気になりだしたら止まらない症状『音鳴り』
コッ、ココッ、コ・コ・コッ………、う~ん気になる。せっかくの楽しいスポーツバイクライフを半減させてしまう嫌~な現象の1つ『音鳴り』。
本日の作業は『 謎の異音?!音鳴りの正体』を突き止めろッ!!
緩みチェック
まず『音鳴り』の多くは踏み込んだ時に受けとなる「ペダル」や「クランク」、「BB(ボトムブラケット)」が歪んたり撓んだりして音が鳴る事例が最も多く、例によって緩みが無いかチェック。
各部しっかり固定を確認して再度試乗したところ音鳴りに変化はなく「コッ、ココッ、コ・コ・コッ………」と気になる異音は継続中。
ヒアリングと試走確認
お客様のお話しの中で『シッティングでのペダリング時に音が鳴る』という発生条件の通り実際に走行した際にダンシング(立ち漕ぎ)ではならず、サドルに腰を落ち着かせて漕ぐときのみ音鳴りは発生。
サドルもしくはシートクランプの緩みが原因か!!これで解決だぜ♪・・・と、コレで簡単に解決しないのが「音鳴り」の嫌~な所。
もちろんサドルもシートクランプも各固定ボルトは適正トルクでしっかりと固定されており、サドル付近に手で力を加えても試乗時に感じた「音鳴り」は再現できず。実は…、さらにこの先に原因が隠れていた!?
フレーム特性由来の意外な原因
そもそも核となるフレームはRIDLEY HELIUM X。薄いシートステーが適度にしなりマイルドで振動吸収の高い快適な乗り味に定評にあるモデル。
軽さを活かした登坂性能もさることながら快適性もGOOD♪
組み込まれていたシートポストはフィッティング系パーツで人気の高いDEDA ZERO1アルミシートポストだったのですが引き出してみる少々長めかな?・・・って実はこの長さが音鳴りの原因!!
※イメージ
シートチューブ内に隠れていたシートポストの長さはボトルケージダボ穴には干渉せずとも直上付近。シッティング時にカーボンのしなりが発生することで芯となるシートポストが内部で干渉して音が発生しておりました。
原因となっていた余分な長さをカットし音鳴り解消!
見た目で分り辛かった心地よい乗り味を生むカーボンのマイルドなしなりがこのような意外な理由で照明されたことが何だかちょっぴり感動。再度、試走して確認したところ音鳴りもしっかり解消しました♪
一見、BB・クランク周りかと思われるものも実は意外なところに原因がある「音鳴り」。
※あくまでも原因の1つ!!音鳴り解消は1つ1つ潰して原因を探り・潰していくため時間がかかる根気のいる作業。音鳴りでお悩みの方は視点を変えて隠れた部分もチェックしてみてはいかがでしょうか?