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自転車のロック、どう選ぶ?

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新宿クロスバイク館】土師 龍大 23年04月04日

自転車ロックの選び方今回はスポーツバイクのロック選びのお話。

シティサイクルと違ってスポーツバイクには車体に一体化したロックなどは付属しません。
軽量化や走行性能を優先しているため、基本的に付属しませんし車体とは別に持ち運ぶのが一般的です。
軽量なので担いで運べてしまうため、たいていは何か構造物にくくりつけて施錠することが多いのもあり、長さが必要ですから車体への取付が難しいという部分もあります。

ロックにもいくつか種類があるので、少し見てみましょう。

ケーブルロック

ケーブルワイヤーを使用したロックです。
施錠部分はキー・ダイヤルの選択ができるものが多いです。
太さも様々ですが、違いが大きいのはコイルタイプかストレートタイプかという点です。

・コイルワイヤー

くるくると巻いた形状になっているワイヤーロックです。
長さがあってもコンパクトである点と多くのこのタイプでは自転車に取付けして走行が可能という点が優れています。
ただし、長さがあってもコイル状に戻ろうとするためその長さをフル活用はしにくいという部分もあります。

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・ストレートワイヤー

その名の通り、まっすぐな形状のワイヤーロックです。
多くのこのタイプはダブルループといって、輪を2つ作って施錠するように作られているのがベーシックです。
長さをフル活用しやすく施錠しやすい反面、ケーブルを巻いてねじってあげたりバンドで止めたりしないとコンパクトにはなりません。

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ケーブルロックは細いほど携行性は向上しますが、当然切断耐性は低下します。
ケーブルカッターなど小型の工具で切断できてしまうので、防犯性能は残念ながら高くありません。
切断耐性を上げようと極太のものを選ぶとケーブルの利点のしなやかさが失われるので、やはりケーブルロックは短時間の駐輪時やサブのロックとしての利用が中心になると思います。

 

チェーンロック

いわゆる鎖のロックです。ケーブルロックと比べて切断にはボルトカッターなどの大型工具が必要なものが多く、防犯性は比較的高くなります。
ただし、大型工具さえあれば切断にかかる時間は短いので人目につかない場所では一定のリスクはあるものです。
こちらもキー式・ダイヤル式が選択可能です。
形状を記憶しないため、長さがあれば施錠時はとても自由度が高くなります。
ただ、携行性はそれほどよくありません。定番なのは体に斜めがけして走行するというもので、汚れやすい環境で駐輪している方には抵抗があるかもしれません。あとは意外と小さくはなってくれるので身につけているバッグやサドル・フレームに取付するバッグに入れる、という感じですね。

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太いものほど切断には更に大型の工具が必要となりますが、単純に鎖なので重量がかなり重くなります。6mm以上の太さともなると、かなりの重量級に感じるでしょう。

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アーマードロック

ワイヤーに被覆材(アーマー)を追加し、切断耐性を高くしたタイプのロックです。
ボルトカッターなどを用いても被覆材が潰れるだけで切断に時間がかかるため、防犯性能の高いロックといえます。
携行についてはケーブルロックよりは重量が増加するのと、あまり小さく巻くことができないため身につけるバッグに収納するか体に斜めがけするかの2択になると思います。
こちらもキー・ダイヤルの選択が可能です。

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U字ロック

強いロックとして有名かと思います。
ただし重量も形状の融通の効かなさもNo.1であり、鍵に合わせた使い方・駐輪をできる方であれば心強いロックといえます。
ほとんどがキー式であり、ダイヤル式は商品数が少ない傾向があります。
また、一部のものは自転車本体に取付して走行が可能なものもありますが小型フレームなどには相性がよくありません。

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フォールディングロック

多関節構造で折りたたんでコンパクトにできるタイプのロックです。
オートバイなどではよく見かけるロックですね。
重量は鋼板を使用するため軽くはありませんが、たたんだ状態で車体への取付が可能なものが多くあります。
とても頑丈なロックではありますが、構造上あまり長さを出すと大きく重くなってしまうので他のタイプと比べて短くなります。
固定のしかたを工夫するか、ある程度駐輪する場所を選ぶ必要があります。
キー式が多い傾向ではありますが、ダイヤル式も一定数あるので選ぶことができます。

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オットーロック

少し特殊なロックで、大きい結束バンドのようなロックです。
解錠方式はダイヤルのみで、内部に層になったステンレスシートとケブラー繊維で切断しにくい構造になっています。
丸めて運べる携帯性と頑丈さのバランスがとれた新しいロックです。
ただ、まだ知名度も大きくなく生産数が多くないので値段は高めです。

 

まとめ

ひとくちにロックと言ってもこれくらいは種類があります。
用途や使用環境によって使い分けたり、増やしたり組合せたりすることで防犯性を高くすることができます。
私も自転車は室内保管でロックは複数なくても困りはしない環境ですが、やはり長さやタイプの異なるロックをいくつか所有しています。
強度以外にも長さや携行性など考慮したい部分は多いので、自分に合ったロックの傾向を把握しておくと買い替えの際にも悩まずに済みますよ!

 

 

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