ワイズロード志木ではメンテナンス作業も請け負っています。(現在は予約制で承っているので事前に予約をお願いします。)
最近はロードバイクも主流はDISCブレーキにほぼなってきていますが、これまでのリムブレーキと比べてパッドの消耗度が確認しずらいですよね、、、、。
リムブレーキのゴムのブレーキシューよりは長持ちしやすいこともあって、定期的なチェックをしないで使用してしまっていないでしょうか。
今回ブログでご案内するのはそんなDISCブレーキのお話です。
ブレーキレバーの引きが深くなりすぎてブレーキがちゃんと掛けられなくなったので、見てほしいとのご依頼。
お話をお伺いすると、DISCパッドの交換等はこれまで一度もしていないとの事。
チェックしていくと、キャリパーがパッドカスやそのほかの汚れで艶消し状態にまでなっている状態。
パッドもメーカー推奨の交換タイミングの厚みを大幅に下回って薄くなっています。
パッドが薄いので、ピストンもかなり出てしまっていますね。
ピストン側面にも汚れがベッタリ、、、、。
ピストンが出れば出るほどピストン側面の偏摩耗やキズも起きやすくなり、オイル漏れの原因につながることもあります。
0.5mm以下まで摩耗しきったDSICパッドです。
例えばシマノでは0.8mmになったらパッド交換を推奨していますが、0.8mmでもかなりレバーの引きが深くなってブレーキがかかりずらいと思います。
個人的には目視での判断でいいので、ざっくり1mm切ってきたら交換だと考えてもらえるとちょうどいいかと思います。
ピストンが汚れたままパッドだけ交換しても、内部に汚れが侵入してしまいオイルも劣化してしまうことと、ピストンの偏摩耗にもつながってしまうので、まずはクリーニングからスタートです。
キャリパー外側をちょっとクリーニングしただけでこれだけの汚れが、、、、、。
綿棒も使ってキャリパーの細かいところやピストン周辺も汚れを落としていきます。
キャリパー外側がキレイになったので、次はオイル交換です。
今回はピストンの側面に偏摩耗やキズが見受けられなかったのでオイル交換で大丈夫ですが、偏摩耗やキズができてしまっているとキャリパー交換になってしまいます。
汚れが激しい状態で使い続けていたため、すでにオイルが真っ黒、、、、。
左側の新品のオイルと比較するとこれまで使用していたオイルがどれだけ汚染されて劣化しているかがよくわかるかと思います。
今回はキャリパーのピストンも偏摩耗やキズもなく、DSICパッドおよびオイルの交換で済みましたが、ピストンに偏摩耗やキズがあるとキャリパー交換が必要になってしまうこともあります。
そうならないように定期的にDSICパッドのチェックや交換をおススメします。
以上、ワイズロード志木のテック担当、佐藤からでした。