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【整備記録簿】チューブレスタイヤ交換

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新橋店】小達 啓三 23年04月18日

【整備記録簿】チューブレスタイヤ交換

 チューブレスタイヤ交換

こんにちは、新橋店Tech担当の小達です。
このブログでは、整備のちょっとしたコツや情報を紹介していこうと思います。

*注 施工方法は多種多様にあります。メカニックならではの独自な方法もありますので参考程度でお願い致します。「この方法でやったけど破損した…」などの責任は一切負いかねます。
部品不良による起因以外は、ご自身で施工した物は自己責任になります。

 

昨今のスポーツバイクでは、当たり前のような仕様になってきました。
当店でも依頼の多い作業です。

軽量化や乗り心地UPなど様々メリットが多いのですが、施工に注意しないとエアー漏れや安定しないなど起こります。
自転車のチューブレスシステムは個人的にシビアに思えます。
車やモーターサイクルなどに比べると、物理的に薄かったり、部品の篏合面積の小ささなど比ではありません。
そういった部分で施工もシビアになる訳です。

 

「1.タイヤ外し」


馴染みや劣化もあるので大抵は外し易くなってはいますが、固着がしっかりしており、リムがアルミリム仕様で、タイヤも交換なので躊躇なく工具を使用して無理なく進めます。

注意!
冒頭に記した様にタイヤやリムの材質に注意が必要です。
タイヤを再利用時には、タイヤもリムとの密着面に綻びやひっかき傷など付けるとエア漏れの原因になります。
また、カーボンリムも力の入れ様によっては破損の可能性もありますので特に注意が必要です。
工具はテコの原理で、はめ込むのであてがう箇所によっては、リム面やタイヤに相当な負荷がかかります。

どうしてもの場合は専用工具(通常の物より接触部の面積を大きくとって点での負荷を減らしている)物を必ず使用して下さい。
可能な限り、工具はなるべく使用せずの作業をお勧めします。

 

「2.清掃」


リム面、内部共に比較的綺麗ですが、シーラントの半固体化した物が固着しています。

特にバルブ付近はエアの流入口でもあるので固着し易いです。
バルブを外すのですが大抵固いです。無理せず外していきます。
このバルブは痛みは無いので再利用しますので外したら清掃します。

ケミカルはこれを使用。これが凄い!
「Muc-Off GLUE&SELANT REMOVER」
ほとんどの素材を選ばずなのでカーボンも大丈夫!強力剥離!楽に取れていきます。このブランド特有の甘~い匂いはしません。
その後良く乾燥させます。

[ysid 5037835205350]

 

 

 

綺麗にしたバルブを装着しますが、下ごしらえとして密着性を高めるために根本に少しシーラントを添付。
固定をかなり締め付けている場合が多くみられますが度を超えた締め付けはカーボンなど破損しますので注意です。

 

 「3.タイヤ装着」

 

装着前にタイヤのビード部の清掃・油分を脱脂、異常が無いかをチェックしておきます。チューブが無い分気遣いは減りますが、逆にビードの部分に気を付けなければなりません。装着は通常のタイヤと同じに嵌めていきますが大抵固いです。
ビード部を傷つけたくないので装着はほとんど手で行います。
タイヤブランドとホイールブランドの組み合わせによっては相性があるのか、すんなり出来るものもあれば、う~~んと言うものもあります。今回の組み合わせはまずまずでした。

 

「4.シーラント注入、仕上げ」

注入前に一度エアーを入れタイヤの馴染み出しをします。これをしないとシーラントを注入した時余計隙間から漏れ惨事になります。

エアーを抜いてもう一度ビードを落とします。ここで私的なポイントですが、ビード部にシーラントを全周に薄く添付していきます。ビードクリームの役割を担い、嵌めこみと密着性を高めるためです。
*ビードクリームの使用は禁止の場合が殆どです。(シーラントに混ざると性能が失われる為)どうしてもの場合は「石鹸水」を使用します。(台所用の中性洗剤などはNGです!)

シーラントを規定量いれたら、エアーをいれますが、ココもポイントです。バルブコアを着けず、一気に充墳します。
私たちはエアーコンプレッサーでも入れますが、通常の空気入れでもコツを掴めば入ります。
加圧していくと「バチンッ!」とビードがあがって嵌み込んだ状態になっていきます。

バルブコアを付け、規定圧までいれ振ったり回転させたりをし、シーラントを全体にいき届かせ漏れ等チェックします。清掃して、1~2日置いて漏れ具合をチェックして完了です。
*ここまでしっかり施工しても、漏れていく場合もありますので、直ぐにお渡し出来ない理由です。

 

 

 

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