ロードバイクの面白さにハマったら、見えてくるのはパーツの交換をして更に走りの質を高めること!
中でも最も効果があるのが足回りの根幹となる『ホイール』のグレードアップです。
かといって、いきなりカーボンホイールなんて清水の舞台からダイブするようなもの、コスパの良いアルミホイールからステップアップをしていきたいという方は多いと思います。
この最初のホイールグレードアップで最も選ばれているアルミホイールが『MAVIC KSYRIUM』シリーズです。
今日はシリーズを構成する3モデルをまとめてご紹介していきたいと思います。
MAVIC KSYRIUM 30
[ysid 0193128787790]
[ysid 0193128788353]
30mmの高めのリムハイトを持つ『KSYRIUM 30』はディスクブレーキ対応モデルのみ展開しています。
空力性能と横風に対する安定性をバランス良く備え、風のある日でも速度を維持しやすいホイールですね。
スポークは丸ではなくフラットなブレードスポークを採用し、空力に対する細やかなアプローチを感じさせるところです。
リムハイトのおかげで足回りにボリュームのある存在感が出て、よりレーサーなバイクの雰囲気に仕上がるセミエアロホイールとなっています。
MAVIC
KSYRIUM S
[ysid 22025005]
[ysid 22025043]
優秀な軽さと適度な剛性感を持つ『KSYRIUM S』はリムブレーキとディスクブレーキ対応モデルが両ラインナップ。
完成車に採用される事の多いエントリーホイールから500g前後の軽量化が見込まれ、走りをより軽快に変化させます。
軽い漕ぎ出しで信号でのストップ&ゴーが楽になり、ロングライドをメインで楽しみたいサイクリストに最適だと思います。
リムテープ不要のテープレス設計のおかげで無駄な重量増が無く、チューブレスレディでの運用がしやすいのも魅力ですね。
タイヤをチューブレスレディに変更して走りをより良くしたいと考えているならまずはこのホイールだと思います。
MAVIC
KSYRIUM SL
[ysid 22143198]
[ysid 22025036]
トップモデルに位置するのが『KSYRIUM SL』でこちらもリムブレーキとディスクブレーキ対応モデルが両ラインナップ。
滑らかに切削加工されたISM4D リムと最上位クラスのカーボンホイール『COSMIC SLR』にも採用されている翼断面エアロスポークを採用し、卓越した軽さと加速性能を持ったレーシングモデルです。
ヒルクライムレースでのタイム短縮を目指すサイクリストならば3モデルの中からであれば『KSYRIUM SL』一択と言って良いでしょう。
『KSYRIUM S』同様にテープレス設計となっており、運用のしやすさとトータル重量の軽さはライバルモデルと比較した時に大きな差となるはずです。
アルミホイールながら並のカーボンホイールよりトータルスペックで勝っていると言えるアルミホイールの最高峰です。
知っておきたいテクノロジー
INSTANTDRIVE 360
MAVICでは『インフィニティプラットフォーム』を打ち出し、キシリウムシリーズから最上位モデルまでハブを共通化しています。
ホイールの回転と反応を司るハブを僅かな踏み込み角度で瞬時にラチェットが篏合し、推進力を生み出す先進的な面ラチェット構造『インスタントドライブ360』に統一する事で各モデルの根本的な性能を高めています。
ペダリングを止めた空転時にはラチェット同士が離れる為、滑るような滑走感がありスピードが減速しにくいのもメリットですね。
また工具なしでフリーボディをハブから外せる為、定期的に必要なグリスアップが容易となっています。
今年のモデルからパッキンのマイナーチェンジが施され、防水性がアップしているのは嬉しいポイントですね。
UNIVERSAL STANDARD FOR TUBELESS
MAVICはロードバイクのチューブレス化にいち早く乗り出した先進的ホイールブランドでもあります。
しかも!ただチューブレス化を進めるだけでは満足せず、どこよりも作業性の良いチューブレステクノロジー『UST』を打ち出しました。
ETRTOが定めるよりも厳しい精度を独自に設け、各社微妙に異なるタイヤのサイズ感に広く対応出来るリム形状を設計、チューブレスタイヤの取り付けが容易なホイールを生み出しました。
合わせて設計された同社のタイヤを使用するとコンプレッサーを使う必要なくフロアポンプでも簡単に取り付けを行えるほどで、この作業性はまさに革命的!
USTの登場がチューブレスレディタイヤの基準を決定付けたと思います。
MAVICはなぜ選ばれるのか
ロードバイクで様々なカーボンホイールが台頭する今、アルミホイールをここまで本気で作っているメーカーは減りつつあると思います。
それでもマヴィックは優れた技術力で独自性を打ち出しながら、一過性で終わらない画期的で理想的なラインナップを展開し続け、レーサーに偏らない姿勢は創業130年を超える世界最古のホイールメーカーが背負う使命感すら感じさせます。
各社ハイスペックを追い求め競争が激化する中で、メンテナンスのユーザーフレンドリー性が見失われがちのようにも思います。
作業は我々プロショップにお願いして頂ければ確実、でも長く愛用していくうえで自分でも最低限のメンテナンスが出来るというのは重要です。
またリペアパーツの入手性も高く、以前のモデルでもある程度用意してくれているのも魅力ではないでしょうか。
ホイール専門の老舗で大手だからこそ分かっている事とできる事をしっかりやっている、選ぶ理由はこれだと私は考えます。
きっと満足頂ける最初のグレードアップはマヴィックから!まずはキシリウムでロードバイクの走りを変えてみませんか?