当ブログをお読みの皆さまこんにちは!
神楽坂店の藤平です。
自転車の中で一番重要なパーツってなんだと思いますか?
フレーム?ホイール?
私は「ブレーキ」だと思います。
安全に止まる事が出来なければ
公道での走行は出来ません。
当店にメンテナンスで持ち込まれる車体は
ブレーキ以外のメンテナンス依頼でも
ブレーキが高い確率で消耗しています。
ライダーの安全を守る大切なパーツです
本格的なシーズンイン前にメンテナンスしませんか?
まずはお店に持ってくる前に
自分でチェックしてみましょう!
(※今回のやり方は、ディスクブレーキ車に一部対応していません)
下準備として、汚れても良い格好をオススメします
ブレーキの汚れなどが服に付くとなかなか落ちません。
最初にチェックするのはブレーキの引き代です。
ブレーキレバーをグッと引いてみて
引き代がかなり大きかったり
レバーがハンドルにくっついてしまう場合
ブレーキパッドやワイヤー類の消耗が考えられます。
(※手の大きさなどを考慮し、引き代を多く取っている場合もあります)
また、引いた感触がかなり重かったり
ブレーキの戻りが悪い場合は
ワイヤーの錆や消耗が原因の場合が多いです。
レバーの引き代に問題が無ければ
次は各部の目視チェック!
まずはブレーキパッドを上から確認し、
溝の残量を確認!
(※溝無しのパッドやディスクブレーキモデルは
パッド部分の残量を確認します。)
この溝が少なくなっている場合、
ブレーキパッドの交換時期です。
雨などで使用するとかなり減りが早いので
しっかりとチェックをしましょう。
次に、ブレーキパッドの接触面を横からチェック!
接触面に段差などが出来ている場合や
パッドがタイヤに接触した痕がある場合
(※タイヤに傷があるなど)
消耗などによりパッドの取付位置が
ズレてしまっている事が考えられます
この場合もブレーキパッドの交換か調整ですね。
(※パッドの残量などにより判断いたします)
次はワイヤーを目視チェック!
表面が茶色っぽくなっていたら、錆が考えられます。
レバー側の根元とワイヤー固定ネジの根元もチェックしましょう
ワイヤーがほつれていたら交換が必要です。
ワイヤーが内装式のフレームの場合は
ワイヤーの入口付近もチェックしましょう
ハンドルの動きなどで引っ張られるので
金属疲労による破損が起こりやすいポイントです。
目視して破損が見られる場合や
ワイヤーが折れ曲がったままの場合は
交換を推奨いたします。
次はホイールのチェック
ブレーキの当たり面(リム)は、実は消耗する部分
多くの場合、消耗のインジケーターが付いていますので
確認してみましょう。
(ホイールの黒いラインや、ポッチの凹み等)
インジケーターが減っている場合
ホイール本体の交換をオススメいたします。
インジケーターの無いホイールの場合は
ブレーキの当たり面を触診してみて
反りが出ている場合は交換推奨です。
ブレーキの当たり面に円周状の傷がある場合
ブレーキパッドへの異物、
またはブレーキパッドの摩耗限界の可能性があります。
こちらはショップのスタッフにご相談下さい。
原因を特定し、調整や交換の判断をいたします。
次は、ホイールを回転させてみましょう
ブレーキとホイールの隙間が変化している場合
ホイールの歪みなどが考えられます。
ブレーキのフィーリングに影響しますので
歪み取りをオススメいたします。
歪み取りで解決出来ないレベルの曲がりなら
ホイールの交換ですね。
ホイールを触ってみて手が黒く汚れたり
細かい粒子が付着している感触があったら
ホイールの清掃をしましょう。
ホイールの汚れは、音鳴りの原因になりますし
摩耗を早めます。
清掃には中性洗剤とブラシなどがオススメ
オイルを落としてしまうので
ホイール以外の部分に洗剤が付かないよう
優しく清掃してあげましょう。
個人的にには食器用の洗剤を愛用しています。
ここまで終わったら、
最後に実走しながらのチェック
ブレーキを掛けた際に
「ザー」という音や
ガリガリする感触があったら
ブレーキパッドへの異物や、
パッドの摩耗限界の可能性がありますので
ショップにご相談下さい。
前のブレーキを掛けた際に
ガタっとした感覚がある場合
一部ネジの緩みが考えられます。
こちらもショップにご相談ください。
以上で基本的なチェックは終了です。
当店では「セルフメンテナンス」を推奨しておりますが、
分からない事があれば是非ご相談下さい。
ご来店お待ちしています。
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