二か月後にはシーズン開始なので・・・
当ブログをお読みの皆様こんにちは!
新宿クロスバイク館の藤平です。
私は「シクロクロス」という競技に趣味で参加しています
シクロクロスは9月末~3月末くらいがレースシーズンなので、現在はオフシーズンとなります。
過酷なオフロード環境で使っているレース用バイクがボロボロになってきたので、次シーズンが始まるまでにメンテナンスをする事にしました。
今回より不定期にお送りする「シクロクロスバイクを直す」シリーズ
第一回はサドル手配編です。
FELT F85X(2014)
私のレースマシンはFELT F85X
ピュアなレーシングモデルではなく、ツーリングバイクとしての設計が混じっておりCXバイクとしてはかなり直進安定性に優れたアルミフレームです。
「グラベルロード」のジャンルが一般化する前にはこういった「ツーリング向けシクロクロスバイク」というジャンルがあったんですよねぇ・・・
このバイクは2015年に(当時でも年式落ちで特価だったためかなりお手頃に)購入した物で使用開始から8シーズン
購入直後にフロントシングルギア化の為手元にあったパーツでコンポーネンツを積み替えてはいますが、その後は消耗、破損したパーツの交換のみで運用
大幅な補修は一度もしていない為各部ボロボロです。
サドルは転倒でダメージを受けやすい位置にあり、シクロクロス競技において破損率の高いパーツ
このマシンでは4度目の交換ですね。
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交換前のサドルはMorgaw Forsage
レール部分と座面の接続部にエラストマ材を挟みこみ、サドルが骨盤に合わせて動くというなかなか珍しい構造の一品です。
乗り心地的には良かったのですが、過酷な使用環境に耐えられなかったのかエラストマ材を固定しているネジ部が破損してしまったので交換しないといけません
壊れる心当たりは沢山あるので仕方ない・・・
壊れたサドルと同じ物の新品ストックも家にあるのですが、せっかくなので別の物にしました
今回の本題である新品サドルはコチラ!
REPENTE ARTAX GL
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2016年創業という新興サドルブランドのREPENTE
そのラインナップの中でグラベル向きのモデルがARTAXシリーズです。
カーボン製のベース部分に、ネジ留めで表面部分を固定する(ポジションを変えずに表面だけ交換出来る)という独自のシステムを採用しています。
荒い使い方をする(破損する可能性の高い)バイクに3万円オーバーのサドルを導入するというのは、私的にはかなり思い切った行動
きっかけは4月15日に遊びに行ったサイクルモード東京
Vittoriaブースにこちらのメーカーのサドルが展示されていたんですね。
ちょうどサドル交換を検討していた私はこの後部カーボンパネルの造形に一目惚れ
すぐに購入してしまいました。
イタリアンブランドの製品は芸術的な造形が魅力ですよね!
現在シクロクロスバイクに装着されているシートポストがカーボンレール非対応の為まだ交換は出来ませんが、手に持った感触としてまず「軽い!」と驚きました。(カタログスペック165g)
箱に入った状態で持ち上げた時は「空箱・・・?」と勘違いするほどです。
カタログでは見えない所ですが、ベース部分の裏側の造形がセクシー・・・
この為にお金を出したと言っても過言ではありません
表面に一か所縫い目があるのは、高圧洗浄をガンガン使うシクロクロス業界においてはマイナスポイント
何か浸水対策を考えないといけないかもしれませんが、パッド素材が水分に強いEVAなのでおそらく大丈夫でしょう。
レールはカーボン製
強度面については経験上問題無いと言えますが、対応するシートポストが限られてしまうのはネックですね
しかし、一体成型による造形美には必要な部分なので今回は仕方ありません。
前後調整幅が広いのでポジション調整はしやすそうですね。
まだ取付していない状態なので使用感はレビュー出来ませんが、所有欲を満たしてくれるというのはサドルとして珍しい性能じゃないでしょうか?