近年はサイクルイベントにほとんど参加してませんが、元々は自称ヒルクライマーなだけあって様々なヒルクライムイベントに参加していた、名古屋ウェア館の尾林です。
今回はその経験を活かして、6月4日に開催予定の「富士の国やまなし」 第19回Mt.富士ヒルクライムでの下山時の装備についてあると良かったものとかをさらっとご紹介していきたいと思います。
ヒルクライムイベントの下山
この画像は富士スカイライン(南側ルート)を上った時のものですので、今回の大会で走るスバルラインとはルートが違いますが、標高はほぼ同じなので対策としては共通すると思います。
さて、まずはオススメのアイテム紹介の前に、ヒルクライム大会での下山のポイントというか注意点をお伝えいたします。
①下山用の荷物預かりがあるイベントは、必ず活用すること!
ヒルクライムにおいては軽量化がとても重要な要素になってまいりますが、登れば登るほど気温が低くなり、標高差100m毎に約-0.6℃とも言われています。なので、富士スバルラインの5合目ともなれば約2,300m(画像はスカイラインなので標高が違います)にもなりますので、地上よりも約14℃も低くなる計算になります。
さらに!風が吹くと体感温度も下がります。風速1m毎に約-1.0℃と言われておりますので、天候が悪いとホントに真冬装備が必要になってきます。
そうすると、かなりの大荷物となりますので、それを背負って登るのはかなりの苦行となります。
特に、この富士ヒルクライムはタイムを目指す方も多いでしょうから、軽量化の観点からも預かってもらえるなら預けてしまうのが吉です!
あと、自分で背負おうとすると、ついつい荷物を減らしがちになりますので、慣れてない初心者の方は持って行き過ぎたってぐらい十分な用意をしておいた方が凍えることもなく、下山時の安全にもつながりますので、是非ご活用くださいませ。
②ゴール後の待機時間に備える
ヒルクライムイベントって登って終わりじゃないんですよ。
グループで参加した方は、速く登った場合は他の人を待たなければいけませんし、登った後に感想を言い合ったりと談笑の時間が結構あります。一人の場合でも、せっかくの富士山5合目ですし記念撮影をしたり景色を楽しんだりしたいですし、下山もグループを分けての順番待ちになることが多いですので、ある程度気温の低い環境でも待っていられるぐらいの防寒具が必要です。
なので、『ウインドブレーカーがあればなんとかなりますか?』といった質問を受けることが度々ございますが、私は全く推奨いたしません!!命にもかかわることなので、ホントに準備は万端にしていって下さいませ。
③集団下山はとにかく寒い
ヒルクライムイベントの下山は事故防止の観点から、集団下山が基本です。今回の富士ヒルでも当然のごとく実施されます。
しかし、これが慣れていないと困ってしまうことが多いです。
まず、集団行動のためブレーキを多用してゆっくり下るため、身体を動かすことがほとんど無いため体温が上がりません。
そしてゆっくりと言ってもそれなりに速度は出ますので風がとても冷たい!それこそ風速1m毎に約-1.0℃とお伝えしているように、きちんとした防寒対策をしていないと本気で凍えてしまいます。
凍えると集中力が失われていき、ブレーキ操作や集団走行時の周囲への注意が散漫になってとても危険な状態になってしまします。
さらに、富士山ともなれば下山には45分ぐらいかかるらしいので、『ちょっと耐えればいい』という感覚では済まされないぐらいの長時間のダウンヒルとなりますので、自分の身の安全のためにも周りのためにも甘く見ないでいただきたい・・・
以上のことから、私の経験からの必要アイテムをピックアップしていきます。
下山にあると良いものたち
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一番最初に用意すべきはバックパックです。
当たり前の話しですが、どれだけ装備を整えてもそれらを持っていく手段が無ければ無意味ですからね。
特に、手荷物預かりは一つというのが通例なので、ちゃんとまとめれる容量の物が大事です。
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次に冬用アンダーウェア!
これが実はかなり重要だったりします。ヒルクライムの後は確実に汗だくになってウェアが濡れていますので、汗冷えを防ぐためにも濡れものは全て脱いで暖かいアンダーウェアに着替えるのが最もお手軽で大事な防寒対策ともいえます。
この後にトップスについて書かせていただきますが、トップスは天候によって必要な温度帯が変わってきますが、このアンダーウェアは天候に関係なく着替えて頂いた方が良いです!
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そして、ジャケットですね。基本的には5℃前後対応の防風裏起毛ジャケットが望ましいですが、天候が良ければ裏起毛の無いものやアンダーウェアを厚手のものにしてウインドブレーカーで対応するというのもありですが、寒いよりも暑い方がフロントジッパーの開閉で体温調整もできますので、あまりギリギリを攻めないことをオススメします。
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もちろん、天候や中に着るものによっては、ウインドブレーカーでも大丈夫な場合もありますので、一応書き足しときますね。
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悪天候の際にはレインジャケットも必要になります。
ウインドブレーカーも兼用できちゃうぐらい、高性能なイチオシGORE-TEXのジャケットもございますので、よければこちらのブログも読んでみてあげて下さい。
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グローブも5℃前後対応の防風裏起毛のものを強く推奨させていただきます。
というのも、集団下山はブレーキをかけることが多いのですが、手が寒さでかじかんでると操作を誤って本気で命の危険にさらされる場合がございますので、指先の防寒は特に大事ですよ!
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シューズカバーも、結構重要度が高いです。手先同様に冷えやすい部分でもありますので、ここはしっかりと対策しておく方が無難です。特に、ビンディングシューズは通気性が良いので冷えやすいですからね。
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もちろん、雨の場合は通常のシューズカバーではなくレインシューズカバーが推奨されます。
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足元は、冬用のタイツに着替えれるなら着替えた方が快適ではあるのですが、なかなか外で下半身を露出するわけにはいかないので、ここだけは濡れたショーツのままレッグウォーマーが場面を問わずに使いやすくて良いかもです。
着替える場所があるのであれば、当然冬用タイツ一択です!ただし、荷物がかさばりやすいのでお持ちのバックパックの容量とご相談くださいませ。
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意外とあった方がいいのがフェイスカバー!これは、必需品ってほどではなく、耐えられる方は耐えられちゃいますが、顔は肉つきが少ない分、寒さを感じやすいので防寒しておくに越したことはありません。そもそも楽しく下山するのであれば耐える必要は無いと思ってます。
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最後に、忘れちゃいけないのがアイウェアです!ヒルクライムの時点でかけてる方がほとんどだと思いますが、軽量化や汗での見にくさを嫌ってかけない方もいますので、忘れない様にしておきましょう。
下りは速度が出る上に、集団走行による緊張感も相まって、目がとても乾きやすいです。正直アイウェア無しの下山は危険です!目の乾き、虫やほこりの飛来から守ってくれる大きなレンズで、路面状況の把握としてコントラストを調節してくれるモデルの方がとても安心して走ることが出来ますよ♪
最後に
イベントはソロライドや馴染みのグループライドと違って、他人同士が混相するものになりますので、他の人たちの迷惑にならないためにも、安全かつ快適な装備の準備をオススメ致します。
このブログでも分からなかった部分や、イベントに対する不安など気になったことがあれば是非!ワイズロード名古屋ウェア館へご来店下さいませ!お待ちしております♪