当ブログをお読みの皆様こんにちは!
新宿クロスバイク館の藤平です。
今年もシクロクロスシーズンが開幕していますね。
(※画像は過去の物です)
感染症対策の観点で中止や無観客試合など
規模が縮小されている所が多いですが
なんとか開催出来ている所もチラホラありますので
参加者としては安堵しています。
シクロクロスの競技として特徴的なのが
「予備の機材」という概念。
競技の特性上機材の破損は多いので
シーズン中、もしくはレース中にマシンを破損すると
次戦以降にまで影響してしまいます。
特に今年はパーツ類も品薄な状態が続いていますので
予備は非常に重要。
私はレース用のシクロクロスバイクを
レース以外で使う事が無い状態なので
普段の使用で破損する事は無いのですが
シクロクロスは飛び降り、飛び乗り、担ぎやバニーホップなど
普段の乗車でしないような動きをする特殊性があるので
シーズンインにあたって感覚を慣らす必要があります。
私はそのあたりの動きがあまり得意なライダーではないので
練習中に機材を破損してしまう可能性もあり
そうなると非常に困ってしまうので
今まではドロップハンドル化クロスバイクを使って
(※ESCAPE RX3)
シクロクロスらしい動きの確認をしていました。
当然競技に向いた設計にはなっていませんので
低いトップチューブや担ぎにくいワイヤー位置など
目的に反した部分が出てきます。
そういった悩みを抱えている中
友人の乗っているクロスバイクがボロボロになってきたので
CX練習に使っていたESCAPE RX3を譲る事に。
(※譲渡前に新品パーツで組みなおしました)
せっかくの機会なので
シクロクロス練習機を新しくする事にしました。
完成した物がこちら!
OnebyESU
JFF
#803Z
国内の輸入代理店である東京サンエスがプロデュースする
オリジナルブランドであるワンバイエス
JFFは「ジャパニーズ・フィット・フレーム」の略で
日本人の体形に合わせたフレーム設計
国内シクロクロス界のレジェンド辻浦圭一氏が開発に関わる
シクロクロスに強いブランドで
#803シリーズは二台持ちをコンセプトとして開発された
コストパフォーマンスに優れるフレームです。
様々なライダーの意見を取り入れており
初めてのシクロクロス入門にはもちろん
プロレベルのレースにも耐えうるフレームで
シクロクロスの会場で乗っている方も多いですね。
メインフレームは反応性に優れたジオメトリの
高剛性アルミフレームを採用し
シクロクロスの基礎を学ぶ為にはピッタリ!
セットとなるフォークには
フルカーボン製の同社製品をセットアップしてあり
軽量でしなやかな乗り味も魅力ですね。
駆動系パーツは手元にあった物の組み合わせ
ベースは4700系のTIAGRAですが
フロントシングル化に伴い左レバーは別の物
型の古い電動DURA-ACEのレバーで非常に軽量
ハンドル周りが軽量だと乗車時も担ぎでも扱いやすくなります。
クランクはシングル用チェーンリングが5アーム用だった為
シマノのカタログ外クランクを取付。
チェーンリングはプラクシスワークス社を取付
独自の歯先形状でチェーンの脱落を防止しており
ナローワイドチェーンリングと同等の外れにくさ
ナローワイドの物と違いチェーンを掛けなおす際に
位置を気にしないで良いのがとても良いですね。
チェーンラインもしっかりとオフセットしており
今のところ振動で外れた事はありません。
見た目の面でもGOODな感じ。
正直この車体を組んで一番気に入ったのは
チェーンリングですね。
車輪には贅沢にカーボンリムのホイールを採用
練習機で雨天や強いオフロード走行をする予定は無いので
(そもそも家の近くでしか乗らない)
手元にある物で性能、条件が良いという理由で採用。
定価でもカーボンリムとしてはお手頃な製品なのですが
時々イベントなどでとんでもない価格で売っているので
私の手元にはこのメーカーのホイールが
3セットもあります(笑)
ワイドリム、チューブレスレディ対応という事で
シクロクロスタイヤを履かせるには条件が良いのですが
破損を前提とした練習機には贅沢過ぎる気もするので
そのうち交換するかもしれません。
タイヤはシュワルベX-ONE BITE(33C)
オフロードでの走行は基本していませんが
性能はかなりオールマイティな感じですね。
ホイールとの相性もあり取付には苦戦しましたが
ビードアップは非常にスムーズで
空気漏れなどは無く調子が良いです。
ブレーキはSHIMANO BR-CX70を採用
カーボンリムを取付するにあたり
カートリッジ式のブレーキシューを使える必要があるので
こちらにしました。
昔は「カンチブレーキは効かない」
なんて言われていましたが
ホイール(リム)の表面加工などの進化もあり
制動力は結構しっかりとしています。
このフレームの場合、フォーク側の剛性が不足している為
フルブレーキングなどで振動する感じがありますね。
ブレーキブースターなどで改善しそうですが
いかんせん古いパーツなので
どこにしまったか忘れています(笑)
ハンドル、サドル、ステムなどのコクピット周りは
有りものの組み合わせです。
こだわった点としてはオフセット0㎜のシートポストと
フレアドロップハンドルですかね。
レース用バイクのポジションを元に組んだので
初回組立時のポジション調整でバッチリ。
走った感想としましては「とても軽快!」という印象
リムブレーキだと全体も車輪も軽量に出来ますし
フレームもダッシュに優れるような設計なので
おそらく加速力ならば手持ちの自転車で一番良いですね。
レース用のバイクより練習機を良くするのは
どうなんだって話ですが(笑)
踏み込んだ時のグイっと進む感じは
乗っていてとても楽しいです。
コーナリング特性もGOOD
短めのトップチューブに長めのステムの組み合わせで
フロント荷重のコントロールに優れ
「操る楽しみ」というのを実感しやすい感じですね。
リア三角はアルミフレームの割にしなやかで
乗り心地やトラクション性能もいい感じ。
ベースがシクロクロスバイクですので
今まで練習に使っていたドロップ化クロスに比べ
担ぎなども非常にラクラク♪
見た目的な面はあまり考えずに組んだのですが
黒系のフレームにカーボンリムが相まって
意外と良い感じの仕上がり。
ネックな点を挙げるのであれば
やはりフォークの剛性不足
乗り心地がソフトになるのはとても良いですが
不意にブレーキの振動が出るのは焦ります。
その他ですと、メーカーカタログに記載がある通り
トゥクリアランスの狭さ。
低速のターンなどで大きくハンドルを切ると
タイヤとつま先が当たる事があり焦ります。
慣れたらそんなに気にならなくなりましたが
別の手持ちCXバイクでは起こらないので
今後マシン選びをする際は気にするべきポイントだなと
良い経験になりました。
今の状態で完成度が高いため
この車体は今後大きく弄る事は無い気がします。
(※ブレーキブースターは取付予定)
シクロクロス練習の新しい相棒として
活躍を期待するのでした。
納車前整備で初期不良が発覚した場合について
納車前整備で初期不良が発覚した場合、
同一商品をメーカーから手配いたしますが、
世界的なスポーツバイク需要の高まりにより
メーカー問わず品薄状態が続いております。
そのため同一商品の手配に数日~数か月かかる場合がございます。
長期間の場合は、商品変更やキャンセルを承ります。
また、小キズ等の乗車に支障の無い初期不良に関しては、
若干のお値引きでご対応させていただく場合がございます。
万一の際は、大変ご迷惑をお掛けしますが
何卒よろしくお願い申し上げます。
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