もう進化の余地がないと思わせるほど完成度の高いDOGMA Fが進化しました。
今回、輸入代理店さまのご協力のもと、新型DOGMA Fに試乗することができましたのでインプレッションをお伝えします。
PINARELLO DOGMA F
そもそもDogmaとは
PINARELLOのフラッグシップであり、22年の歴史を持つハイパフォーマンスバイク。
美しさとパフォーマンスを両立し、機能美を体現した存在。
DOGMAは、優れた走行性能と圧倒的な存在感で常に他を圧倒し続けてきました。
アマチュアライダーとワールドクラスのプロライダーの両方に評価されています。
近年あらゆるブランドが、エアロ、軽量クライムモデルを統合して一台にまとめていますが、PINARELLO DOGMAは一貫して、あらゆる地形に1台で対応できるオールラウンダーモデルというコンセプトを突き詰めてきました。その最高の到達点、それがDOGMA Fです。
新型は、その機能のエアロと軽量化をさらに進化させた最新のレーシングバイクです。
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DOGMA F インプレッション
剛性感
素材がM40X使用となり、剛性が上がったということでした。すでに乗った人からの伝聞だと乗り心地の部分で先代のDOGMA Fと比べ、「固くなった」という感想を多く聞きました。
実際に先代のDOGMA Fに乗った時に、さらにその前のDOGMA F12に比べだいぶマイルドになった印象がありました。
そこからどのように固くなったのかと思いましたが、それほど嫌な硬さを感じることはありませんでした。
速さに必要な部分に剛性を追加しているのだと思います。いやな突き上げもなく、個人的には乗り心地の良さを感じました。もしこれで硬いということであれば今作より対応可能となった30cのタイヤを使ってみるのもありかもしれません。
加速感
先の剛性感からくる部分だと思いますが、28Cのクリンチャータイヤでもっさり感はなく、かけた力が地面に伝わり加速していきます。
高速維持
前作との大きな違いがここかもしれません。同じホイールで比べていないので完全な比較ではありませんが、ペダルにかけている力の感覚以上に速度が出ている感じがしました。
簡単に40km/hの速度維持ができてしまいました。
ハンドリング
より高速安定性を求めてヘッド周りの角度が設計変更されています。
何も考えずにまっすぐ進んでくれます。
新型のMOST TALONハンドルはエアロを高めるためブラケット部分が狭まっていてエアロポジションが取りやすくなっていますが、狭い幅に慣れていないので、最初は違和感を感じますが、まっすぐ走っている分にはすぐに慣れます。
ダンシング
ハンドル幅がすそ広がりとなった新型MOST TALONハンドル。先の項目でも書きましたが、ブラケット部分でエアロポジションが取りやすいように狭くなっています。
ブラケットを持ってダンシングすると今までと違って狭い位置を握っているのでダンシングのリズムがつかみにくく、さらに高速安定性にふった設計のヘッドアングルにより、車体の傾けとハンドルへの変な入力をしてしまうと変なダンシングになってしまいました。
しっかりと腕と手から力を抜いてこのハンドルの傾け方がわかってくれば問題なく乗りこなせると思います。
最後に
とにかく、速いバイクです。
プロの選手が求める世界最高峰のバイクですので、当然といえば当然なのですが、風力、剛性、乗り心地、軽量性をかなり高い次元で両立させたスーパーバイクです。
今回乗らせていただいて一番感動したのが剛性の高さがありつつ、乗り心地が犠牲になっていない部分です。
いつかはDOGMAと考えているPINARELLOファンにも自信を持ってオススメできる一台です。