こんにちは!お茶の水店、坂口です。
カワシマサイクル様主催のピナレロ試乗会に参加して参りました!
最新ハイエンドモデルのDOGMA Fとセカンドグレードに当たるF9に試乗してきましたので、ご紹介していきます。
PINARELLO DOGMA F
まずはじめに試乗したのは、ハイエンドのDOGMA F。コンポーネントはSHIMANO R9270 DURAACEがアッセンブルされており、ホイールも同じくシマノ DURAACE WH-R9270 C36-TLが装着されていました。おそらく今回の試乗車の中で最もハイスペックなマシンだったハズ。
持って軽い!走って軽い!
真っ先に感じたのがやはり軽さ。実測していないので正確な重量はわかりません。おそらく7kgの重量かと思いますが、漕ぎ出しが非常に軽い!持って軽いバイクと走って軽いバイクは必ずしも一致しないのですが、このDOGMAは車体重量もフィーリングも軽く、さすがハイエンドといったところ。
パリッとしたフレーム剛性
バイクの乗り味は全体的に硬めで、剛性の高さを感じます。ケイデンスを意識して綺麗なペダリングを心がけてあげると非常に軽快に走ってくれますね。ただし、雑に踏んでしまうと剛性の高さが仇となり、疲れてしまうかも…。ある程度のペダリングスキルが要求されるバイクということでしょう。
ONDAフォークの効果?安定性抜群!
軽いレーシングバイクはどうしてもヒラヒラした感じでハンドリングもピーキーな物が多いのですが、DOGMA Fは直進安定性の高さとハンドリングのスムーズさが際立っています。おそらくうねったフロントのONDAフォークとフレームジオメトリーによるものでしょう。当日は横風が吹く区間がありましたが、それなりに踏んでいても真っ直ぐ進んでくれる感触です。コーナリング時のバイクの挙動も安心感がありました。
PINARELLO F9
続いて試乗したのは新しいセカンドグレードモデル、 F9。コンポーネントはFと同じくSHIMANO DURAACEで、ホイールはMOST製のカーボンホイール、ULTRAFAST 40が装着されていました。
扱いやすさ◎
漕ぎだしでペダルに体重を乗せ加速していくと、DOGMA Fとの違いをハッキリと感じることができました。車体の重量が重くなっているのと、カーボンのグレードもT1100からT900に下がっていることもあり、軽快感が少し薄れる印象。しかし、乗りやすさという点ではFよりも上回っています!わざと重めのギアにして雑に踏むとFでは弾かれる感覚がありましたが、F9では受け入れてくれる懐の深さを感じました。また、安定感もF9の方がより優れていて、総じて扱いやすいバイクというイメージです。
余談:PIRELLI P7 SPORTについて
試乗したF9にはPIRELLIの低価格タイヤ、P7 SPORTがアッセンブルされていましたが、モチモチとしたフィーリングで好印象。大体ミドルクラスのタイヤは乗り味が硬めの物が多いのですが、P7 SPORTはグレードが低いのにも関わらず、上位のPIRELLIタイヤに近い感触です。もちろん転がりやグリップはP ZERO RACEに軍配が上がりますが、価格を考えると十分すぎる性能。今回のインプレとは関係ありませんが、あまりに良かったので紹介させていただきました。
どちらがオススメか
DOGMA FとF9。価格差は完成車で¥400,000程ありますが、レースで一分一秒を争う脚力に自信のあるシリアスレーサーの方には是非DOGMA Fを選んでいただきたいです。扱える脚さえあれば、圧倒的な推進力と軽快なフィーリングは間違いなくレースでアドバンテージになるでしょう。
F9はFよりも懐の深いバイクなので、舗装路をメインに走るということであれば脚力問わず様々な方にオススメできます。普段のライドから各種イベントへの参加まで幅広く対応してくれるハズ。もちろん、レースに対応できるだけのポテンシャルも持っているので、ハイエンドでレースはちょっと…という方にもオススメできます。
最後に
今回試乗してみて改めて感じたのが、必ずしもハイエンドバイクがオススメではないということ。もちろん、今回のDOGMA Fに限らずハイエンドは速いことに間違いないのですが、やはり使いこなせるだけの脚力やテクニックがそれなりに要求されます。
お茶の水店にご来店いただいた際には、お客様の乗り方や用途に合った商品を一緒にお探ししますので、是非お気軽にご相談ください!