こんにちは、神戸店のヒラガです
今回は当店で開催中のZIPP試乗会にあやかり、私も超ハイエンドモデルのホイールを試乗させていただきましたので、そのレビューブログになります。
ZIPP 454 Tubeless Disc
今回私がお借りしたのはZIPPの中でもハイエンドのモデル’’454NSW’’
ZIPPの技術がフルに詰まった一本です。
まずはこのホイールの簡単な説明からさせていただきます。
【Sawtoothリム】
ZIPPではおなじみの鋸刃リムです。ザトウクジラのひれ形状から着想を得たギザギザの形状は走行時の空気抵抗及び、乱気流を抑えてくれます。まさしくバイオサイエンスの賜物ですね。
【HexFin ABLCディンプルテクノロジー】
モデル名にNSWと記載がされているハイエンドモデルにのみ施されている加工で、リム表面にゴルフボールのような加工が施されています。メーカーの方にお話を聞いたところ、ただの丸形の水玉模様より六角形のほうが空気抵抗を減らしてくれるのだそう、、
【Total System Efficiency】
最近トレンドになりつつあるフックレスリムを採用しておりリムそのものの軽量化はもちろん、より低気圧で走ることが可能となっています。
【Cognition V2ハブ】
Sylomer®といわれる多機能ポリウレタン素材でできた2枚のスプリングを使用し、1周あたり54ポイントのかかりを可能にしています。
また一般的な爪タイプのハブと比較して接触抵抗を1/2に抑えています。
インプレッション
参考までに私が普段使用しているホイールとの比較です
ハイト | 重量 | タイヤ | チューブ | |
ホイールA | 58㎜ | 1730g | corsa N.EXT 28C |
クリンチャー |
454 NSW |
53-58mm | 1,428g | corsa N.EXT tlr 28C |
チューブレス |
まず目を引くのはハイトがほぼ同じにもかかわら重量が300gも違う点です。
58㎜というかなりのディープリムですが1400g台に抑えているのが驚きです。
これにはフックレスリムであることが理由に挙げられます。
実際前作の454NSWと比較しても約400gもの軽量化に成功しています。
加速性能
これにより加速がとんでもないことになっています。
飛び出しが圧倒的にスムーズかつバイクを振った際の軽さがほぼローハイトのような振りやすさでした。
それでいてハイトが高い分リムがたわむこともなくしっかりと反応してくれます。
見た目は大きな円盤を回しているようで足を使いそうな印象ですがそんな感覚は全くなく、軽く漕ぐだけでまっすぐ伸びてくれます。
巡行性能
また少ない力で進むだけでなく速度が全く落ちないのも驚きです。試しにメリケンパークに入った際に一漕ぎもすることなく端から端まで渡り切れてしまいました。もちろんこのホイールの長所は40~50㎞あたりの高速域が土俵ではありますが、低速域でもはっきりと体感することができます。国道沿いを軽く流した際は30㎞/hあたりから50㎞ぐらいの最高速に乗せるまで普段は4、5秒かかってしまうところ3秒ほどでMAXスピードに乗せられる感覚でした。レースシュチュエーションではこの反応速度が順位に大きく影響するのは間違いないでしょう。
フックレスによる変化
普段私が使用しているホイールにも同じCORSA N.EXT 28Cを使用しているのですが、フックレスとの大きな違いがありました。
(実寸27㎜)
(実寸31㎜)
実測値が大きく異なっているのです。
リムタイプ | 内幅 | 外幅 | タイヤ実測値 | |
ホイールA | フックあり | 19㎜ | 28㎜ | 27㎜ |
454 NSW | フックレス | 23㎜ | 28㎜ | 31㎜ |
詳細を比較するとこの通り、リム外幅自体は変わらないのに対しフックがないことにより実測値が4㎜も広がっています。
これはワイドリムであることにも関与していますが同じサイズ、重量のタイヤでここまで差が出るのは驚きです。
これにより、28Cのタイヤでも実質31Cの乗り心地が同じタイヤ重量で体感できているといっていいでしょう。
振動吸収性能に関しても言わずもがなでした。
私がよく試走するモザイク観覧車奥のプチ石畳も難なく走ってくれます。
これは確実に太くなったタイヤの恩恵ですね。
総括
今までの印象として「ディープリムは加速が重い」という懸念を見事に打ち砕いたホイールだと感じました。
唯一の欠点は、、お値段でしょうかね、、笑
しかしそれほどまでに文句のつけようがないホイールでした。
しかも今ならどなたでも試乗できます!!
こんなチャンスめったにないんですよ!!
代理店のメニーズ様には今回このような機会を設けていただきましたことを感謝申し上げます。
皆様もこの機会に最高峰のホイールで愛車の可能性を見出してみませんか?
ヒラガでした。