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【元競輪選手古川の競輪解説】競輪選手の自転車紹介

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仙台泉】 23年02月19日

いつもワイズロード仙台泉店をご利用いただきありがとうございます。今回は実際に競輪選手が競走で乗る自転車の話をしたいと思います。

最後に使用した山本製作所製(仙台市)フレーム

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こちらが実際に自分が競輪で乗っていたものです。ホイールは練習で使っていたものなのでそこだけは異なります。
競輪ではNJSという規格があり、フレームを含むすべてのパーツがこのNJS認定部品でないと競輪競走で使用できません。これは公営競技の基本である公正安全をきたすためで、部品の改造ももちろんしてはいけません。選手はこのNJS認定部品の中から自分で選択して自転車を組み立てます。
フレームは全国にある認定ビルダーに頼み、サイズはミリ単位、ヘッド角、シート角など全て自分に合ったものを考えながら作ってもらいます。パイプはクロモリ製で硬い柔らかいものを自分で選びます。またラグ形状や各ビルダーの溶接で同じ寸法、パイプを使っても硬さ、乗り心地が全く違います。ですので選手個人個人が自分に合ったフレームを何台も試行錯誤して作っていきます。
選手はもちろんカラーリングにもこだわるのでフレームのメインカラー、ロゴカラーのデザインや色選択をします。自分はラグの色を変えることが多かったです。このフレーム以外で作ったのは白基調のラグやロゴがピンクのものが多かったです。

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こちらはスギノのチェーンリング禅。他にはSHIMANO DURA-ACEのものがあります。フロントは45~55枚、リアは12~16枚までの歯数の組み合わせで各個人が自分に合ったギヤ倍数を選択します。競走仕様の最大倍数が4回転未満という規定があるので多いのは47-12か51-13の3.92という倍数を使う選手が多いです。
例えばですと同じ4.0回転で48-12,52-13という倍数がありますがギヤ枚数の大小でも踏んだ感覚が全く違います。前が大きい方が足当たりが軽く感じ、小さい方が後半の伸びがいいといったイメージです。

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フロントフォークは大まかに丸、エアロ、MAXフォークの3種類。フォーク肩の形状でも硬さが変わっていきます。こちらの写真がMAXフォーク。見た目は太いですがつぶしてエアロ形状にしているので重量は大差なく硬さが増します。

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シートチューブとバックフォークの溶接もいろいろあり、こちらは特殊なタイプです。

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ヘッドマークさえ、しっかりしていればどんなデザインでもOKです。中にはキリン柄やゼブラ柄、パイプにアニメの名セリフをいれたりするツワモノもいます。各選手の個性が出るところです。自分はあるロボットアニメのカラーリングをイメージして作ってました。

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ハンドル素材は軽合、鉄、クロモリの3種類。浅曲がり深曲がりがあり、ステム素材も軽合と鉄の2種類。最近ではステム長を伸ばしている選手が多いです。伸ばした方が直進性が増しますが、ブロックを受けた時のふらつきが大きくなります。競輪自体のスピードが速くなっているので直進性を重視する選手が多いです。

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サドルはKASHIMAX FIVE GOLDの選手がほとんど。こちらはクッション性が一切なくすごく硬いです。ハナの上げ下げや位置調整は選手がすごくこだわるところです。

 

今回はこんなところで、当店お越しの際は飾ってあるので気になる方はぜひ見てみてください。

Y’Road仙台泉
022-343-5210

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