先日、味の素スタジアムのあじペン広場にて、11月3日に行われていたワイズロード スポーツバイクデモ2024 in 東京に先駆けてスタッフ向けに開催して頂いた大試乗会に参加してきた名古屋ウェア館の尾林です。
まず最初に、お忙しい中我々スタッフのために貴重な機会を与えて下さった各メーカーの皆様、大変ありがとうございました!
その日はとても気持ちの良い天気で、絶好の試乗日和となりまして、私も片手では数え切れないほどの自転車に乗らせて頂きました♪コースとしてはほぼ平坦の周回コースで、ノンストップで周回を重ねることが出来ますので、一台につき基本5周以上走って楽しんでまいりました!
そこで!今回はその中でも特に私がずっと乗ってみたかった、先日のさいたまクリテリウムでの優勝も果たした、勝利を目指す人達に向けたレーシングバイクに試乗することが出来たのでご紹介いたします!!
インプレバイク紹介
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COLNAGO V4Rs Disc
Team ADQカラー
2021年11月に新しく誕生したUCI ウィメンズ ワールド ツアー チームのUAE Team ADQのチームカラーで、私が乗れるサイズがございましたので、チームの一員になった気持ちになって撮影を楽しみました(笑)
パーツ類の組み合わせとしては販売用とは少し違って、DURA-ACE Di2のコンポーネントに対してホイールがULTEGRAになっておりました。
ハンドルバーは、C68又はV4Rsのフレーム購入時のセット販売となっているCOLNAGO CC.01 Integrated Handlebarが当然の様についており、空力・軽さ・剛性といった求められる性能を最上級の次元で持ち合わせている専用品です!
このハンドルをポガチャル選手が握っていると思って試乗してると、ついつい感動してしまいました(笑)
ちなみに、110/410サイズで重量は約310gだそうです。単品販売はしていないので、このハンドルを使いたかったらCOLNAGOユーザーになるしかない!
この圧倒的な無駄の無さは、空も飛べそうです♪
2023年ツール・ド・フランスの第6ステージの両手を広げたお辞儀をしたゴールシーンを彷彿とさせるようなこの佇まいに惚れそうです♪
専用品だからこそのフレームとのつながりのキレイさは、最新のロードバイク共通ではありますが、乗車中に目につきやすいところへのブランドロゴと最上位グレードを示すV4Rsのモデル名があることで、見るたびに所有欲が持たされる気がします♪
そして、勝利を目指すVの名の元に、V3-RSの時からかなりの軽量化が成されていましたが、V4Rsはそこからさらに進化して空力性能も追及!先ほどの一体型ハンドルバーもそうですが、ボトルケージ台座もボトルがある状態での空気抵抗低減を考えた工夫が凝らされてます。
UAE Team ADQのチームカラーということで、各所にあしらわれたカラフルなグラデーションが特別感があってテンション上がりますね♪もちろん、ポガチャルファンとしてはUAEチームエミレーツカラーに乗りたいですが、他の人と被らない特別感という意味では良いデザインだと思います♪ちょっと欲しくなってます(笑)
いざ!試乗インプレ
(※写真を撮っただけでこの場所では走ってません)
まず実感するのが、ハンドル周りの軽量性による加速感!レーシングバイクというだけあって上半身も使った加速は、ポガチャル選手の切れ味鋭いアタックを彷彿とさせる(言い過ぎ)スピードの乗りを感じました。そこから200wオーバーでのシッティングに切り替えてからも速度の伸びが良く、ペダリングパワーがロスなくスピードに変換されているのを実感できます。
ヘアピンの切り返しから、シッティングでじわじわと加速させていった時も、走行ラインがブレるような弱さも無く、走りたいだけ走らせてくれるロードレーサーにとっては夢のような相棒と言えるでしょう!
しかし、それらは剛性の高さからくるものでもありますので、ブルベの様なロングライドだとどうなの?って疑問も湧いてくる方がいることでしょう。
ただ、私は5・6年ほど前からハイエンドフレームに乗り続けており、ブルベでSRメダルを獲得(一年間で200・300・400・600kmで完走認定を受けた際に申請してもらえるもの)したときも、エンデュランス系ではなくヒルクライム向け軽量モデルだったので、正直慣れれば問題ない。というのと、ブルベでも『一分でも一秒でも早く完走したい』人と、『時間いっぱい楽しみたい』人とでは求めるものが違い、私はスタート直後から『早く帰りたい』と思いながら走っているので、『少しでも早く楽に目的地までたどり着ける』自転車としてはこのV4Rsはピッタリだと言えるでしょう。
あと、最近のロードバイク事情として、乗り心地や走破性はホイールとタイヤでカバーできるという観点から、トッププロ選手たちもタイヤの太さが28cになっている事情も相まって、フレーム剛性でロングライドが向かなくなるということ自体が無くなったようにも思います。
特に、石畳があるクラシックレースとかでも、エンデュランスモデルに乗るよりタイヤを太くして対応するのが主流になってますので、ハイエンドフレームになると最低限の振動吸収性があるのは当然として、いいホイールやタイヤを使っているのが前提になってもいるので特化するほど乗り心地を意識する必要がなくなったともいえるのかも知れません。
それよりも、空気抵抗が少なくなれば当然楽に遠くへ行くことが出来ますし、軽くなれば上りや加速で楽が出来ますので、レーシングモデルがロングライドに向かないということは無いでしょう。
余談~データでの有用性~
この部分は自転車のインプレではないので、興味が無ければスルーしてください。
ハイエンドバイクの進化を、ブルベでの私の過去の経験と結果を例にすると、2019年に参加した300kmブルベと2022年に参加したものとコースが全く同じだったのですが、2019年にはとにかく軽量を狙った当時のハイエンドモデルで、フレームコンセプトも軽さがメインで空力は特に意識されていませんでした。
タイヤも23cと今では細身のもので上りでの単純な速さでは体力差もあったとは思いますが、ヒルクライムのタイムは未だに更新できていないぐらいの軽量型ロードバイクで、タイムが16時間14分での完走認定。
走り終わった時の疲労度合いとしても、腕・肩回りの凝りが酷くて苦痛に顔をゆがめながらゴールした記憶が残っており、乗り心地の悪さは確かにあったのだと思います。
それが、2022年には軽量フレームのエアロ化が進み、軽量オールラウンドバイクといった意味合いのものが増え、私が現在も乗っているBIANCHI SPECIALISSIMAも当時の最先端モデルであり、タイヤもチューブレス化と25cへとボリュームアップしてブルベに望んだら・・・
15時間02分での完走認定!まさかの1時間以上もの短縮!トレーニング時間も少なくなってたので、この結果は機材の進化としか言いようがなく、衝撃を受けた覚えがございます。
そして、今回試乗したV4Rsは私が現在乗っているものと比較すると、さらにエアロ化が進んだ上での専用ハンドル!メーカーの公式データでは、『V4RsはColnago CC.01と組み合わせることで、90rpmで50km/hでペダルを漕いだ場合、V3Rs Discと比較して27.7Wを低減する』って・・・ちょっと異常な数値を叩き出してる気がします。これはハンドルの空気抵抗がいかに高かったのかという結果でもあるんでしょうね。詳しく見てみたい方は【メーカー公式ページ『Built to Win −V4Rsはどう進化したか−』】こちらを読んでみて下さい。
ちなみに、軽量化としてはすでに完成の域に近かったV3-RSから47g軽くなってるそうです。
販売仕様や価格
■ フレームセット 価格:¥891,000(税込)※CC.01ハンドル(税込143,000円)は付属ではなくセット販売です。
■ ULTEGRA Di2 MODEL 価格:¥1,485,000(税込)
■ DURA-ACE Di2 MODEL 価格:¥1,760,000(税込)
■ DURA-ACE Dis MODEL TEAM EDITION 価格:¥2,200,000(税込)
大事な買い物ですので、詳しい仕様は公式ホームページか店頭にてスタッフにご質問くださいませ。
最後に
ロードレースを楽しむ人にとって、1分、1秒の差で負けるところをこの自転車で勝てるなら!といった価値があり、私みたいなとにかく楽して結果を出したい人、ただただ好きな選手と同じものが使いたい!気に行ったデザインのロードバイクで人生を楽しみたい!といった人など、ホビーサイクリストの所有欲を満たしてくれる価値があるこちらのロードバイク。
性能と共に価格も飛び抜けておりますが、人生を彩る趣味を充実させてくれる相棒をお探しの方は是非!ワイズロード各店舗までご来店下さいませ!