最近のサドル界の話題の中心はショートノーズサドル。
今のサドルでも全然不満はないのですが、ここまでプッシュされていると
試してみたくなるのが人情というもの。
というわけで。
大阪本館で見つけたフィジークのテストサドルをちょっと試してみました。
現在愛用中のFABRIC SCOOP(SHALLOW)。
手頃な値段で座り心地も良好、フラットでもラウンドでもない中庸な形状の
サドルトップとの相性にも大きな問題はなし。
通勤用なので、普通のデニムでも痛くならずに座っていられることも重要。
最初に試したのはフィジークのARGO(TEMPO)の150mm。
パッドが厚めの乗り心地重視バージョンなので、多少カタチが合わなくても
そんなに大事にはならないだろう、と思ってのチョイスだったのですが。
SCOOP(幅142mm)と比べると幅が広くて腰の収まりが悪い。
サドルの位置や角度調節もザックリだったので、セッティング不足の影響も
あったのかもしれませんが、ペダリングの感覚はイマイチという結果に。
後部の座り心地は良かったので、これで140mm幅があれば・・・
モノがサドルなだけに気になるポイントは沢山あるのですが、少なくとも幅の
問題だけはクリアにしておこうということで。
次に選んだのが同じくARGOのVENTO(140mm)。
パッド薄めのレーシング寄りなサドルなので、座り心地は硬めなのですが
ペダリングとの相性はこちらの方が良さそうです。
で、実際にショートノーズサドルを使ってみた感想ですが。
確かに前乗り気味なポジションが取りやすくなった気はします。
ノーマルが「座る」だとすると、ショートは「腰掛ける」ような感覚になり
体重がペダルに乗せやすいというのは、なんとなく感じられました。
微妙にポジションが変わったことで使われる筋肉も違ってきたのか、通勤の
12キロがいつも以上に疲れたりもしましたが、これは慣れの範囲かと。
後ろ乗りで脚を前にジワッと押し出すようなペダリングはしづらくなるので
同じギア比だと、ちょっと漕いだ感じが忙しないようにも思えます。
(12時位置くらいから脚を回すのではなく、2時―5時を踏み抜く感覚)
ギアを1枚重くして上手く体重が乗せられれば、その分速く走れるのかも。
まだチョイ乗りの段階ですが、ショート向けの乗り方のようなものが見えて
きたので、このままもう少し使ってみたいと思います。