4月の末日。終業後のスタッフ同士の雑談。
先日スタッフ井上が見てきたという「雪の回廊」の話で盛り上がっていたときの会話。
井上「高橋さん明日どこか走るんですか?」
高橋「特に予定は無いですね。渋峠...は井上さん行っちゃったので面白くないですし、雪の回廊にそこまで興味は無いですし。うーん。最短でも往復350kmはちょっとキビシイなぁ…。」
■■「でも特に目的も無いんでしょ?行ってきなよ、渋峠。」
高橋「えぇ...。」(苦笑)
井上「行ってきてください。みんな、それを望んでいます。」
高橋「えぇぇ。。。」(困惑)
杉井「あははは(笑) 長野側の[木戸池]って知ってる?あそこ紅葉の時期とか凄い景色が綺麗で(以下略)」
高橋「えーーー。。。」(涙目)
一体全体ここのスタッフは私を何だと思っているのか。。。
そんなこんなで行ってきました渋峠。
もちろん。自走で。
準備・計画。そんなものは無い
上記の会話をしていたのが20時の出来事。
4時間という時間の中で帰宅・買い物・カロリー摂取・荷物の準備・睡眠etc...
バタバタと準備を済ませ、お風呂上りには化粧水ではなく日焼け止めを塗りたくり、レーパンを履いてベッドイン。「わお。新感覚。」
0時起床の予定でしたが、若干寝過ごし0時20分起床。
防寒着やカメラ、輪行アイテムなどをバックパックに入れ、1時前には出発です。
出発してからというものの、思うようにスピードが出ません。
ロングライドで向かい風はよくあるのに追い風というシチュエーションは少ない気がする。
安定の向かい風。
「どぉしてだよおおぉぉぉぉ!!」(cv.藤原竜也)
100㎞地点 衝撃的なモノを目にする
朝5時30分ごろ。朝日が昇り始め、周囲の状況が見やすくなってきた時のこと。
「もう100㎞か。」と考えながら高崎市内を走っていると、衝撃的なものを目撃します。
「オソマだ!!」
「ゴールデンオソマ!」
流石はグンマー帝国。。
冗談はさておき、渋峠に近づくにつれて徐々に勾配が急になっていきます。
「ハルヒル」こと「榛名山ヒルクライム」の舞台、榛名山を突っ切れば最短ルートではありますが、高低差が激しいのは明白。
今回は迂回して榛名山を横目に見ながら走りますが、それでもアップダウンが続き、体力が削られていきます。
午前8時30分。八ッ場ダムに到着。
道の駅 八ッ場ふるさと館で休憩。
「足湯」というワードに吸い寄せられるように入場したものの、残念ながらオープンは9時30分から。まだ準備中でした。
しかし隣接するヤマザキは7時30分から営業中。
「助かった!せっかく止まったのに補給も何もできないかと思った!」
肩を撫でおろし、店内へ。焼きたてのパンの香りが食欲を掻き立てます。
温かな日差しのもとで八ッ場ダムカレーパンとシュガーバターパンをコーヒーと一緒にいただき20分ほどの長めの休憩を取ります。
うれしいことに羊羹が売られており、補給食も確保できました。コンビニだとなかなか高い羊羹ですが、ここでは6個入りが360円ほど。
渋峠クライム!
草津町に入りようやく、目指す渋峠が目視で確認できるようになります。
草津市街まで来るとサイクリストの姿が散見されるようになります。多くの方がここまで車で輪行して残りの1000mほどを登っていきます。
もちろんここから徐々にサイクリストとの遭遇率が上がっていきます。
標高1400m。
背の高い樹木が減ってくるため、徐々に視界が開けていきます。
標高1600m。
殺生河原は硫化水素が発生中で駐停車禁止ゾーン。
そしてここまで来てようやく、雪がちらほら見られるようになります。
標高1800m。
ここまで来ると周囲の山々の標高をだいたい超すため極端に見晴らしがよくなってきます。
標高2000m。
中央分水嶺を登るのも楽しいのですが、サイクリストの場合「バイクをどうしよう」という問題に直面します。
今回も私はスルーしましたが、近くに駐車できるスペースはあります。機会があれば是非登ってみてはいかがでしょうか。その際は足元にお気をつけて。
そしてここを通り過ぎると間もなく 雪の回廊 があります。
高橋「・・・あれ?雪...これだけ...?」
予想はしていましたが、雪解けが超早いです。ここまで減ってしまうと正直私の故郷の方がよっぽと高い雪の壁になるので、私にとっては"見慣れた景色"と言いますか、特別写真を撮るまでもないと言いますか...。
そのためここでも立ち止まらずスルー。
渋峠ホテルを目指します。
日本国道最高地点へ!
渋峠ホテル少し手前。日本国道最高地点碑があります。
多くの方がこの場所を目指してやってくるのですが、ここまで来たら「国道最高標高地点到達証明書」も記念に発行しましょう!
デザインは草津町・山ノ内町の宣伝協議会が発行しているのが5種類。シガヒル実行委員会が1種類です。
シガヒル実行委員会のものは漫画「ろんぐらいだぁす」の作者、三宅先生のイラストです。
上の写真が現行のカード。シガヒルデザイン第二弾。
下の写真の右上のシガヒルデザインは第一弾のものです。
スタッフ高橋は幾度となく渋峠を登っていますが、この証明書の存在を知ったのは7回ほど登った時。
毎回発行していたらすでにコンプリート出来ていたというのに...。
そしてお決まりの ぐんま と ながの の境目で写真をパシャリ。
ここからスタッフ高橋は地獄を見ることになるのですが、それはまた後編で。。。