みなさんこんにちは。
ワイズロード名古屋本館のいりさわです。
先日、お客様対応をしていたときにチェーンを外して、洗浄剤に漬けてねこそぎ汚れを落とします。という話を伺いました。
とことん綺麗にするのはそれが正解ですが、そのあとの注油の仕方がとても大切なんですよ、というお話しをしました。
では、何故注油の仕方が大切なのかというお話しを今日はちょっとしてみたいと思います。
先にケミカルについておさらい
WAKO'S
中央:パーツディグリーザー
¥2,376(税込)
右:ラスペネミニ
¥1,738(税込)
左:チェーンルブリキッド エクストリーム
¥2,376(税込)
つけおき式クリーナー
こちらのパーツディグリーザーをはじめ、洗浄したいパーツをトレイに入れて液剤を流し込み漬け込んで芯まで洗浄するケミカルは多数あります。昔はこれを灯油で代用してチェーンをガシャガシャ振って洗っていた人もいらっしゃるのではないですか?
もちろん清掃という意味ではいいのかも知れません。パーツに対する攻撃性なども無視しているので、100%正解ではなかったり…。
綺麗になりすぎて、そのあとの保護剤が上手く行き渡らないとチェーンの寿命が短くなってしまいます!!
高浸透の秘密兵器
ねじの固着からの緩め剤として有名なラスペネですが、パッケージにもあるとおり浸透潤滑、防錆水置換の性能を持っていてチェーンの保護には実はとても良い効果があります。
古い話ですが、自分が熊谷に居た頃にワコーズの担当さんに聞いた注油のコツがあります。
当時はワコーズチェーンルブリキッドが発売されて間もない時期でした。
手順と理屈の話
漬け置きなどの完全洗浄はチェーンのコマの内部まできれいに脱脂されますが、その後の注油でコマとピンの内部まで注油が行き渡らないことが多く、結果的に裸の金属同士が擦れあい、チェーンが早期に伸びてしまう。
そのため清掃後はラスペネをベースオイルとしてチェーンに一周吹き付けることで、浸透させる準備をする。
その後、チェーンルブリキッドをコマとピンの上に一滴ずつ垂らして、ひねるように揉みこむ。
指定の時間放置して被膜を形成させる。
最後に表面に浮いている残ったオイルを拭き取り完成。
リキッド系最強!?保護のルブリカント
今回はこちらをご紹介します。
その名もエクストリーム。極限コンディション向けのチェーンルブ。ヘビーレイン、マッドコンディションでも耐えうる強靭な被膜を形成できるという聞くだけでヤバさを覚えるリキッド系チェーンルブ。塗布後6時間の放置が必要です。一晩ですね。
浸透、定着をさせるためのベースがラスペネで、これを使ってしっかりとコマの内部にリキッドを浸み込ませ定着させる。これがとっても大事です。表面に浮いて余ったオイルは砂埃を呼び寄せて抵抗を増やします。ザラザラな砂埃はコマの内部で擦れ合い、金属を削り伸びの原因になるため、しっかり拭き取りましょう。
なお、ワコーズ製品は店頭限定販売なので、オンラインではご注文頂けません。申し訳ございませんがお近くのワイズロードへご来店ください。
これでちゃんと保護出来て、チェーンの寿命が延びます。ドロドロになったまま使うのもNGですし、洗ってすっぴんにしたままも寿命が縮みます。
どのケミカルでも理屈は同じ
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[ysid 5037835948004]
このあたりも同じ効果です。更に、マックオフにも水置換効果のあるスプレーが存在ます。
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洗浄後、こちらで水分を飛ばしてからルブを滴下。十分馴染ませて拭き取る。この作業工程は一緒なんですね。
是非、怠らず、過度になりすぎず、適度なタイミングで洗浄して愛車のいい状態を長く保ちましょう。
ケミカルや洗浄方法でお困りでしたらお気軽にご相談ください。