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こんにちは。
テック担当ヨシダです。
結構久しぶりのブログ更新です。
新生活に向けての新車購入や
春の乗り出しに向けてのメンテナンス等
テックは大忙しです!!
さて、今回は
こちらの↓
【まさかの次回入荷なし?】CINELLIのピストクリテあがりのフレームがまさに漢のクロモリ【オリジナル完成車/予約ラス1】
次期入荷未定だった
Cinelli VIGORELLI ROADが再入荷しましたので
フレームの下処理を行いました。
え、下処理って?
金属フレーム、つまり
カーボンでは無く
溶接やロウ付によって
フレームの形を作っている車体には
ほぼ欠かせない作業です。
要は、フレームを構成している
パイプが高温にさらされて
初めてパイプ同士が接合されるフレームです。
それらのフレームは製造時の熱によって
僅かに歪みが生じます。
それを如何に少なくするかと言うのは
メーカーなりフレームの作り手の
ノウハウやスキルになるのですが
それでも歪みは避けられません。
その僅かな歪みを組み手が修正します。
基本的には
・ヘッドチューブ
・BBシェル
・シートチューブ
の歪みは組み付け時や
乗っていての不具合が起きやすいので
初めに修正します。
まずは、ヘッドチューブ。
ヘッドパーツを圧入しなくてはいけないのですが
その前に、、
縁に塗装が乗ってしまっているのと
溶接による熱変形があるので、修正します。
熱で歪んでしまうヘッドチューブの内面を
真円にしていきます。
内面が少し削れているのがわかりますか?
これが熱によって歪んでしまったしわ寄せ修正部です。
そして、縁の塗装も落としています。
と、同時に縁の歪みも修正しています。
縁の塗装ですが
あってもいいのでは?
と思われますが
このままヘッドパーツを入れてしまうと
圧縮されて、塗装が割れてしまいます。
なので、それの防止も兼ねています。
ヘッドパーツを圧入しました。
ロゴもしっかり前を向いていますね。
細かい所にも気をつかっています。
次はBBシェルです。
この部分も熱で歪みがあるので、修正するのと
ヘッドチューブと同様に縁の塗装を落とします。
しっかりと縁に塗装が乗っていますね。
縁の塗装を落としました。
必要最低限しか削らないのを心がけます。
ネジ部も、、、
立て直します。
差が分かりにくいな。笑
反対側ももちろんやります。
ちなみに、ヨシダはこの塗装落とし(フェイシング)
の作業が結構好きです。笑
いかがだったでしょうか。
組み付けてしまえば、どれも見えなくなって
気が付かない部分ですが
下処理をしっかりしてあげれば
ヘッドパーツやBBやシートポストが
ストレスなく正確な位置におさまるので
後々のトラブルや組み付けたときの動きに
未処理とは大きな差が生まれます。
今回はシートチューブの内面処理は割愛します。
なお、フォークが
COLUMBUSのカーボンフォークの為
行っていませんが
クラウンレースの修正等も
フレームによっては必要になります。
カーボンフレームが多くなってきて
熱による変形の修正を行う機会というのは
少なくなってきました。
しかしながら、古くからある素材も
良い部分も多くあり、今まだこうして
乗り続けられています。
話はそれましたが、、、
京都店では、カーボンフレームはもちろん
その他、クロモリ・スチールフレームもバラ完対応致します。
是非、ご用命下さい!!
皆様のご来店心よりお待ちしております。
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