「ドウシル」知ってます?使ってみます?ととある業界の知り合いから連絡があったのですが、知ってはいましたが試したことはなかったので、店舗の試乗ホイールに取り付けてみることにしました。
さてどんな部品なのか見ていきたいと思います。
フジチカドウシル
[ysid 4595124751076]
ドウシルとは メーカーサイトより
銅でできた0.1mm の薄いシーリングです。銅板をニップル穴の蓋として使うことによりリムテープの破損を防ぎます。
チューブレスの場合 、タイヤの消耗よりもリムテープのトラブルで空気漏れすることが多く、そのため最近ではニップル穴の無いホイールも見受けるようになってきましたが 、 ニップル穴のあるリムもまだ多くあるのが現状です。ドウシルは一度セットすれば振れ取りやスポーク交換以外は外す必要はありません 。
↓これがニップル、スポーク穴になります。
ということですので、早速施工していきましょう。
軽量化
クリンチャー運用での軽量化
1枚当たりたったの0.2gです。
前後のホイールで今回施工するMAVIC COSMIC SL40 で前後で42本スポークがあるのでスポークホールがあります。
ドウシル1枚0.2g X 42個 = 8.4g
チューブレスリムテープで、前後約60gほど
クリンチャー運用であればこのリムテープが必要なくなるので、なんと50gほどの軽量化になります。
チューブレス運用での軽量化
使用するチューブレステープも通常2巻き程するものですが、上手くいけば半分の1巻きで行けます。
そうすると、計算上
リムテープ1巻前後30g+ドウシル8.4g=38.4g
ですので、リムテープ2巻前後60gと比べると20gほど軽量化できます。
リムサイドの20gは相当漕ぎの軽さに影響が出るのでこの軽さは見逃せません。
耐久性、トラブル防止
この写真は、作業で廃棄になるホイールの写真ですが、黄色いテープが、数年ロードタイヤの高気圧に耐えてきたリムフラップ(リムテープ)です。
ニップルスポーク穴の形に、きれいにへこんでいることがお分かりいただけると思います。
常にスポークホールに圧力がかかっているのでへこみ、最悪は穴の脇から切れてしまうことがあります。
クリンチャーでも切れてしまえばパンクしますし、チューブレスのトラブルでもここの穴からチューブレステープが切れてしまい、空気漏れの原因となります。そのため、テープは定期的な交換が必要な部品となっています。
適正な空気圧
タイヤに地面からの凹凸などで圧力がかかると、タイヤが変形するだけでなく、数十個あるこのニップルスポーク穴のテープも合わせて凹んだり戻ったりして常に変形しています。
ということは、ニップルスポーク穴がないリムに比べると空気圧が高くないとより大きくタイヤが変形してしまうということになります。
チューブレスの運用が多くなりましたが、0.1気圧のセッティングが必要なのにも関わらず、そのようなことになっているのはあまりいい状態ではないことが想像できます。
ドウシルをつけることで、適正な空気圧にすることができればより快適なライディングができるということになります。
グラベルロードやシクロクロス、フックレスなど、よりシビアな低圧で運用するホイールこそ恩恵が高いと言えるかもしれません。
まとめ
近いうちに川崎店でも在庫してみようと思います。
スポークニップル穴の空いたホイールに、軽さ、耐久性、適正空気圧の3つの性能をUPさせるなら外せない部品になりそうです。