だんだんと秋も深まり、街中でも木々が色づき始めました。
ただロードバイクでの通勤だと、そんな場所を通り過ぎるのはあっという間。
知らない道にトライしてみたり、ちょっと寄り道でも・・・なんて気分には
なかなかなれません。
そんな時にちょうどいいのがグラベルロード!
本日開催の「ジェイミス試乗会」用のバイクを一台お借りして、お城周辺の
紅葉エリアをちょっと散策してきました。
〇JAMIS RENEGADE A1 ¥99,800-+TAX
カーボン(C)・スチール(S)・アルミ(A)の3種類がラインナップされる
グラベルロードの大定番「レネゲイド」シリーズ。
今回試乗したモデルは、アルミフレームで最もリーズナブルなクラリス仕様。
ジェイミス=クロモリなイメージが強いのですが、実はガチなロードやMTBも
作っている総合スポーツバイクブランドなのでアルミ素材の扱いもお手の物。
アルミフレーム=ガチガチな高剛性バイクと思いがちですが、BB周辺の剛性は
かなり低めというか「柔らかい」といっても良いレベル。
それもあってか加速はかなりゆったり目で、車体の重さ、足回りの重さも意識
しながら、しっかり「踏まないと」進んではくれません。
タイヤサイズは「700×36C」と太すぎず細すぎずの絶妙なセレクト。
ブロックも低いので、オフ用タイヤということをあまり意識せずに使えます。
オンロードでは、荒れてうねった路面や側溝のメッシュの蓋、車道との段差、
市電の軌道などを気にせず、太いタイヤに任せてガンガン走れますし
オフロードでは、フラットダートや芝、浮き砂、木の根ゾーンなどにも積極的
に乗り入れたくなる、しっかりしたグリップ力を見せてくれました。
テクトロのワイヤー引きディスクブレーキは、のんびり流す分には充分な効きを
見せますが、本格的なオフロード走行を楽しみたいならアップグレードも視野に
入れてあげましょう。
リア8段のクラリスは、街乗り+ちょっとしたダートくらいの使い方ならこれで
十分という印象で、それほどのネガは感じられませんでした。
通勤ルートでいつも見ている道路沿いの木々。
真っ赤に色づいています。
公園内にも乗り込んでプチダートを満喫。
シリシリと鳴る、土の上をタイヤが転がる音を楽しみます。
落ち場の具合も良い感じ。
大量のドングリと。
カーボンのモデルだとまたちょっと違うのでしょうが、アルミのレネゲードに
関してはいわゆる「グラベルロード」的なスピードを意識した味付けはあまり
感じられませんでした。
あえて「アドベンチャーロード」と呼んでいる理由もその辺りにあるのでは。
そんなレネゲードのキャラクターを理解した上で、オン・オフ問わずゆったり
したリズムを感じながら走ってあげれば、気持ちの良いライドが楽しめます
ほんの30分程度のプチアドベンチャーでしたが、舗装路を走っているだけでは
気づけないちょっとした発見が沢山ありました。
路面を気にせず、行きたいところに行ってみる。
そんな使い方にピッタリの一台です。