みなさんこんにちは。Y’s Road松山店 関です。
今回ご紹介するのは
DEROSA FEDEのオーバーホールAです!
オーバーホールAは当店最上級のメンテナンスで、バイクを徹底的に分解!
外したパーツも完全に分解して洗浄、再組立てするメニューで、見た目も性能も新品かそれ以上に近づけます!!
このバイクは、なんとお客様が118日間、12,000km以上を走って日本一周したバイクだそうです!
無事に大きなトラブルなく完走されたそうですが、荷物の積載や過酷な環境に耐えてきたバイクはそれなりに傷んでいるはず、、
再び気持ちよく走れるように、まずはメンテが必要な箇所を確認していきましょう。
過酷なライドを物語るバーテープ。
元々メタリックピンクでしたが、変色してゴールドになってしまっています!
チェーンやスプロケットはさすがに摩耗しているので即交換です。
BBは外見からは判断できませんが、距離的に交換してもいいタイミング。状態からも交換を強く推奨します。
荷物やワイヤーがすれる部分には旅の途中で養生をしたそうです。
それでも塗装が削れてアルミ地が見えてしまっているところも、、、
ブレーキなどの消耗品以外のパーツもサビでかなり傷んでしまっています。
ペダルもバネの部分などが錆びてしまっています。
店頭でバイクの状態を見ながらお客様と交換する部品を決めていきます。
オーバーホールB以上の場合、基本的にはチェーンやスプロケ、BBなどは交換の前提になります。
予算が決まって、パーツが集まったら作業開始!
まずは分解から。
クランククランクを取り外し。
めちゃくちゃサビている!!
右側も同様。
シマノなどはBBのベアリングはBBと一体になっていますが、カンパはクランクにベアリングが圧入されています。
カンパのBBは回転は非常に軽いですが、防水性はシマノの方が高いので、可能であれば定期的に点検してグリスアップするのがオススメ。
上位グレードのCULTやUSBのベアリングは分解、洗浄しますが、今回のスチールベアリングは交換します。
続いてスプロケやチェーンも取り外し。
スプロケは真っ黒!隙間には草がつまっていました、、
たびではまとまったメンテができないので仕方がないですね。
バーテープをはがすと元の色が出てきました!
分解は大きな問題なく完了。
パーツの痛みはあるものの、極端な故障や固着はありませんでした。
フレームはまず汚れを落とします。
これは汚れではなく、荷物か何かが擦れたキズ。
丁寧に研磨することで大部分を落とすことができます。
ヘッドチューブはワイヤーが擦れてよくきずがついてしまうポイント。
予防するにはゴム製のプロテクターを付けましょう。
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この傷も研磨して、、
黒ずみを落とし、目立ちにくくします。
フレームが傷まないように傷をタッチアップしていきます。
完成時の姿をお楽しみに!
*ご注意:塗装の補修はオーバーホール・レストア時に必要に応じて例外的に作業しています。ご不明点やご相談は松山店、関まで直接お問い合わせください。他店舗では行っておりません。塗装のみの作業は承っておりません。色によってなじまない場合があります。追加費用が発生する場合があります。状態によりお断りする場合があります。
続いてパーツを分解、洗浄していきます。
まずはクランク!
チェーンリングは丁寧に水洗い。
こびりついたオイルのカスもそぎ落とします。
ベアリングは新品に交換します。
新しいベアリングを圧入。
また水が入ってサビてしまわないようにグリスでしっかりガード。
組付けにはカンパグリスを使います。
クランクの完成!
続いてペダル
バネ部分も含め完全分解。
ここまでバラします。
サビたバネは補修品がないので再利用します。
▶
サビを削り落としてさび止めのオイルを塗ります。
FD
裏面に汚れや細かいサビが出始めています。
さらに可動部を固定しているクリップがなくなっており、このままではいつ空中分解してもおかしくない状態に、、
バラシました~
汚れとサビを落とします。
調整ネジは緩みやすいのでねじ止め剤を塗布。
なくなっていたのはこの小さなパーツ。
メーカーの補修パーツとしては入手できないので汎用品を用意。
取付完了!
ブレーキ
分解と調整に一番手間がかかる上に2個もある!サビも落とさなければならないのでなかなかの強敵。
ことごとくサビています。
ブレーキシューを交換。
古いモデルを異なりねじ止め式なので交換も簡単。
ばらけました。
このサビたパーツたちを1つづつ磨いていきます。
サビを落としてさび止めのコーティングやグリスで保護します。
一番重傷だったのがこいつ。
表面のサビを落としても凹凸が残り、深いところがまだサビている予感。
さらに磨いて完全に錆びを落とします。
サビた時点でしょうがないですが、表面を削ってさびを落とした分、パーツによってはメッキなども落ちてしまうので、今後は定期的な注油やグリスアップなどのメンテナンスを正しく行う必要があります。
(しないとまたサビてしまいます)
この通りほとんどのサビを除去できました。
これくらいのサビなら強度的には(完全ではないですが)大丈夫そう。
全てのサビが落とせるわけではなく、あくまでこのパーツはまだ大丈夫そうという判断です。
組み立てました。
ブレーキの組み立ては微調整が必要。
ガタがなく、スムーズに動かすのは難しいです。
作業前後のブレーキ比較
サビ取りはもちろん、作業前は握るとギシギシ言っていたブレーキがスムーズに動くようになりました!
RD
バラバラ!
パーツをひとつづつ掃除して組み戻します。
プーリーは特に汚れがつまっていたのでキレイにして、軸の部分にグリスアップ。
スムーズに動くようになりました。
▶
キズも補修。
レバーはレバーを取り外すくらいしか分解できないので簡単ですが、、
汚れのせいか、摩耗か、動きが深部くなっているので、古いグリスを掃除して注油。
内部はライトで照らしてもよくわかりませんが、
ブラックライトで照らすとグリスが反応して、汚れやグリスの量がよくわかります。
オーバーホールAには通常1万円~するホイールのオーバーホールも含まれているので非常にお得で安心!
外したベアリングはほどほどに汚れています。
ピカピカに磨き上げます!
ホイールは内部に砂1粒でも入ると回転が悪くなり、摩耗もしてしまうので、他のパーツより繊細に、完全に清掃します。
ホイールの分解・組立作業はコチラの動画にまとめました!
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ここまでフレーム、ホイール、パーツ類を新品レベルまで丁寧にメンテナンスしたので、後は消耗品を交換しつつ組み立てれば完成!!
*各パーツの分解は簡単そうに見えてとても複雑です。絶対にマネしないでください。
できました!
塗装の補修カ所。
遠目ではわからないくらいにはなりました。
「白って200色あんねん」
手持ちの塗料が「白」しかなかったので、アイボリー寄りのこのフレームに合わせるのが大変でした。
リアの補修カ所。
フレーム自体が日焼けしているので、同じ塗料でも場所によってなじみ方が違います、、
あんなにサビていたブレーキもこの通り!
最長1年間有効なサビ止めコーティングをしましたが、次長旅に出る際はうっすらとグリスを塗った方がいいでしょう。
またご相談ください。
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RDも新品のようなキレイさ!
もちろん変速もばっちりです。
クランク、FDも汚れ1つない新品状態。
ハンドル回りもスッキリ。
バーテープも復活です。
オーバーホールAの平均予算は約10万円です。
バイクのダメージをリフレッシュし、性能を復活させるオーバーホール。
バイクや用途に合わせたメンテナンスをいたします。
是非ご相談ください。
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