いつもY'sRoad福岡天神店のブログをご覧いただき
ありがとうございます。
スタッフの古閑森です。
今日は、メーカー様からレンタル中の
PINARELLO DOGMA F12 DISK
早速私も試乗しましたので
インプレを書きたいと思います。
今回試乗したDOGMA F12 DISK
私が3ヶ月前まで乗っていたのが
DOGMA F100 Giro d’Italia（以下F10）
Fシリーズ3世代目となるF12は
一体どこが
どう進化したのか？
元DOGMA乗りとしては
とっても気になる一台でした！
メーカー様に感謝です！！
それではインプレに参ります。
※あくまでも私個人の感想インプレです
万人に共通する部分と
そうでない部分
があると思いますがご了承ください。
本文中には、まるで脚が無いと乗れないような
表現もありますが
それは、「DOGMA F12 DISKの性能を
限界まで引き出すには」というお話です。
誤解の無いように最初にお伝えさせていただきます。
まずは気になる結論から！！
「全方位死角なし！
東レT1100カーボンの剛性を
存分に味わえる一台」
です！！
私がF10に初めて乗った時の印象は
「誰にでも乗りこなせる、誰が乗っても早いバイク」
でした。
F12 DISKはF10の印象とだいぶ違います。
リムブレーキモデルとディスクブレーキモデルなので
印象が違うのは当たり前なのですが
それを差し引いても
全然違うバイクでした！
まずは共通点の部分から…
・ハンドリングの良さ
・漕ぎ出しの軽さ
上記2点はF10もF12 DISKも
「ドグマらしさ」が十分に味わえる
両者ほぼ同等レベルの素晴らしい性能です。
【ハンドリング】
DOGMAに限らずPINARELLOは
ハンドリングに定評のあるブランドです。
その中でも群を抜いて
特にダウンヒルに置ける
DOGMAのアドバンテージは大きいです。
どんな速度でコーナーに突っ込んでも
クリッピングポイントに
ミリ単位でピタッと寄せれるような
そんな安心感があります。
（注：私にはそんなスキルはありませんがww）
F12 DISKになり、フロントフォークも
明らかに太くなっているので
過剛性を心配しましたが
先端付近まで中空構造のような太いブレードは
振動吸収性も高く、剛性が高すぎることはありませんでした。
むしろ安定性という意味ではF10より進化した印象です。
【漕ぎ出し】
乗り出しの軽さは良いバイクの証拠だと私個人的には思います。
一漕ぎ目でわかる「あっこれ早いわ」感ww
※もちろんホイールとタイヤのアッセンブルにより感覚は変化します。
私の感覚ではT700程度以上 の
ある程度硬めのカーボン素材で
フロント三角やBB周りがしっかりしたバイクが
軽い漕ぎ出しになると感じています。
もちろん
ただ剛性が高いだけでは無く
バイク全体のトータルバランスに優れていないと
あの快適な軽い漕ぎ出しにはなりません。
ここまでは、私がF10とほぼ同等と感じた部分です。
では
私が最もF10と違うと感じたポイントをご紹介します。
それは
・反応の良さ
・縦剛性
です。
全体的な重量剛性比が見直されているので当然な部分ですが
これは進化と言うレベルを超えて「違うバイクである」
という認識が必要かもしれません。
【反応の良さ】
ボリュームたっぷりのBB周りにコンパクトなリア三角
特に今回のF12 DISKモデルはチェーンステーが
明らかに太くなりました。
私の場合は、ディスクブレーキモデルだと重心が下がるので
「もっさりした重たい感じ」を感じてしまう傾向にあります。
（メーカー公表のデータ上では同じで、体感の問題とされております。）
そこで私は、「反応に関しては
F10の方がパリッとしてそうだなぁ」と
試乗前には想像しておりました。
ところが、試乗してビックリ！
「ディスクモデルなのにもっさりしない！！」
私個人的にはかなりの衝撃的な出来事でした！！
そこで、私は「ある事」に気付きます。
【F12のリムモデルだと
もっと反応が良く感じるかもしれない】
だからチームINEOSはリムモデルを使用しているのかもしれないですね。
※勝手な私の想像です。
普段の走りはもちろんですが
特にヒルクライムなどでは
「ヒラヒラ感」や「ウィップ感」等
感覚を大切にされるサイクリストも多いと思います。
F12 DISKは「ウィップ感」はほぼ感じません。
ディスクモデルなので「ヒラヒラ感」も薄いです。
F12 DISKは「クルクル回して登る」よりかは
「グングントルクをかけて登る」方が向いてそうだなぁという印象です。
※クルクル回しても十分早いです！（誤解のないように）
「ヒラヒラ感」が好きな方には
特にリムブレーキモデルをオススメしたいですね！
そして、もう1つの違うと感じた点であり
最も違うと感じた部分
【 縦剛性 】
です。
F12 DISKの方が縦剛性が圧倒的に高くなっていると感じました。
※正確には「ディスクモデルのねじれ剛性アップ」が影響し
縦剛性も飛躍的に向上していると思われます。
スプリントすると驚くべき硬さが顔を出します。
「やっばっ！！ これ踏み切れるか？」
と思えるほどの剛性を感じました。
「これが…T1100カーボンか！！」
と再確認させられます（笑）
踏めば踏むほどドンドン加速していきます！！
正直に申し上げると…
F12 DISKの本質を引き出すには相応のスキルと足が必要になってくるバイクです。
「脚が無いと硬くてドグマは乗りこなせない」
と言われた
あのDOGMA65.1時代の再来を感じるバイクでした。
まるでバイクに「もっと踏め！もっとだ！！」と
せかされるような感覚で、いつの間にか脚が終わります（笑）
ドM豪脚サイクリストには打って付けのバイクです（笑）
私のような安っぽい貧脚ではすぐに脚が終わってしまいます。
もっと鍛えてF12を踏み倒してみたいですね！！
・
・
・
さて
ここまで「硬い」「剛性が高い」と書くと
「乗り心地が悪いのでは？」
と感じる方も多いかもしれませんが
驚くべきことに
「乗り心地は悪くありません！！」
むしろ路面追従性が高く
路面に吸い付くようにス〜〜〜っと加速していきます。
これは本当に誰が乗っても早いバイクです。
特にFシリーズになってからはその傾向が強いですね。
PINARELLOが目指した最速のバイク
まさに
「全方位死角なし！東レT1100カーボンの剛性を存分に味わえる一台」
完成車で￥1,370,000+Taxとお財布にも脚にも優しく無いバイクですが
ツールを制覇するようなトッププロが求めた性能を網羅した
ピナレロが誇るスーパーバイクである事を考えると
それが市販されて購入可能なだけで凄い事だと私は思います。
いかがでしたでしょうか？
文章では表現が難しい部分もあり
伝わりにくい箇所もあったと思いますが
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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