アメリカ発のフォールディングバイクブランドのDAHON(ダホン)
DAHONの自転車に興味があるけど、どの車体を選んだらいいかよくわからない…
そんなお客様にピッタリなDAHONを選ぶ際の選び方や知っておくと役に立つ知識をご紹介します!
DAHON(ダホン)とはどういうブランド?
アメリカでレーザー工学の研究をしていたDr. David Honがオイルショックを機に、環境に優しい移動手段として折畳み自転車を開発したのがDAHON(ダホン)の始まりです。
現在の横二つ折りタイプの折りたたみ自転車の基礎を作ったブランドの一つで、本格的なスポーツタイプのフォールディングバイクの中でも低価格かつ高品質なブランドです!
どんな自転車が有るの?
20インチのフォールディングバイクをメインに可搬性を高めた14インチモデルや、あえてフォールディングを省いたモデル、ハンドルのみ折りたたみが可能なセミフォールディング等色々な車体をラインナップしています。
知っておきたい素材と規格
理想の自転車を選ぶために知っておいて頂くと有用な知識をご紹介します。
素材
DAHONで使われている材質は主に2つ
それぞれの特徴をご紹介
アルミ
言わずとしれた今やスポーツバイクのメイン素材アルミニウム合金です。
重量をそこそこ軽く作ることが可能な上に強度も高く錆びにくいという特徴を持っています。
素材的な特徴としてしなやかさを出すのが難しい為、地面からの細かい微振動や突き上げ感をダイレクトにライダーに伝えてしまう欠点があります。
クロモリ
いわゆる「鉄」フレームです。鉄の中でも重さの軽い軽量スチールです。
素材的にしなやかなのでアルミと比べて衝撃吸収性があり微振動や突き上げを和らげます。
欠点としてはアルミよりも素材として若干高価という事と、塗装が剥げたり水が侵入すると赤錆が発生することが有ります。
カーボン
ロードバイクなどでおなじみの素材です、衝撃吸収性が高く軽量で自転車の素材としては理想的ですが高価で想定外の衝撃に弱いという欠点があります。40周年記念モデルはカーボン製の車体でしたが、現行通常モデルのDAHONにはカーボン製の車体は有りません。
ホイールサイズ
DAHONには多種多様なホイールサイズの車体が用意されています。
20インチHE(406)
DAHONの中で一番主流のホイールサイズで、ETRTOという数字から406(ヨンマルロク)と呼ばれることが多い規格です。
電動自転車やシティサイクルにも採用されることが多いホイールサイズで、比較的太めのタイヤが選べる規格です。安定感が高く乗り心地重視なタイヤが多いです。色々な車体で採用されることが多いサイズなので部品の入手性が高く、安定感重視の太タイヤから細めのスポーツ用タイヤまで色々な選択肢が有ります。
20インチWO(451)
上記の406に次いで多いのがこちらの451(ヨンゴーイチ)です。406と同様の20インチと呼ばれますがコチラのタイヤのほうが一回り径が大きく外径のインチサイズは22インチ相当になります。
406と比べてしまうとタイヤなどの選択肢が狭く入手性も低くなりますが、オンロード向けの細いタイヤが多くスポーツバイク的な速さや軽やかさが特徴です。
14インチ(254)
DAHONとしては一番最近採用されたホイールサイズです。車輪径が小さいので折りたたみサイズがとにかく小さくなります。20インチと比べると走破性が低く空気入れ等の作業性も悪いので、取り扱いに若干の注意が必要です。
16インチ(305)
14インチが出る前はこのサイズがDAHONの中では一番小さな車輪サイズでした。現行では1車種のみに採用されているサイズです。タイヤやチューブが若干手に入りにくい規格なので注意が必要になる車輪サイズです。
ハンドルタイプ
ストレートハンドル(フラットバー)
DAHONでは一番採用率の高いクロスバイクなどにも使用されるまっすぐなハンドルです。
自転車全般的にも採用率の高いハンドルなのでスポーツバイク初心者の方でも不安感が少なく使いやすいハンドルです。ブレーキレバーやシフトレバー等が比較的安価で握り部分のグリップをカスタムして快適性を上げたりする事もできます。
ドロップハンドル(ドロップバー)
ロードバイク等で採用される特徴的な形のハンドルです。特徴的な見た目からスポーツバイク初心者の方には敬遠されがちですが、元々長距離を快適に素早く走ることを目的に作られたハンドルなので色々な位置を握ることが出来、手や体の疲れを分散しやすいです。ストレートハンドルのグリップに当たるバーテープは色々なカラーや素材が有るのでお好みに合わせてカスタムできるのも利点です。ストレートハンドル用と比べるとブレーキレバーやシフトレバーが高価で折りたたみすると幅が出てかさばるという欠点が有ります。
車体選びのポイント
色々な車体の中からご自身にピッタリの車体を選ぶポイントをご紹介します!
使い方の想定をしてみる
DAHONをどんな使い方で使うことが多いのか、どんなフォルムの自転車がほしいのかを想像して見ましょう。
それぞれに向いたモデルもご紹介します!
シティーサイクルの様に普段遣いする
DAHONはスポーツバイクには珍しく普段遣いに向いた車体が存在しています。しかもスポーツサイクルでは推奨されない家族間シェアにも対応できるスグレモノ!
スポーツバイク的な速さで走りたい、たまに輪行もしてみたい
DAHONはフォールディングバイクで有りながらスポーツバイクらしい高い走行性能を有しています。
スポーツバイクらしさを求めるならコチラ。
スポーツバイク的にキビキビ走りたいけど輪行時軽い車体が良い
走行性能と輪行時のバランスが取れたモデルもご紹介できるのがDAHONの懐の深さ。
いいとこ取りした車体ならコチラ。
とにかく輪行!軽くて小さい車体!
ロードバイクなどをもう既にお持ちで輪行の良さは知ってるけど駅構内や分解組み立てが面倒くさい。
そんなあなたにオススメなのが車輪サイズ14インチの輪行に向いた今DAHONのイチオシモデル!
折りたたまないミニベロのフォルムが好きです
DAHONにはノンフォールディングという折りたたまないモデルも有ります。
また、一般的なミニベロのフォルムをした折りたたみも有ります!
無骨な車体って有りませんか?
無骨なDAHONも有ります!極太タイヤ×ディスクブレーキの迫力がたまりません
特徴別モデル一覧
DAHONフォールディングバイクを特徴別一覧にしました。
車体選びの参考にどうぞ!
ハンドルポスト調整対応モデル
Boardwalk D7
DAHONの中でも歴史が長いモデルです。
基本装備はROUTEとほぼ同じですがフレーム素材がクロモリで泥除けも金属製のものが付属しています。
クラシカルで落ち着いた雰囲気で女性人気の高いモデルです!
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Hit
コロナ禍真っ只中の2021にパンデミックに打ち勝つ!というコンセプトで発売されたのがこのHitです。
単純に言うとROUTEの後継機種ですが、フレーム設計的にはVitesseやDefterにより近いモデルになっています。
発売当時は泥除け+カゴが標準で付いていましたが現在はカゴはオプションとなっています。
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D-ZERO
16インチかつハンドルポストのみ折りたたみ可能なセミフォールディングタイプの車体です。
OLD DAHONという初期のDAHONのフォルムを再現した車体です。
小さい車輪+泥除けで可愛い雰囲気の車体です!
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走行性能メイン451モデル
SpeedFalco
BoardwalkとともにDAHONの中では息の長いモデルです。元々は406ホイール採用モデルでしたが、より高い走行性能を求め451ホイールに変更となりました。
クロモリフレームの丈夫さと乗り心地の良さはDAHONでも感じられるのでDAHONでもロングライドしてみたいなという方には最適です。
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Visc EVO
DAHONが誇るオールラウンドバイク。スポーツバイクとしてオンロード走行をしっかり楽しみたい方に最適です!フレームが二股に分かれているRe-Barテクノロジーにより高いフレーム剛性を確保。脚力や体重の有る方もフレームの剛性不足を感じる事は少ないと思います。
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SPEED RB
Speed Falcoをベースにディスクブレーキ化かつドロップハンドルを採用!オンロードスポーツライドに快適に使えるフォールディングディスクミニベロロードです!ディスクブレーキは小径自転車の欠点の一つであるリムの消耗を少なくし悪天候下でも安定したブレーキ力を提供します。
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軽量406モデル
Defter
DAHON20インチモデルの中で最軽量の9.9kgの軽量モデルがこのDefterです。そのまますぐに輪行してもよし、色々なカスタムをしてより走行性能を上げて楽しむベースモデルとしても良い一台です。
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Vitesse D8
Defterの前モデルです、フロントホイールとブレーキシステムが違っているモデルです。
ペダルレス、スタンドなしで9.9kgをうたっていましたのでDefterよりは若干重さがありますが、フロントホイールにノーマルホイールを採用しているので耐久度は上になっています。
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14インチ輪行特化型モデル
Dove Plus
DAHON14インチホイール採用モデルの先駆けとして発売されたのが、このDoveシリーズです。以前はDove UNOやDove i3等色々なモデルが有りました。Dove Plus発売当時は14インチで完成重量6.97kgという脅威の軽さで注目を集めました。今でもDAHONブランド中では最軽量を誇ります。Y's Roadオリジナルカラープリズムストーンが有ったのもこのモデルです!
残念ながら2024年に廃盤となってしまいました。
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K3
いまやDAHONの看板モデルと言っても過言ではない程人気があるK3。14インチモデル×外装3段変速で重量7.8kgとかなりの軽量で折りたたみするとかなりコンパクトなサイズになるので輪行するのにはピッタリ!見た目から走りが悪いのでは?とか、フラフラしちゃうんじゃないの?とご質問頂くことが多いのですが、安定感が有るのですぐに運転に慣れますし、意外とスピードも出るのでしっかりスポーツバイク的な走りも出来ます。ご不安ある場合は川崎店にはK3の試乗車のご用意が有るのでぜひご利用下さい(試乗には顔写真付きの身分証明書が必要となります。)
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K1
コンパクトKシリーズ中唯一のシングルギアモデル。
変速ギアを省いてシンプルな構成になっています。
タイヤは14×1.5の太さになっています。
幅約40mmなので、ママチャリなどより少し太めになります。
K3の標準1.35は少し細くて怖いという方がいらっしゃったので安心感も増して良いと思います。
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ノンフォールディング/LockJaw搭載モデル
Dash Altena
ぱっと見普通のドロップハンドルが付いたミニベロロードの様ですが、フレームの真ん中で折れ曲がるLockJaw搭載モデルのれっきとしたフォールディングバイクです。折りたたみサイズこそかなり大きくなってしまいますが、見た目がスッキリしたフォルムなのでシンプルな自転車が好きな方に根強い人気のあるモデルです。
[ysid 2020000096528]
Calm
折りたたまないノンフォールディングタイプのDAHONです。モデル名の通り「穏やか」な乗りやすさを重視したバイク。サイズも身長に合わせて2サイズから選べる、タウンユースモデルです。
[ysid 4573176222140]
Mako
上でご紹介したDashシリーズの元になったのが2007年に発売されたMakoでした。このモデルはそのMakoをディスクブレーキ化して今風にアレンジしたドロップハンドル搭載のミニベロディスクロードになります。取り立てて軽いだとか攻撃的なハイスピードマシンだとか言うわけでは無いのですが、DAHONらしい安定感と曲線を描くフレームの美しさがいい自転車です。
[ysid 4573176208069]
無骨STYLEモデル
Horize Disc
無骨なDAHONと言ったらこのHorizeです!ディスクブレーキ×太いタイヤで迫力満点!メカメカしいモデルが好きな方にもオススメです。タイヤが太いのである程度の砂利道でも沈み込みを起こしづらく安定して走れます。街乗りでも細かい段差を気にすることなく走れるのでゆったりのんびり走るのにオススメです!
[ysid 4573176221969]
まとめ
DAHONの選び方をご紹介しましたが、皆さんのお好みに合うモデルはあったでしょうか?
色々な薀蓄やスペックなどご紹介しましたが、最終的に皆さんにオススメしたい選び方はデザイン、色、形が好みに合うものや、直感でこれが良い!と思ったものに従って頂くという決め方です。
ハンドル、グリップ、サドルなどは最終的に色々な物に変更は可能ですが、車体本体はそうは行きません。
車体本体が気になるものがあったらそのモデルを中心に選ぶと長く付き合える相棒に出会えると思います!
迷ってしまったときは私達にご相談下さい。お手伝いさせていただきます!