こんにちは。二子玉川店の旅好きスタッフ長山です。
今回は、セーフティライトについての一考を書いてみます。
かつて、東京から秋田県の大曲まで自走した「自走de秋田」の時、
長距離ゆえ夜にも走ることを想定して、明るいライト体制で臨みました。
(その時の装備はレポート1に書きました)
フロントは、強力ヘッドライトの「点灯」を、ハンドルとハブ軸とで計2つ装備。
これで、路面照射に加え、周囲への存在のアピールも出来ているだろう、
と思いながら、走って行きました。
ところが、地方の、闇が深い交差点で、対向の右折車が
「え?このタイミングで曲がってくるの?」
ということが、何回かありました。
( イメージ画 )
もし安全を他人任せにして油断していたら、
接触しかねないタイミングでした。
でも、乱暴に曲がって来た、という感じではなく、
運動神経の鈍い人が、タイミングを合わせそこなって、
ああ~変なタイミングで曲がってしまった!
みたいな感じでした。
このパターンが数回起こるうちに、待てよ?と思いました。
「もしかして、こちらの距離感やスピード感を掴めていないのでは?」
装備したヘッドライト2灯の光が明るく強くても、
真っ暗闇の中で、その光の「変化」が少なければ、
距離感やスピード感を掴みづらいのではないか、という推測に至りました。
極端に言えば、車から見たら、闇にフワフワ
光の点が漂っているだけに見えるのではないか?
車と比べて小ぶりな存在の自転車だと、シルエットが小さく、
尚更そんな感じに見えるかも?
また、もともと車がほとんどで自転車が少ない地方の道では、
走る人が減る夜なら尚更、ライト点けて走る
自転車の姿を見かけず、慣れていないのではないか?
そこで、大曲~青森まで走った続・自走de秋田の時、
前後に、明るい点滅ライトを増設しました。
(レポートに増設内容を書いてあります)
フロント用は、ヘッドライト基準は満たしていないものの、
光は鋭く強く、遠くまでビカビカ目立ってくれます。
この体制で行ってみたら、変なタイミングで対向右折車に
曲がって来られる、ということが殆ど無くなりました。
増設した点滅ライトは、側面からも光を放つので、
そこからこぼれた点滅光が、車輪など周囲を輝かせてくれたのも、
こちらの位置を周囲に把握して貰うのに役立ったかも知れません。
あくまで個人的な感想、主観に基づいて書きましたので、
科学的な根拠はありませんが、
常点灯のヘッドライト以外に、変拍子を放つ点滅ライトもあった方が、
安全性は上がるのかも知れない、と思いました。
・・・なんてことを書いていたら、青森出身のスタッフ深堀が、
「何でもない見通し良い田んぼの十字路で、衝突事故が絶えないんです」
という話をしてくれました。
やはり、闇が深いと、距離感やスピード感を掴みづらいのかも・・・。
先日 、お客様が「トラックドライバーの話を聞いてきました」
と、ご来店の際に教えて下さいました。
その話によると、プロのドライバー目線で、
テールライトで一番目立つのは
「ヘルメットに付いているもの」
だそうです。
( 身に着ける系のセーフティライト、徐々に種類が増えてきています )
ヘルメットのライトは、自転車よりも位置は高め、
かつ人のゆらぎによって光源の変化があるので、
被視認性が高まるのかも知れません。
この話を伺った時に、冒頭の「自走de秋田」のことが脳裏をよぎりました。
この時は、当時のレポートで書いた通り、テールのセーフティライトを
背中のバックパックに装着していました。
これが、ヘルメット装着ライトに近い立ち位置で、
そこそこ功を奏していたかも知れない、
ということに思い至ったと同時に、
先に書いたフロントライト事例と合わせて
明るいものさえ点けていれば大丈夫だ、 ということはなく、
「伝わる」点け方を模索することが、より重要なのだ、
ということを、お客様のお話から改めて思ったのでした。
これらのことも踏まえつつ、私なりにライト体制を要約すると、
①常点灯のヘッドライト、テールライトは、もちろん必須。
※明るい街中においては「点滅」で使われがちですが、
道交法上で前後とも「点灯」と定められています。
②その上で、サブで、目立たせるためのセーフティライトもオススメ。
③その中に、ヘルメット等「身に着ける」ライトがあればモアベター。
といったところでしょうか。
今回の思案は、主に田舎道の闇夜走行目線から書いているので、これを
あまり街中でビカビカやり過ぎると、光害とか変な人に思われます、
状況に応じて調整するのが良し。ですが、ご参考まで。
①②とか、①③とか、ハードなナイトライダーなら、①②③!!
私の場合、自走de秋田の時が①③、それで不足を感じた後に出掛けた
続・自走de秋田の時が、①②③という布陣だったわけですね。
ライトも、突き詰めていくとなかなか奥が深いです。
どこに、何を、どれだけ配置するかに加え、
高性能ライトの登場で、探求は尽きることがありません。
フロント、テールのライトが連動して、
一カ所のライトスイッチで連携ライトの全てを点灯消灯
出来るものも登場し始め、複数ライトを使う身には、
便利な時代が到来しようとしているのが嬉しいところです。
(この辺の商品情報は、また追々・・・)
ライト装備で迷われたら、スタッフとの対話の中で生まれる名案が
あったりするかも?ですので、安易にネットでポチッとせず、
店頭で現物を見ながらじっくりご相談下さいね。
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