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ペダルを交換すると走りが変わる!ビンディングペダルの違いを解説します!!

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上野アサゾー店】石川 康輔 23年08月12日

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ペダルは車体に唯一力を入力するポイントです。ここにこだわると地味に良くなります。そんなロードバイク向けのビンディングペダルも色々な種類のペダルが各社から出ていますし、様々なグレードのものが売られています。その中で各社各モデルは一体何が違うのでしょうか?

ペダルを交換する意味

既にビンディングペダルをお使いの方もこれから使おうと思っている方もペダルの違いってどう考えていますか?

各メーカー各モデルによっても様々な特徴がある為、これこそ究極のペダルだ!!と言い切れるペダルが存在しないので、私たちも正直に言うと、これを買えばOKと言えないので難しい話となります。これから話すことはそういう考え方もあるんだねぐらいに聞いていただければと思います。

 

SHIMANOの場合

おそらくほとんどのビンディングユーザーが通るSHIMANO SPD-SLペダル。その中からデュラエースと105を比較します。

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まずはこの↑上にある画像を見てください。

軸が違う!

ぱっと見で同じように見える両者ですが、決定的に違うのが軸の部分。

左のデュラエースペダルはカーボンコンポジットボディからアルミの筒みたいなものが飛び出してきていますが、105に関してはボディにナットの様な物で直に固定しています。

デュラエースに関しては左方向の端っこギリギリまでベアリングの位置を広げることでペダルのたわみを減らして、よりしっかりとした踏み込みに対応できる正にレーシングペダルとなります!!

とはいえ、105やアルテグラでも普通に使っている分にはたわみを感じることがないぐらいにはしっかりとした踏み応えはあります。デュラエースに関してはやはりトップレーサー向けにギリギリまで性能を追求したスペックになりますね。

厚みが違う!

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↑こっちがデュラエースR9100ペダルです。

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↑こっちが105R7000ペダルです

カタログには表記されていないのですが現物を見くらべれば目で見ただけでもわかる程には厚みが違います。

デュラエースの方が軸の中心から踏み面までが薄くなっています。

なぜデュラエースの方が薄いのかというと、より軸に対して近くする事で力の入力がしやすくなるからですね。安定するという言い方の方が私的にはしっくりきます。

近くするためには軸とベアリングが邪魔なので中々ペダルのボディを薄くするだけで済む話でもありません。そういった構造的な難しさを克服しているのがデュラエースになりますね。

ペダルはもちろん回転するわけですが、ペダル本体が回転する方向に力を消費されてしまうとその分クランクを回すために使える力が減ってしまいます。

より軸に近い位置で入力する事でペダルボディが軸上で安定して無駄な力を使わずに運動できるわけですね。

ペダル解説軸

材質や構造にもいろいろ手を加えているため本体重量も

デュラエースPD-R9100-228g

105 PD-R7000-265g

と37gもの開きがあります。

ぱっと見では似ているシマノのペダル同士ですが、よく見ると全然別物なんですね。

違いをまとめると

・ベアリングの位置(間隔)がよりワイドに

・ペダルの厚みが薄くなる

・素材や構造により重量が軽くなる

これにより力が逃げないダイレクトで軽いペダリングが可能になります。

と、ここまでがシマノペダル同士の違いですね。

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各社ペダル

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上-LOOK社

左-WAHOO社(SPEEDPLAY)

右-TIME社

などがロードでメジャーなビンディングペダルメーカーになります。

では、どのペダルが最強のペダルなのでしょうか?

LOOK社

元祖のビンディングペダルメーカーとなります。シマノ基準で考えるとシマノと装着方法が似ていて使い勝手は殆ど一緒。トップモデル同士の比較で重量が190gとデュラエースと比較してかなり軽量です。クリートをハメるときのバチっとハマる感じが癖になる。

トップモデルは軽量なカーボンボディにチタンシャフト、セラミックベアリングと全部入りに!

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WAHOO社

独自のクリート側にキャッチ構造を備えた変わり種のペダル。無段階で調整可能なクリートの可動域調整を煮詰めてあげれば膝など故障を予防する事にもつながります。基本的に両面キャッチなのでシマノ比較でクリートのハメ方が全然変わります。アスファルトの歩きやすさは断トツのナンバーワン!トップモデルは164gと軽量!

トップモデルはチタンシャフトになるので剛性も軽さも最高です!

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TIME社

独自の構造をもった快適なペダル。ICLICと呼ばれるキャッチシステムが唯一無二でクリートをハメるのがめちゃめちゃ楽です。また、独自構造のクリートが膝への負担を減らし、いい意味で適当に使っていてもフィットする面白いペダルです。重量はトップモデルで174gとなります。

こちらもトップモデルはカーボンのボディにチタンシャフト、セラミックスピード社のベアリングの採用と超豪華なペダルです。

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(TIMEXPRO15は登録が無いので12を掲載)

各社トップモデルの方がスタックハイトが低く、プラットフォームも広くとっている為同じ方向性で進化しています。

クリートの重量は数字までは調べられていませんが、クリート単体ではシマノ、LOOKが軽くて、TIMEはやや重、WAHOOは一番重いです。

重さだけでの比較となるとシマノはやや不利になってきますが、軸の精度に拘るシマノペダルは重量では語れない(十分軽いけど)魅力があるわけですね。

また、WAHOOやTIMEはある種変わり種ペダルで独特の固定感で緩い感じが良いのですが、その分ガッチリと固定されている感覚が少ないため固定感が欲しい方はSHIMANOやLOOKのスタンダード系のペダルに戻す方もいます。

歩きやすさが段違いのWAHOOはクリートのハメ方が全然違うので慣れが必要ですが、MTBシューズ並みに歩きやすいぐらいです。クリートがいざ交換となると高いです。

TIMEもつま先側がフローティングしている独特な固定感なので膝が痛くなり易い方などにも人気ですし、スポンサーのない草レース界隈で使っている方多い気がします。

SHIMANO、LOOKの両社がスタンダードな感じなので最初はどちらかという方が多いですね。素直に重量や見た目で選んでLOOKにするというのも有りですね。

 

各社様々な側面で優秀なわけです。つまりは最強のペダルは無くて、好みだったり、骨格的特徴だったり、使用環境だったりに依存するアイテムになりますね。

速く走る為のペダルで各社様々な側面からアプローチして良いペダルを作ろうとしているので上位機種がより速く走る事には優れているのは確かです。

軽い、薄い、硬い!

各社のアプローチの違いだけですが基本的には同じ方向によくなっているので、今使っているペダルが気に入っているようでしたら、そのメーカーの上位モデルに交換することで確実にちょっと良くなります。

劇的に何かを変えたいなと思っているようでしたら、違うメーカーのペダルにチャレンジしてみると今までにはない感覚でそれがハマれば気持ちよく走れるようになるかもしれませんね。

まずは色々試してみましょう!

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