夢のスポーツの祭典,種目は女子ロードレースで,スマートトレーナーを活用してリアルタイムで参戦し,あわよくば金メダルを掻っ攫おうというこの企画…果たしてうまくいったのでしょうか.結果を報告します.
▼告知▼
【TOKYO2020 オリンピックにどうしても参加したい!】
女子ロードレース
2021年7月25日 13:00 〜(競技終了)
順位 | 選手 | 記録 |
◉ | アナ・キーゼンホファ | 3:52:45 |
◉ | アネミーク・ファンフリューテン | 3:54:00 |
◉ | エリザ・ロンゴボルギーニ | 3:54:14 |
21 | 与那嶺 恵理 | 3:55:13 |
43 | 金子 広美 | 4:01:08 |
◉ランク外 | 遊佐 雪徳 | 4:22:43 |
〜目次〜
1. ROUVYワークアウト結果
こちらは,パレード走行を含む147 kmのワークアウト結果です.レース主催者として出走しましたが,出走者はYUSA一人のみでした.
2. チャレンジ環境
リアルタイムチャレンジの大前提として,レースのスタートからゴールまでLIVE中継されている必要がありました.幸運なことにgorin.jpでは,様々な種目をLIVEで中継しておりますから,写真のようにLIVE中継とROUVYワークアウトディスプレイを並べて,目論見通りリアルタイムでチャレンジすることができました.
写真左:茅ヶ崎店試乗車CAAD 13/SARIS H3/MP-1.向こう側にはカゴに入った予備のタオルと盛り沢山の補給食.写真右:左側にLIVE中継,右側にタブレットでROUVYワークアウトディスプレイを設置
レース開始直後の様子.お客様に撮影していただきました.緊張しています.
3. レース概観と感想
レース前半はメイン集団内に留まっていたものの,道志みち手前でメイン集団が本格的なリーダーグループ追走にシフトチェンジしたところで,どうやらちぎれてしまったようです.最終的には先頭から30分,距離にして15 kmほど離されての単独最下位ゴールとなりました.レース形式でしたが,他にバーチャル出走者は誰もおりませんでしたので,脚力に若干の色をつけて参戦したのですが…結果は惨敗.オリンピック選手の強さと偉大さを肌で感じることができました.こちらは走行中のROUVY画面のスクリーンショットです↓ サテライト画質が少し荒いのが残念ですが,臨場感を味わうには十分なクオリティです.
Actual Start付近.画面左上が直近の勾配,画面下が全行程を示します
道志みち付近.急勾配を示す赤色の道が続きます
道志みちを過ぎて山中湖を発見.少し安心します.
ゴール地点の富士スピードウエイが見えてきました.
これは本当に嬉しかったです.
事前コース作成,ROUVYの活用方法,機材準備,身体の準備,告知,店舗内調整,そして実際のレース…初めてのチャレンジということもあり,不安と緊張とストレス,そして分からないことだらけでどうなることかとヤキモキしておりましたが,機材トラブルもなく,スポーツの祭典リアルタイムロードレースは成功のうちに終了しました.とてもとてもとても…最高に楽しかったです.レースに実際に参加して,苦難と感動を選手たちと(勝手に)共有できたように思います.金メダルを獲得したアナ・キーゼンホファ選手の果敢な逃げと,追走集団の駆け引き,強豪オランダチームのチームワーク,選手ひとりひとりのしなやかな身のこなしと躍動感,力強いペダリングとハイケイデンス,カメラに向かって,前を走る選手と追走集団のタイム差を教えろと叫ぶ選手…どれもこれも,自分が参加するレースの目前で起こった出来事としか思えません.
一生に一度の歴史的大イベントを迎えている今,これほどの感動の共有は他に無いと思います.心から感動して,レース中に幾度となく涙がこぼれました.夢のスポーツの祭典は,やはり夢の舞台だと思います.
4. 最後に信じるのは自分
金メダルに輝いたアナ・キーゼンホファ選手は,レース後のインタビューでこう語りました.
「最後に信じるのは,自分」
どのような取組に対しても,そこに価値を与えるのは自分自身です.そしてどのような成果も,価値を与えることで初めて輝きを得ることが出来ます.そこから渦と潮流が生まれ,科学や文化の発展へと繋がるのだと思います.ですから,自身の取組には自分で価値を与えて,後世に残る仕事に仕上げてください.私もまた私自身を信じて,今回の取組に誇りを持ち続けようと思います.チャレンジにメダルの色は関係ありません.あなたの尊い取組にも,きっと,光が差しますように.
5. 謝辞
今回のチャレンジには,様々な技術とノウハウが多数凝縮されております.発案から告知,そしてレースに至るまで,よく分からないまま駆け足で来てしまいましたが,心強いたくさんの仲間に支えられ,たくさんのお客様に応援とご声援を頂戴いたしました.多くの方の支えがなければ,チャレンジそのものに至ることさえ出来なかったと思います.この場をお借りして,皆々様に感謝申し上げます.そして,機材提供にご協力いただきました株式会社ワイ・インターナショナルさま,GPXデータ処理に多大なるご支援を頂戴いたしました同志の重永氏に,心より感謝申し上げます.また,業務時間内にも拘らず,店舗内チャレンジを受け入れてくれたワイズロード茅ヶ崎店の仲間達に心より感謝いたします.
6. 母のこと
此度のチャレンジを,母はいつものように温かく受け入れてくれました.チャレンジ当日は,田舎でひとりオリンピックTシャツを着て,最近頑張って整えたwifi環境を駆使してiPad片手にgorin.jpのLIVE中継を眺めながら,湘南で同時刻に走っているであろう息子を応援してくれたそうです.母は,長時間に渡ってじっくりサイクルロードレースを観戦したこと自体が初めてで,サイクルジャージの背面ポケットの使い方やサポートカーの役割等,新しい発見が盛り沢山であった上に,選手の頑張りを目の当たりにして,本当に感動したと申しておりました.「こんなに運動を頑張ったこと,私はあったかなぁ」と,電話の向こうで話しておりました.鳶が鷹を生むとはこのことだわねと,母はいつぞやも呟いておりましたが,お母さん,あなたの息子は,バーチャルだけれども,自分のやり方で立派なオリンピアンになりました.
7. グリーンメダル
レース終了後,自宅に帰ると2歳の娘が,「とと,おめでとう」と言って,メダルを首にかけてくれました.自分に課すチャレンジには,その是非に対して常に疑問を持っていますが,チャレンジして良かったのだと思わせてくれた我が子の優しさの前に,涙がとめどなく溢れました.
メダルの色は「グリーン」.努力賞といったところでしょうか.
副賞に,日本選手団のTシャツもプレゼントしてくれました.宝物です.
本大会と大会に向けた多面的な取組が,レガ シーとして日本国民の幸福に繋がるよう祈願致し,選手の皆さまと大会に関わる皆さまに,引き続き声援をお送り致します.
より速く,より高く,より強く
ストイックYUSA
2021年7月27日