズの色が薄くなって明るい視界を保つことが可能です。
写真は向かって右側を掌で覆い、左側だけ太陽光に晒してみたものです。左側だけ黒くなっているのがおわかりいただけるかと思います!日中も暗い時間もこれ1本で対応できるため、丸1日サイクリングをする場合や、通勤等で暗い時間帯に走ることのある方に最適です。
!注意!色が変わると言っても一瞬で切り替わるわけではないため、(色が抜けるまで1~3分程度かかります)トンネルでの使用に期待したい方は少し注意が必要です。また、最近増えている色付きの調光レンズは夜間走行に必要な可視光線透過率(↓で詳しく説明いたします)をほぼ満たしませんので、夜間もかける必要がある方はクリアカラーの調光レンズを選んでくださいね!
色が変わる速度や濃さはメーカーによっても異なるため、どの程度調光させたいかのお好みで。
偏光(へんこう)レンズ
偏光レンズは、太陽の光だけではなく、地面の照り返しや水面・芝生などのギラギラした乱反射も防げるレンズです。スポーツ自転車に最適と紹介されているケースもあるためか、初心者さんからご相談を受けることもありますが、昨今は↓でご紹介するハイコントラスト仕様のレンズも増えており、高価な偏光レンズはややオーバースペック寄りなこと、サイコンなどの液晶が見え難くなるということもあって店頭ではあまり多く扱っていません。ゴルフやマリンスポーツも併せて楽しみたい!!という方には一番おすすめのレンズになります。
また、読みのイメージから偏光=変光=色が変わるレンズ、と誤認されている方も散見されますが、色が変わるのは調光レンズ。店頭にいらっしゃっているお客様には確認の上で適宜ご案内しておりますが、通販をご利用の方はご自身に必要な機能かどうかご注意くださいね。
ハイコントラストレンズ
偏光レンズよりもレンズカラーが薄いですが、まぶしく感じる「波長が短い光」のみをカットすることで視界のコントラストを高め、路面の凹凸を見やすくしたり路面の反射を抑えてくれます。昨今はハイコントラスト仕様のミラーレンズ等も増えているため、偏光レンズの便利な性能を手頃に獲得できるのが嬉しいところです。
可視光線透過率
アイウェアを選ぶ時に必ず確認しておきたいのが、「可視光線透過率」。レンズが光を通す割合を数値化したもので、透過率の数字が小さいほど光をカットし、逆に数字が大きくなるほど光を通します。例えば「可視光線透過率:10%」と表記されていれば10%しか光を通さないかなり濃いレンズ、「可視光線透過率:90%」ならかなり透明に近い色の薄いレンズ、といった感じです。
日中のサイクリングではだいたい15~25%くらいがおすすめですが、まぶしさの感じ方は人それぞれ。あまり暗いレンズだと瞳孔が開いてしまう=紫外線が入りやすくなるというデメリットもありますので、ご自身のまぶしさに対する耐性や視界の暗さ度合いの好み、その他要素を加味した上で選びましょう!ただし、夜も走る人は要注意。意外と知られていませんが、夜間は可視光線透過率75%未満のレンズは「日本工業規格JIS」の基準で使用が禁止されています。色のついているレンズはほとんどこの数値以下のため、夜も走る方は75%以上の数値のものを用意するようにしましょう!(そもそも暗いレンズで夜走ろうと思っても暗すぎて見えないんですけども…)
※75%以上のレンズで日中走るにはかなりまぶしいので、昼も夜も走る、という方はクリアタイプのレンズが付属しているレンズ付け替え式のモデルや、自動で色調整をしてくれる調光レンズのうち、レンズに色の入っていないモデルがおすすめです!
レンズの色
レンズは色によってそれぞれ見え方や効果が違います。見た目の外観の好みもあるかと思いますが、ご自身の環境に合わせた色を選ぶことでより快適に走ることができますよ!
グレー・ブラウン・グリーン系
裸眼で見る自然な色合いのまま減光し、見え方の色変化が少ないため、長時間掛けていても疲れにくいおすすめのカラー。ブラウン・グリーン系はコントラストが高めなので物の輪郭をはっきり見やすいタイプです。
ブルー系
暖色系の色を遮断するため見え方の色変化が大きく、可視光線透過率も低めなので、まぶしさに弱い方におすすめ。
レッド・ピンク・オレンジ・イエロー系
雪やくもりの日、山の中などやや薄暗く路面の状況や周りの状況が見えづらいような状況では、視界が明るくコントラストを向上させる効果のあるカラーが適しています。レッド・オレンジ系は排気ガスなどで視界が悪い時でも比較的よく見え、動きのあるものを捉えやすいという効果があるため使いやすいカラーです。ピンク・イエロー系は特に視界が明るいため、可視光線透過率によっては夜間走行で使用できるものもあります。
クリア・調光
通勤やブルべなどで夜間に走る方なら透明なレンズや紫外線量によって透明に近い状態に色が変わる調光レンズがおすすめ。裸眼そのままのクリアーな視界で走ることができます。クリアレンズの場合まぶしさは一切カットできないので、日中も同じアイウェアを使いたい方は調光レンズか、レンズが複数ついているタイプのもので環境に合わせてご自身で付け替えるのがおすすめです。
アイウェアの選び方
アイウェアの様々な種類や機能の違いをざっくりと把握したところで、いざアイウェア選び!どういったアイウェアを選べばいいのか、チェックポイントをおさえておきましょう!
着用する環境に合わせる
夜に可視光線透過率の低いレンズを使用してしまうと視界が暗すぎてたいへん危ないですし、風や砂埃がつらい時には目の周りをしっかりカバーできるものを、凸凹道で大きな振動が続くコースならしっかりとしたホールド感を…といった風に、走る環境によってアイウェアに求められる働きは変わってきます。そのため、
●どんな場所で使用するのか
●どの時間帯で使用するのか
●ホールド感やベンチレーション性能など個人の好み・要望
を明確にすることで、フレームの形・レンズの形・レンズの色といった大事な要素を確定しやすくなり、より自分のスタイルに合ったアイウェアを選ぶことができます。
顔にフィットしているか確認
フレームはレンズの機能を支えるための土台です。ずれてしまうと顔とアイウェアの間に隙間があいて紫外線や砂埃などが侵入しやすくなってしまったり、視界がブレて疲れてしまったり、悪い時には顔から落っこちてしまったりするため、ズレにくくフィット感の良いフレームを選びましょう。また、顔とレンズの距離が近すぎても汗がたまってしまったり頬に食い込んでしまったりするので適度な距離感で。
実際、どういった点をチェックすればいいのでしょうか?当店のスタッフにマイアイウェアを着けてみてもらいました!
マイアイウェアだけあって、サイズもフィット感もバッチリですね。
チェックポイント!
□つけた時のホールド感
ずり落ちそうだったり、締めつけがキツかったりしないか
□前傾姿勢をとって視線を前においた時に、フレームやレンズが視界の妨げになっていないかどうか
□ノーズパーツの形が鼻に合っているか
変に高い位置に来てしまったり、乗っかったり引っかかったようになったりしていないか
※フィット感の異なるノーズパッドが付属していたり、手で調整できるものも多いので合わない場合はチェック!
□アイウェアのサイズが合っているか
横から見た時に目尻が出ているのはサイズが合っていません。(↓NG例写真)
大きすぎても顔とのバランスが悪くなるので、試着して前からも横からも確認してみるのがおすすめです。
□おでこの部分の隙間があきすぎていないか
紫外線や飛来物が入り込みやすい上側はなるべく隙間が小さい状態がベターです。つば付きのサイクルキャップをかぶる場合はキャップである程度カバーすることもできますが、顔とアイウェアの距離が遠いとフレームやレンズが視界の妨げになったり、レンズのカーブ位置が目の焦点とズレて歪みを生み、逆に目に負担をかけてしまう可能性もあるので、顔に合ったものを選びましょう!
□レンズやフレームが頬に当たっていないかどうか
頬に当たっていると、汗や熱がたまってしまったり、頬骨や顔の筋肉の動きで食い込んでストレスになったり、ズレやすくなってしまったり。転倒時にケガをする原因になったりもしてあまりよろしくありません。(↓NG例写真)
頬の部分は少し隙間がある状態がベター!ノーズ部分を調整できるモデルの場合、鼻の位置を調整することで頬との距離感を調節できるものも多いので、併せてチェックすると良いですよ~!
自分でいじれない部分も、大阪ウェア館にて不定期開催している『アイウェア無料フィッティング会』にてスポーツサングラスの専門アドバイザー氏の手により調整ができる場合もありますので、「あとほんの少し、ここさえなんとかなれば…!」なアイウェアは調整をしてもらうのもひとつ。私も以前気に入ったけどサイズの微妙に合わないアイウェアをバッチリサイズに調整してもらいましたよ♪
ヘルメットとの相性を確認
ヘルメットのアジャスタやストラップとアイウェアのテンプルが干渉してしまうケースもあるため、アイウェア選びはヘルメットとセットで行っていただくのがおすすめです!外したアイウェアをヘルメットに差したいという場合も、モデルによって相性があるため実際使用しているもので確認いただくのが一番。店頭に同じものがある場合は試着の際にお渡しできますが、お手持ちのものをご用意いただくと確実です!
耐衝撃性テストを行っているか(※必要に応じて)
万一の転倒時や、跳ね上がった石がぶつかった時にレンズが割れてしまわないかといった、衝撃に対する安全性の基準は国によってまちまち。日本では耐衝撃性に対してあまり重要視されていないので、メーカーが独自でテストし、日本における基準以上の製品を開発している状況なのですが、アメリカなどはこの耐衝撃性をとても重要視しており、軍隊や消防、工場などの現場で使用されるものには特に厳しい基準が整備されています。銃弾が当たっても貫通しない・割れないレンズなんていうのもあったりします。そしてそんな厳しい基準をクリアしたレンズを搭載したアイウェアを展開しているメーカーもあるため、万一の時の目の保護としては安心感抜群ですね。とは言え、法律で必要強度が定められているわけではありませんし、どの程度のテストを行っていれば良しとするかは人によるため、必要に応じて確認を。気になる方やレースに出るという方は意識しておくと良いかと思います!
シーン別おすすめアイテム
通勤・通学、ロングライド等で夜も走る方
夜も走る方は圧倒的に調光レンズがおすすめ!!!一日中つけっぱなしでいられるのはやっぱり便利です。
私は観光を楽しんだり御朱印集めしながら走るのが好きなのですが、のんびりしすぎてだいたい帰る頃には夕方5時とかに…。夏場は日が長いのでミラーレンズのアイウェアを中心に、冬場は暗くなるのが早いため調光レンズのアイウェアを中心に使用しています。
疲れにくい視界で快適に走りたい方
疲れにくい視界ならレンズの品質にこだわって!価格に比例する面が大きいですが、歪みが少なく、明瞭な視界を提供してくれるアイウェアがおすすめです。また、レンズの色やフレームの硬さといった好みに左右される部分によっても快適さは変わってくるので、試着をしてみて自分の好みに合ったものを探してみてくださいね。
女性にもおすすめ!コンパクト&スモールモデル
ブランドによっては女性や小顔な方、骨格が発達中の小中学生くらいの方でもかけやすいコンパクトなモデルやスモールフレームのモデルがあります。トレンドのビッグレンズを搭載した小さめフレームのアイウェアなどもありますので、色々かけ比べてみていただけますよ!
主なブランドとそれぞれの特徴
◆OAKLEY
スポーツサングラスの最高峰とも称されるOAKLEY(オークリー)はアメリカの老舗サングラスメーカー。様々なスポーツで使用されているので、他のスポーツで使っている方、目にした・聞いたことがあるという方も多いと思います。多岐にわたって使用できるアイウェアなので、まず間違いのないブランドと言えます。
サイクルスポーツのためにプロ選手と共に開発されたJAWBREAKERをはじめ、レースシーンでも活躍する最先端のアイウェアを続々と輩出しています。価格はお高めですが、性能は折り紙付き。先述の耐衝撃性に関しても銃弾に耐え得るトップクラスの性能を有しているので、”割れない”アイウェアをお求めならイチオシです!
[ysid 22034038]
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◆KASK/KOO
KOO(クー)は人気ヘルメットブランド『KASK』が手掛けるアイウェアブランドです。最大の特徴は顕微鏡や望遠鏡にも使用される世界的な光学機器老舗ブランドZEISS(ツァイス)社のレンズを採用した圧倒的クリアな視界!その性能に対して2万円台のモデル中心のコスパが良い価格設定なことと、コンパクトなフォルムで非常にかけやすく、女性を含め幅広い層にマッチするため人気上昇中!
トレンドのビッグレンズ&フルフレームながら、コンパクトでボリューム感とガチガチのスポーツ感をあまり感じさせないDEMOSと、
リムレスで重量わずか21gという超軽量&抜群フィットのSUPERNOVAの2モデルがラインナップ。
[ysid 8057099222099]
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◆uvex
uvex(ウベックス)はウィンタースポーツ業界で高いシェアを誇るブランドですが、サイクル関連も充実のラインナップ。特に調光レンズに関しては、反応速度が非常に速く、かつ可視光線透過率の変動幅が大きいため、調光レンズでしっかり色変化してほしい方ならuvexがおすすめです。
調光以外にも、シンプルでカッコいいアイウェアがリーズナブルな価格からラインナップされているので、これから自転車を始めるという初心者さんや学生さんにも人気です。くもり止めコーティングされているのも嬉しいところですね。また、スモールサイズ・女性向けカラーの設定があるので、ご自身の顔に合ったアイテムを選びやすいですよ!
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◆TIFOSI
TIFOSI(ティフォージ)は全米シェアNo.1を誇るアイウェアブランド。見た目にもカッコよく価格も手頃でコスパが良いため人気上昇中です。調光レンズに加え、簡単に付け替えができる3枚レンズモデルがあるのが大きな魅力。
3枚レンズタイプは日中に使用しやすい濃いめカラーのレンズ(ミラーレンズまたはスモークレンズ)と、曇り空や山道などやや明るさの弱い場面で使いやすい淡いレッドカラーのレンズ、夜も使えるクリアカラーのレンズの3枚が付属しているのでシーンにより使い分けができるのが便利!一番人気のモデルです。
◆ALTALIST
ALTALIST(アルタリスト)はその圧倒的低価格で一気に話題となったアイウェア。調光でも1万円アンダーという驚異のロープライスなので、性能面よりも予算を極力抑えたいという方におすすめです。
使いやすいY's Road限定カラーもご用意しております!
[ysid 6975467771593]
◆OGK KABUTO
OGK KABUTOはヘルメットでおなじみの日本のブランドです。日本ブランドなので日本人の顔の形との相性が良く、ヘルメットとも合わせやすい設計になっています。
メインのモデルである122(↑写真)や101シリーズでは調光レンズと、少し割安のレンズ付け替え可能な同型モデルがラインナップされていて選択幅が広いです。
アンダー1万円のロープライスモデルや、
防塵(花粉や風含む)に特化したモデルもあるので、様々な要望に対応できるラインナップになっています。まずはOGK KABUTOのアイウェアから始められる方も多いですね。
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◆SCICON
ツール・ド・フランスを2連覇したポガチャル選手を擁するUAEチーム・エミレーツが着用していることで一気に知名度を上げたSCICON(シーコン)ですが、斬新なデザインや豊富なカラーラインナップで注目度が高いです。特筆すべきは、レンズの保証!12ヶ月間に最大2回までレンズ交換が可能という『スクラッチド レンズ リプレースメント プログラム』サービスにより、安心してアイウェアを使用できるシステムになっています。落としたり飛来物とぶつかったり、アイウェアはいつしか傷だらけに…そんな心配を抱える方はSCICONのアイウェアがおすすめです!!
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他にもアイウェア多数取り扱っております!!店頭では試着可能となっておりますので、是非色々かけ比べてみてくださいね!!
番外編:眼鏡ユーザーはアイウェアどうする??
眼鏡をかけている方はアイウェアをどうすればいいのか??選択肢はいくつかあります。
・普段の眼鏡のまま
・コンタクトを入れてアイウェアを着ける
・度付きのアイウェアを作成する
・インナーフレーム
・オーバーグラス
普段使いの眼鏡は、UVカット効果が無いものがほとんどであるとともに、スポーツ用に作られていないためズレやホールド感の弱さが気になるところ。構造の丈夫さや耐衝撃性の観点からも、やはりスポーツをする上での備えをしていただくことをおすすめしたいです。
インナーフレームは一部ブランドでは付属品として同梱されていたり取り寄せ対応していたりしますが、インナーフレームのサイズでは視界が結構狭め。また、本来のレンズよりも内側にもう1枚度の入ったレンズを挟む形になるため、骨格やアイウェアのノーズパーツの仕様によっては「インナーレンズが目に近すぎてピントが合わずしんどい」「インナーレンズにまつ毛ががっつり当たってしまう」等の声を聞くこともあるため、注意が必要です。オーバーグラスは前傾姿勢時の重量の面、モデルによっては視界の狭さや飛来物に対する安全面が気になる場合があり自転車にはやや不向きなため、基本的に店頭ではご案内していません。
そこで、コンタクト+アイウェアか、度付きアイウェアを推奨してはいますが、コンタクトを入れるのはちょっと…という方や、コストが気になる方も多いかと思います。最近は度付きアイウェアにかかるコストもかなり抑えられるようになってきていますので、この機会にご検討いただくのもひとつ。度付きアイウェアが気になる方には、アイウェアフィッティング会にてお世話になっていたスポーツサングラスの専門のアドバイザーさんのお店が歩いて10~15分くらいのところにあるため、ご紹介させていただいております。是非一度相談してみてくださいね。
どちらもちょっとなー…という方にはこちら!!
UVカット機能を具え、衝撃にも強いポリカーボネイト素材のシールドが装着できるヘルメットをかぶって、ヘルメット+アイウェア機能を一気に獲得してしまう方法です!シールドは眼鏡の上から着けられるので、眼鏡のまま走ることができるのが最大の利点。見やすさ・重量という点ではアイウェアには及びませんが、手頃にアイウェアの代用ができるので、眼鏡ユーザーさんにおすすめです♪
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[ysid 4966094625955]
かけようアイウェア!!
いかがでしょうか?種類も特徴もたくさんあって迷ってしまうかと思いますが、目の健康と安全のため、是非アイウェアはかけていただきたいなと思います。どうぞお気軽にご相談くださいね!!
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