自転車のチェーンは使っていると
伸びまして・・・変速フィール悪化や
酷いと駒跳び現象も起こりますね。
なんとなく 『伸びる』
『伸びた』と言ってますけど
ハッキリと細かい解説が見当たらないので
チェーン伸びの現場をミクロな視線で見てやりましょう。
↑ 左が3000kmほど使用したもの
右は新品です。 ばらしてみました。
アラっ! と意外だったのは
↑ 古いチェーンは分解した瞬間に
インナープレートとリングはバラバラになりましたが
新品は上図のように組み立て状態を保っています。
摩擦してないから ピタッとしているんですね。
さて・・・・
↑新品インナープレートの穴外~外寸法は
16.25mmです。
↑使用したインナープレートは16.30mmです。
ここの穴はシャフトに対して常に回転していますので
摩擦して穴径が大きくなったのです。
僅か0.05ミリではありますが
50倍すれば2.5mmです
↑同じ寸法を アウタープレートでも
測ると 新品も使い古しも変わりません
アウタープレート穴に対して
シャフトは固定されていますから
そこに摩擦は生じません
これは まあね 当然であります。
★念のため各プレートの外寸も測りましたが
勿論、新旧で変化はありませんです。
そうです
この小さな鉄板は人間の脚力などでは
引き伸びたり 変形しません。
↑リングの内径も測ってみますと
新品が うーん 6.125mmですか。
ノギスのバーニアメモリでは
はっきり断言できませんね
↑ でもまあ 使用品のリング内径は
6.15mmとハッキリ見てとれます。
★シャフト自体も細くなってる筈
ですけどノギスでは差を計測不能でした
一台のロードバイクチェーンは大体110リンク
インナープレートは55セットほど使われて
僅かずつの磨耗から累積した変位であることは
明確であります。 そして
チェーンメンテナンスの大切な方向性は
【互いが擦れ合うシャフトとリング&インナープレート】
チェーンの内側を
清掃し金属塵を排除し
極力、磨耗を防ぐこと!
長持ちの秘訣です!!
結論
チェーンは伸びるているのではなくて
内部が削れてしまう事なのだああああぁ!
それじゃあ どうやって洗うかです!!
↑ 一般的なパーツクリーナーと水無し洗浄
比較動画
↑ どこを綺麗にし、その後の内部の環境は?
内部の金属破片で汚れたオイルを
揮発性のある第一石油類で洗い流しても
内部に留まったクリーナーがあれば
後に塗布するチェンオイルとは相性が悪いです
ワコーズ チェーンクリーナー(第3石油類)
↓
マルチフォーミング(流れ落ちる弱アルカリの水分)
↓
ラスペネ (水置換)
この三段階でアナタ様のチェーンもバッチリです
by野澤