こんにちは
ワイズロードフジグラン広島店
スタッフの植野です。
車やカメラなど、
趣味性の高いものこそ憧れのメーカーってあると思います。
自転車でもそうで
いつかはTIME、いつかはLOOKという言葉さえ一般的かと思います。
車だったらいつかはCROWNですね。
今回私が試乗してきた自転車はそういった車体からは
一線を画す存在だと思います。
何より日本国内ではワイズロードが
代理店として独占販売を行っております。
そして、今回試乗したのはコチラ⇓
【チポッリーニ】BOND2 DISC
フレーム価格 ¥459,800(税込)
リムブレーキ版フレーム価格 ¥398,000(税込)
チポッリーニの名前の由来は、
マリオ・チポッリーニという伝説のスプリンターが興したブランドで
イタリアでのハンドメイドにこだわった魅惑的な商品ラインナップと
何よりチポッリーニ自身のカリスマ性、話題性、数々の実績などで
他のブランドとは同一にみられることの無いメーカーだと思います。
中でもこのBOND2は
昨年フルモデルチェンジを果たしたばかり、
BONDからBOND2に進化しましたが
“あらゆるサイクリストをあらゆる場面で満足させる”
という思想で作り上げられており
このコンセプトは継承したまま
①軽量化(60g)
②乗り心地の良化
③カーボン素材の変更(T700→T800)
ということがどうやら変更されたようです。
この湾曲したcrossbow functionによって快適性をUP
なにより見た目が稲妻というか刃物というか名前の通り弓のようで
カッコイイですよね。
ちなみにこのBOND2はサイズオーダーに対応しており
更に、サイズオーダーをかけても元々が
元々イタリアでのハンドメイド受注生産のため
値段も納期(4か月程度)も変わりません。
それなら少しオーダーなんてやってみたいなぁなんて思う私です。
ちなみにカラーオーダーも+6万円で出来ます。
先代BONDに乗ったわけではないので比較はできませんが、
カーボン素材がより剛性感の強いものになった一方
軽量性や快適性が上がっているようなので
そこらへんがどのように乗り味に関与してきているのでしょうか。
それではインプレッションに移っていきましょう。
注)私はBONDのフレームもキシリウム SL(ディスク)
の試乗を行ったことはございませんので
完全な対照実験とはならず、
一般論と主観でのインプレッションになります。
①乗り出し(こぎ出し)
まず持った感触ですが軽いです。
こちらの車体はMサイズでフレーム&フォークで1420gと
最近とくに軽量化が進むカーボンフレームの中で
決して軽い部類ではありませんが
軽量級アルミフレーム並みに軽くは出来がっていますね。
これで快適性とエアロが高いとなると
かなり優秀な予感がします。
漕ぎ出しも凄く軽いです。
ホイール重量は1575gと、私が普段使用している
カンパニョーロZONDAの1595gと大差ありませんが
リム重量は400gと、約500gと噂されている
ZONDAのリム重量に比べて相当軽く仕上がっています。
やはりこの辺が漕ぎ出しの軽さにつながっているのでしょう。
漕ぎ出しの軽さはやはりストップアンドゴーの多い市街地などで
真価を発揮しますね。
この【MAVIC】キシリウム SL
はなにやら耐久性もメンテナンス性も
前モデルに比べて向上したようなので
普段使いにももってこいですね。
ほとんどホイールのインプレッションのようになってしまいましたが
致し方ないですね( ̄∇ ̄;)ハハハ
②快適性
ホイールが【MAVIC】キシリウム SLで
タイヤが【MAVIC】イクシオンPROとなっており
チューブレス仕様で運用を行っています。
チューブレスのためなのか、モデルチェンジで快適性を増したことが
要因なのかわかりませんがとっても乗り心地が良いです。
いつもアルミフレーム&クリンチャーを高圧にした車体で乗っていると
路面電車の線路の上では相当跳ねていました。
しかしBOND2では全くその気配は有りません。
チューブレスによる低圧化の恩恵の一つですね。
③巡行性
イメージ通り矢が飛んでいくように真っ直ぐ進むフレームだと思います。
先程の快適性の項目でも述べたように
フレームが段差で上下することが少ないので
踏み込んだ力が加速に繋がる感覚がとてもリニアです。
高い速度域でも比較的簡単に速度を維持できます。
これはフレームのエアロ効果のおかげかもしれません。
④高出力時
これこそ十八番ともいえる領域だと思います。
今では当たり前となったゴール前でのトレイン→スプリント
という流れを作り出した伝説のスプリンター、チポッリーニ。
そんな男が作り出したフレームがスプリントの掛かりが
悪いハズがありません。
トルクをかけたときに持ったイメージそのままに
進んでくれます。
しかも妙に脚が疲れるという事も無く、そこらへんが上手い所です。
当然調子に乗って踏み過ぎると私のように疲れます(;'∀')
⑤登り
正直普段リムブレーキに乗っていると
ディスクブレーキは重いという偏見を少なからず持ってしまいます。
しかし、ほぼ同じ重量になっているであろう
アルミリムブレーキフレーム&アルミホイールの組み合わせの
マイバイクより、登りが段違いに速くなったと感じました。
ちなみにダンシングとシッティングでは甲乙つけがたいですが
シッティングでしっかりトルクをかけたほうが
フレームの剛性を活かして速く走れるのではないかなと思いました。
正直平坦よりも登りでこのフレームの良さを体感できるとは
全く思っていませんでしたが
いつものキツイ坂道でもいつもより明らかに息が上がってないですし
脚の残り具合も良好であったと思います。
考察としては今までペダルに踏み下ろしていたパワーが
どこかでロスになってしまっていて
進み切れていなかったところを
このBOND2の高い剛性によって全て
進む力に変える事が出来ていたのかと思います。
チポッリーニというとどうしてもスプリント時が華という
先入観を持ってしまいがちですが
やはりこのBOND2はオールラウンドを目指したバイクということで
登りが最も好印象というか、いい意味で予想を
裏切ってくれました。
ディスクブレーキで下りも安心なので
近場の山を全制覇できそうな勢いです٩( ''ω'' )و
★おまけ サドル
サドルは【ASTVTE】STARLINE
最近、流行りのショートノーズサドルを導入してみて
合わないなぁと思っており、やはり通常型のサドルの方が私には
合うのかなんて思っていた私ですが、このサドルに関しては
結構面白いななんて感じました。
というのも最初は硬いサドルだななんて思っていたのですが
段々と乗るにつれて座る場所がかなり限定されていて
おいしいところに座る事ができていれば
ペダルに体重を乗せる事も出来ますし、お尻への負担も大きくない
という事が分かりました。
ただメーカーが想定する着座位置ではないところに
座っていると、お尻も痛くなりますし
思ったように車体を進められないという
実売価格2万円を超えるハイエンドらしい
乗り味になっていたと思います。
★総評
・ まず見た目が美しい、所有欲をくすぐります。
・平坦も下りもスプリントも余すところなく速い
・でも一番驚きだったのは登りが好印象だったこと
・見た目の割にピーキーな所がなく、THE万能バイクといった感じ。
・どこにもツノも棘もない乗り味です。
★おまけその2
シマノアルテグラの油圧システムも素晴らしかったですよ
ワイズロード広島店のチポッリーニ試乗会は
7/25まで!
連休も有りますので、雨でない、日没までの時間に
免許証をご持参いただければ試乗可能です!
それでは次の試乗ブログでお会いしましょう。