こんにちはPINARELLO担当のフクベです。
PINARELLOのトップに君臨し、サイクリストが1度は憧れるDOGMAを長期間お借りできたので今回ガッツリ試乗しましたので感想を書いていこうかと思います。お貸しいただいたカワシマサイクルサプライ様ありがとうございました。
DOGMA F
F/S ¥979,000(税込)
DURA-ACE完成車 ¥2,035,000(税込)
[ysid 2023000002490]
インプレッション
乗り味
前回のモデルであるDOGMA F12よりもBBエリアの剛性が12%アップと聞いていたのですが、乗ってみての印象は乗りやすいと感じました。ペダリングの入力によってはしっかりと硬く反応も良いですが、適度のしなりもありどんな乗り方でも楽しめるバイクとなっており懐の深いバイクです。
今回一番実感できたのは振りの軽さでしょうか。シートポスト部分に電動のバッテリーが無くなりBB下へ。さらにヤグラを3Dプリンタを使いチタンで作成しF12と比べ35g軽量化しておりダンシング時の振りの軽さは素晴らしいとしか言えません。
また40km/hほどの速度で巡行している時の直進安定性は健在です。フレーム重量がF12と比べ265g軽くなっているので、安定感が損なわれているかと思いましたが不安定で怖い感じはありませんでした。軽量化と安定性を両立しています。
そして高速域で走っていると良く実感できたのはリア側の振動吸収性です。DOGMA FはF12と比べシートステイが左右で独立し、段差時などの跳ね感がなく地面をしっかり捉えてくれるので乗り味もよくなり、パワーロスを無くしてくれています。
ハンドリング&ダウンヒル
フォーク剛性が強く初めはなれずコーナーでの感覚が好印象ではなかったのですが、慣れてくると勝手に車体がインを切り込む感覚に変わり好印象になりました。
少し独特で癖があるハンドリングのため慣れてくるまでは無理をせずコーナーをクリアしたほうがいいかと思います。
ダウンヒルも初めはコーナーが難しいイメージでしたが、慣れれば化けてくれるバイクです。数人で走る機会がありましたが、私が先頭で下りに入り軽くエアロポジションで下ると後ろが少し離れており下り終えた後に聞いてみると『普通に離された!』とのことでしたのでやはり空力も間違いなく進化しています。レースシーンになると下りで他人より脚を休めれるのは非常に大きいメリットになります。
登坂性
斜度が緩い場面ではエアロ効果もあるのか軽量バイクと変わることなくスイスイ進んでくれました。
しかし斜度がきついシーンでは初め説明したペダリングの入力をしないと少しキツイ印象も受けましたが入力をしっかりするとフレームの剛性感のおかげでしっかりと走る力に変えてくれていましたし、振りが軽く跳ねないためダンシング時に後輪が跳ねず力のロスがなく登りも問題なくクリアできます。
もちろんヒルクライムレースですとすごい軽量のバイクがありますが、個人的には軽すぎるバイクはダンシング時に後輪が浮く感覚が多く力のロスを感じるためDOGMAの重量が全体的にもバランスが取れている印象を受けました。
まとめ
ペダリングの入力の仕方やホイールの変更で化けるバイクとなっており面白いバイクだと思いました。
しっかりとトルクをかけると剛性感を感じ、回すペダリングをすると非常に踏みやすい感じです。
そのためレーサー思考の方、サイクリング目的の方どんな方でも受け入れてくれるバイクに仕上がっており万人に愛されるバイクです。そしてここまでこだわった性能を持ちつつ、この芸術的なシルエットに仕上げているのは流石はPINARELLOというしかありません。
平坦はもちろん、登り下りまでこなせる究極のオールラウンダー、間違いのない性能でした…!
ワイズロード神戸 PINARELLO ROOMでは今回ご紹介したDOGMA Fはもちろんその他PINARELLOの車体をたくさんご用意しております!!
気になった方は是非一度ご来店くださいませ!!