ワイズロード激押し!
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前回はエエトコをご紹介したCLINCHですが
実際に乗ってみて分かった
ここはちょっと…という部分にも触れておきます。
★乗り心地が犠牲になってるかも…?
CLINCHはとにかくよく進むバイクですが
これだけ推進力が高いとシュワルベワンなどの
もう少し細めの高級タイヤを入れて
レーシーなセッティングにしたくなる人も多いでしょう。
しかし1・1/8(約28㎜幅)ぐらいのタイヤだと
乗り心地が硬すぎるのでは?と勘ぐってしまいました。
カッチリした剛性に極振りした結果
乗り心地がちょっと犠牲になっているような…
そんな風にも思えます。
初期セットのタイヤが20×1・3/8(約35㎜幅)という
451規格の20インチの中でもさらに珍しいサイズの
ちょっと太めのものなのも恐らく
乗り心地を悪くしないためのサイズ選択と思われます。
☆ブレーキがパワー不足!
タイヤを太くしたことによって
あおりを食っているのがブレーキです。
あまりの効きの弱さに
HAHAHA!おいジョン、コイツを見てくれよ!
と思わず夜中の海外通販番組口調になってしまいました。
他のスタッフにも試し乗りしてもらうと
同じように乾いた笑いが…
スピードが出しやすい割に
ブレーキは明らかにパワー不足です。
原因は太いタイヤを使えるようにするために
ものすごいロングアーチのブレーキが付いているから。
▲CLINCHの超ロングアーチキャリパー
▲105のキャリパーと比べるとアームの長さの違いは歴然。
これだけアームが長いとギュッと強く握っても
ブレーキ全体がムニッとたわんでしまうので
効きがヌルくなるのも当然です。
ここはすぐにでも手を加えたいところ。
▲シマノ純正ブレーキシュー(1ペア¥795+税)
とりあえずブレーキシューをシマノ純正に変えたところ
ふつうに街乗りで使う分には問題ないぐらい
効くようになりました。
さすがシマノ製品スゲエ。しばらくこれで様子見です。
ブレーキに関しては
なぜキャリパーブレーキを採用したのか?
おとなしくVブレーキで良かったのでは?
という疑問が残ります。
▲クロスバイクでおなじみのVブレーキ
ロングアーチのキャリパーブレーキだと
効きが悪くなるだけでなく
Vブレーキよりも隙間が狭いので
使えるタイヤのサイズの制限も厳しくなります。
ディスクブレーキは高望みとしても
Vブレーキなら入門グレードのパーツでもガッツリ効きますし
タイヤとブレーキの隙間も余裕ができて
もう少し太めのタイヤも使えます。
▲DAHONのHORIZE DISC。ディスクブレーキなら
20×1.95インチ(約47㎜幅)のビッグタイヤも問題なく使えます。
その辺りはメーカー側も当然承知しているようで
すでに一昨年の販売店向け展示会には
LOCKJAWを進化させたJAWS HINGEを採用し
ディスクブレーキを搭載したモデルが
参考展示されていたそうですので
今後のラインナップに注目しましょう。
★スタンドが付きません。
DAHONといえば
センタースタンド標準装備のモデルが多いですが
CLINCHにはセンタースタンド台座がありません。
後輪付近のフレームを挟んで取り付けるタイプの
サイドスタンドになりますが
折りたたむ時に邪魔にならないかちょっと心配です。
いまのところ無くても困っていないので
当面は付けずに乗る予定です。
★泥よけも付きません。
え?付いてるやん
という声が聞こえてきますが…
輸入代理店に CLINCH用の純正フェンダーはありますか?
と問い合わせたところ、担当の方から
『ありませんし、付けられません』
とステキな御回答が。
例のキャリパーブレーキ問題がここにも影響しており…
『隙間が狭いので付かないと思います』
とのことだったので
あ、じゃあ試しに付けてみよう(アホの発想)
ということで
唯一見つけた 20×1・3/8対応の泥よけを取り寄せ。
で、結論としては無茶をしないと付きません。
フロントは余裕なんですけどね~ 問題はリアの方です。
フレームとタイヤの隙間が狭すぎます。
なんとかブレーキとタイヤに擦らないように
ギリギリ通せるのは通せますが
フェンダーの中央部分を固定するための
金具を入れる隙間が全くありません。
というわけで金具を入れるのを諦めて
必殺のマジックテープで固定!
両端はネジとステーでしっかり止まっているので
真ん中部分は振動でガタガタ言わない程度に
止まってくれていれば構いません。
さすがにお客様の自転車だと
これで『取り付けできます』とはご案内できませんが
自分の自転車なのでとりあえずヨシ!
★ボトルケージも付きません。
車体のどこにもボトルケージ用のネジ穴はありません。
たしかにこんな形のフレームだと
ボトルを差せるスペースはありませんね。
そこでこんな感じの
ハンドル付近に取り付けるボトル用バッグを調達。
無理にボトルケージにこだわる必要はありません。
これでいいのだ。
▲Premier 断熱シート入りボトルバッグ(¥1,500+税)
これぐらいのお手頃な価格のものもありますので
小さいサイズのクロスバイクなどで
車体にボトルケージがひとつしか取り付けできなくて
困っている方にもオススメです。
★タイヤとチューブで困ります。
20×1・3/8というサイズは非常に難儀します。
チューブもタイヤも激レアです。
まずその辺の自転車屋さんでは売ってませんし
スポーツ車のお店でも置いてないところもあります。
予備のチューブは常に自分で用意しておかないといけません。
タイヤに至っては標準装備のKENDAのタイヤ以外は
今回取り付けたタイオガのタイヤぐらい…
他に選択肢がなさそうです。
しかも巡航性能を高めるために
30㎜高のリムハイトのホイールが付いています。
リムの高さ+1.5㎝ぐらいがチューブのバルブの長さの目安
なので最低45㎜以上は必要ですが
20×1・3/8に対応する仏式のチューブは
タイオガ(バルブ長36㎜)とシュワルベ(バルブ長40㎜)の
2つぐらいしかありません。どっちも短いやん?
解決策としては
バルブエクステンダーというアイテムを使います。
▲エクステンダーと取り付け用の専用工具。合わせて千円ほどです。
▲エクステンダーで延長して約60㎜ほどになりました。
これは何回も使い回しできるので
一度用意してしまえば
今後はバルブの長さで困ることはありません。
という感じで、いろいろと悩まされる部分も多いですが
いやーこのチャリ、結構アレなんスよねー と言いつつ
面倒なところも含めて楽しむのが自転車好きという人種です。
CLINCHの走行性能の高さは
手がかかるのを差し引いても大きな魅力!
2021モデルはロイヤルパープルに加えて
新色が出るとのウワサです。
とにかく走れる折りたたみ自転車が欲しい人には
ぜひ候補に加えて頂きたいバイクです!
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