週に1-3件くらいの割合で作業依頼を受けるRDハンガー交換作業
RDハンガーとは
外装変速のスポーツサイクルはRDが出っ張っているのでぶつけやすいです。
クロスバイクなどはスタンドが反対側にあるため、ディレイラー側に倒れやすいです。
リアディレイラーとフレームを守るために「わざと柔らかいアルミで出来ていて、曲がることで緩衝材となるのがRDハンガー」です!!
RDへのダメージを和らげ、フレームとは別になっていることでフレームへのダメージも減らします。
これがないと「RDぶつけたらフレーム終わり」なんてことになってしまいます。
RDハンガーが曲がるとこんな危険が!
曲がったままで乗り続けてはいけません!
RDが内側に倒れ込むので、ロー側(軽いギア)を使うと、RDがホイールに巻き込まれることがあります。
巻き込まれるとRD・ホイール・チェーンも壊れてしまうことがあります。
RDがもげてフレームを叩き割ることもあり、フレームまでも壊れることがあります。
基本的には、「転んだ・倒した・ぶつけた」などおかしいなと思ったら、車体を後ろから見て下さい。
↑画像のように曲がってたら、ギアを真ん中あたりのホイールに巻き込まず歯がかかるギアで近くのサイクルショップに駆け込んで下さい。
目でみてわからなくても、曲がっていることが有りますので心配ならショップに持ち込み下さい。
RDハンガー交換作業
①車体からRDハンガーを外す
②新品に付け替える。今回は在庫していた黒が新品です。
良く見るとゴールドの方が折れ目が付いているのがわかります。
[ysid 0768682406656]
③RDハンガーの取り付け
止めてるネジが流用できたので、元のネジを使いました。
怪しい時はネジも交換します。
④新品でも塗装の厚みなどで曲がって付いてしまうことがあるので修正工具でチェックする。
RDハンガーに取り付けてリムとの距離を測ります。
リム全周で距離を測り、差が無ければ曲がってないという事です。
今回は最大最小で10mm以上の差がありましたので、グイッと修正しました。
⑤リアディレイラーの調整
今回はハンガー交換メインですのでRD調整はサクッといきます。
①インナーを外してトップ側のRDの位置決めをします。
インナーワイヤが付いているとテンションがかかり、正確な位置決めが出来ません。
テンションがかかった状態で調整を終わらせると、ワイヤーの初期伸びテンションが緩みRDがトップ側へいきチェーンが外れてしまうことがあります。
②ロー側はしっかりとRDをロー側に押し込んで位置決めをします。
しっかり押し込むことでロー側にチェーンが外れる(ホイールにチェーンが巻き込まれる)のを防ぎます。
③ワイヤーを固定して、テンションを調整すれば完成!!
シフトチェンジをしながら、アップ&ダウンのスピードや動きも見ながらテンション調整のネジを回します。
慣れない方は、クリック感があるので1クリックづつ丁寧にやるのがポイントです。
ロー側に早く動かしたい/上がりにくい=ネジを緩める(反時計回り)
トップ側(ハイ)に早く動かしたい/下がりにくい=ネジを締める(時計回り)
変速スピードが上げるのも下げるのも同じくらいが良いと思います。
こんな感じで日々作業しております。
作業は予約制ですが、「ハンガー曲げちゃった!」という時は取り急ぎ来店ください。