今年の初めに車をATからMTに買い替えまして、ロードバイクに乗らず車ばかりで走りに行っているどうもホッシーです。
車に乗るときには事故を起こさないというのは当たり前ですが、ポンポン買い替えられるものでもないので長く乗るためにパーツを労わりながら運転をしております。クラッチやブレーキは交換すると費用が掛かるため特に気にしながら操作しています。経験者たちからそんなに気にするなと言われていますが(;^ω^)
ロードバイクも今やディスクブレーキが当たり前になりました。構造的には車やバイクと同じようなものですが、ロードバイクの場合は非常に薄くデリケートなパーツになりますし、命を預けているといっても過言ではないパーツなので少しこだわってみるのはいかがでしょうか??
ロードバイク向け新型ディスクブレーキローター
SHIMANO RT-CL900
¥9,313(税込)
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新型の105に話題が集中している中、新しいロードバイク向けのディスクブレーキローターがしれっと?発売されました。
MTBのXTRグレード MT900と兼用になっていたR9200シリーズでしたが、設計を新たに見直され放熱性と堅ろう性がアップしました。
新設計のアーム形状
ディスクブレーキはその制動力の高さから、プロ選手だけでなく、エンドユーザーの安全性を高めてくれました。しかし、ブレーキの力が強くなればなるほど発生してしまうのが『摩擦熱』です。
エネルギー保存の法則を思い出してください。乗り物がある程度速度を出しながら移動している時に発生しているのが「運動エネルギー」です。それを止めるとなるとブレーキ(摩擦力)で減速・停車をします。この時に発生するのが『摩擦熱』という熱エネルギーです。当然、ブレーキの制動力を上げると発生する熱も増えます。
これがロードバイクのどこに影響するかというと・・・ブレーキを押し当てているローターになります。
皆さん当たり前のように使っているパーツだと思いますが、とんでもなく頑張ってくれているんです!
相当な熱がかかりますので、当然金属でも若干変形してしまうんです。
そこまで大きくは曲がりませんが、ブレーキパッドとの隙間は0.2~0.4mmと超絶ギリギリにセッティングされています。これくらいの幅なら、少しローターが変形しただけでブレーキパッドと接触してしまい、音鳴りの原因となります。熱が冷めればほぼ元通りになりますが、連続して下り坂を走っていたりすると、ずっとパッドにスリッパなしになり、音が鳴ったり車と同じように「ベーパーロック現象」や「フェード現象」の原因となってしまいます。
説明が長くなりましたが、、、新型のCL900はアームの設計を大幅に見直して、堅ろう性が格段にアップしています。これまでのローターに比べて熱での変形を押さえてパッドと擦れにくくなりました。走行中のストレスを減らせるのは凄くありがたいですよね!
シマノが誇る放熱技術
シマノのブレーキローターよく言われるのが「アイステクノロジー・フリーザ」です。ローターの積層としてアルミにステンレススチールで挟み、軽量化と放熱性を持たせています。ブレーキ面は、放熱性を高めるためのデザインとなっています。ですが、一番目に付く特徴が、黒い部分だと思います。放熱フィンに特殊な放熱塗料を施して放熱性をアップしています。
MT900との違い
一旦ロード用として兼用になったMT900と見比べると明らかにデザインが違います。言うなればMT900が手裏剣タイプで、CL900が渦巻きタイプといった感じ。
MT900はMTBの大径ローターのために真っ直ぐしたアームが採用されているのだと思います。
軽さ比べ
新しくなると皆が気になるのが、「軽さ」ですかね。結論から言うとMT900の方が軽かったです。どちらも同じ160mmモデルで計測してみました。
MT900が実測107g
CL900が実測112g
僅かな違いですが、ヒルクライム等で軽量化をするならMT900に軍配が上がりました。
しかし、トータルではMT900が軽いですが、軸を持って振ってみると、CL900の方がアーム部分に重量感こそありますが、ブレーキ面が非常に軽いので遠心力は発生しにくそうな印象でした。
最後に
最初にも書きましたが、ブレーキは乗り物としては生命線です。ブレーキ性能は妥協しないことをオススメいたします。あと、なんといっても見た目がカッコいい方がテンション上がりませんか??(笑)
ちょっと良い物を使って自分へのご褒美的に交換してみても面白いかもしれません!
去年とかは物流関係などで品薄でしたが、CL900・MT900ともに潤沢に在庫していますので、是非店頭に見に来て下さい!