横浜店松野です。
MTB、ロードバイクをはじめとして
今やクロスバイクまで普通に油圧ブレーキの時代です。
車やオートバイ譲りの複雑かつ頑丈な構造をしているので
耐久性が高い反面なかなか異常に気が付きにくい油圧ブレーキ。
触った感じは普通でも、意外と内部のオイル(フルード)は劣化していたりします!!
今回作業するのはMTB用のブレーキ。
MAGURA MT TRAIL SPORTです。
前回のオイル交換から約2年経っているのですが
タッチは非常に軽快で何の不具合も感じられません。
しかし内部のフルードの状態はと言うと…
左のかき氷のシロップみたいな
透き通った青い液体が新品のフルードですが
右側のブレーキ内部から排出されたフルードは
ドス黒く変色しています!
こんな感じに劣化してしまう最大の原因は
ブレーキの際に発生する熱です!
と、言う事は乗る頻度が多い方や
体重や車重が重いとか
下り坂が多い仕様状況では劣化のスピードは速まります。
特に最近流行りのeバイクは車重が大きいですし
下り系のMTBなんかもブレーキの負担が大きく
劣化のスピードは当然早まります!!
ちなみにこちらの下り系のeMTB
ダウンヒルコースに毎週行ったりとかすると
重量&頻度&使用状況が非常に過酷になり
かなりのスピードで劣化していきます。
さっきのようにフルードが変色してきたぐらいが
交換のタイミングなのですが
当然ですが外から見ても全く分かりません!!
じゃあどうやって判断すればいいのかというと
交換が早い分にはデメリットは一切ないので
ざっくりの使用期間で判断してください!
乗車頻度やブレーキの負担が大きい使い方の方は半年~1年程度
そうでない方も少なくとも2年ぐらいを目安に交換をオススメします!!
ちなみにSRAM等で使われている「DOTフルード」という種類のフルードは
吸湿性(湿気を吸収する性質)があるので
乗らずに熱が加わらない状態でもどんどん劣化が進みます。
含まれる水分量が多くなると沸点がどんどん下がっていく上に
タッチが柔らかく、グニグニとしたフィーリングになってしまいます。
SRAMはメーカーの指定で基本的には毎年
一部ハイエンドモデルは半年に一回のオイル交換が推奨されています。
もちろん作業はお承りしていますのでご相談ください!!!