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「通勤」というのは自転車にとって過酷である

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新宿クロスバイク館】 23年07月29日

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ブレーキのタッチがおかしくなった

 

当ブログをお読みの皆様こんにちは!

新宿クロスバイク館の藤平です。

 

自転車の使い方は色々ですが、私自身は通勤での使用がメイン

暑い日も寒い日も、雨だろうと関係無く毎日酷使されている為自転車にはかなり厳しい環境でしょう。

 

とある日

「リアブレーキの動作重くね・・・?」と通勤中に気付く。

 

通勤バイクのリアブレーキに使用しているのは機械式ディスクキャリパーの定番

TRP SPYREです。

 

機械式なのでブレーキワイヤーの錆びによる動作不良を疑ったのですが、外して確認したところ症状が出ているのはキャリパー本体側でした

 

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分解したい欲

パーツが壊れたのであれば、アッセンブリごと交換すれば当然修理完了です

が、普段から機械を弄る人間はこういった場合壊れたパーツを分解する事が多いでしょう

 

今回のように外部から故障の原因が特定出来ないような壊れ方では特に中身を見たくなります。

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はい、という訳でバラバラです。

ちょっとバラすのにコツが要るキャリパーではありましたが、一般的な工具のみで分解出来ますね

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動作不良の原因は内部スラストベアリングの錆び

スモールパーツ単品での入手は難しいかな・・・(現在Y’sRoadではTRP社国内代理店との契約がありません・・・)

 

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とりあえず錆びを落とせるだけ落としてからグリスまみれにして組みなおした所普通に動作しましたが、ブレーキは命に係わる部品なので安全を重視し結局キャリパーを交換しました。

 

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ベアリングが錆びた原因

錆びる要因には心当たりしかありませんね・・・(※上記画像は大雨退勤路での一コマ)

雨天での走行はもちろん融雪剤の混じった雪上も何度か走りましたし、海沿いの走行も多数ありましたし、洗車で高圧洗浄機を使ったりディスクブレーキ用クリーナーの薬剤も使用しています。

元々このベアリングに油分が塗ってあったとしても全て流れてしまった事でしょう。

 

分解していて分かった事ですが、SPYREには水分や汚れが侵入する事を防ぐシール機構が全くと言って良いほどありません。

むしろ、約二年の使用によく耐えたものです。

 

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機材は消耗品である

TRP SPYREは多くのグラベルモデルに純正採用されている為、お使いの方も多いのではないでしょうか?

上記の通りシール構造をほとんど有さない構造であるため、雨天使用が多いなどハードな環境では同様の不具合が出る可能性は高いと言えます。

 

件のベアリングを定期的にグリスアップすれば問題無いのでしょうが、分解が必要になる為一般のユーザーには難しいでしょう。

 

「壊れたら交換」は、一番単純にして効果的な手段

スポーツバイクの運用にはこういったランニングコストが掛かりますが、高速で走行する乗り物の安全性を保つには必要な事です。

 

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少しでも違和感があればすぐにご相談下さい。

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