こんにちは、植竹です。
先日PINARELLOの新型DOGMA Fに試乗させていただきました。
貴重な機会を頂きありがとうございます。
バイクの紹介は一緒に試乗会に参加した三上も書いていますので、こちらをご覧ください。
PINARELLO DOGMA F
早速インプレッション
私は50サイズに試乗しました。コンポーネントはCAMPAGNOLOの新型Super Record EPS、見た目の高級感があります。
新DOGMA Fが発表されたときに、カーボンの素材が東レのT1100からM40Xに変わったものの、あまり形状が変わっていなかったのでそこまで乗り味は変わっていないかと想像していましたが、想像以上に進化していて驚きました。
第一印象はとにかく『進む』フレームであるということ。出しているパワーの割に速度が出ている、調子が良いと錯覚しそうなバイクです。
他社のバイクと比べて群を抜いて漕ぎだしが軽いという訳ではないのですが、速度を乗せるのと高速域の維持が楽で、思ったより速度が乗ります。高速域からさらに加速しても気持ちよく速度を乗せられます。ほんの一瞬溜めがあってから伸びていくような感じで、前作のパリッとした乗り味より、アタック時の足への負担が少なくなっているように感じました。
しかし柔らかくなっているわけではなく、むしろ高剛性なのでたわむような感じはありません。最近のレーシングバイクらしい剛性感ながら、足が跳ね返されるような嫌な硬さはなく、長距離のライドでも疲れて後半踏み負けてしまうようなことはなさそうです。
軽量なバイクですが、軽量オールラウンダーのようなヒラヒラ感はなく、エアロロードらしい低重心で安定感のある乗り味です。
ピナレロらしい、バイクが傾いてインに切り込んでいくような鋭いコーナリングは健在でした。フロントタイヤがインに切り込んでいく感じは他メーカーでは味わえない、ONDAフォークが成せるPINARELLOならではのコーナリングな気がします。
専用の一体型ハンドルはフレアしており、上が36cmと幅が狭めでした。最近の流行を取り入れており、ブラケットを持ってエアロポジションを取りやすくなっています。一方でダウンヒル時に安定感を損なわないように下ハンは広めになっています。
芸術品
PINARELLOは他社にはない芸術的な形状とレースで勝てる走行性能を同居させています。美しいデザインかつハイエンドバイクの中ではトップクラスの走行性能なため、購入して後悔することはないでしょう。
ハイエンドバイク何を購入しようか悩んでいるならDOGMA Fにしておけば間違いないでしょう。そう思えるバイクでした。
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