最初にお断りしておきますが、ここに書かれている内容はメーカー保証が一切受けられない「魔改造」の記事です。
自分自身の修理作業のスキルアップや、考察力強化、そして私個人の自己満足、自己責任において作業しております。
作業を推奨するものではありませんので、記事を参考にして作業はなさらないでください。また、この作業に関するお問い合わせにお答えすることも致しかねます。
特にブレーキに関わる部分や強度に関わる部分は安全に直結いたしますのでご注意ください。
とは言いましたが互換性の範囲でできる部品交換でしたら作業可能ですので、お気軽にご相談くださいませ。
↑改造前の私の愛車、CIPOLLINI MCM。フレームのサイズオーダー、カラーオーダーがアップチャージなしでできるイタリアンバイクです。
↑機械式変速、リムブレーキなので、ハンドル周りからは4本のワイヤーが生えています。
これが普通なんですが、職業柄最新のバイクを毎日目にしているとどうしてもスッキリワイヤリングにしたくなってきてしまいました。
序章
さて、本題ですが、、最近のロードバイクはハンドル周りのワイヤーがフレームに内装されており、すっきりした外観になっていると思います。特に、電動変速とDISCブレーキを採用されている最新のエアロロードはハンドル周りのワイヤーが一切露出していません。
一方、私のバイクは2017年モデルのCIPOLLINI MCMリムブレーキバージョンなので、壮大に4本のワイヤーがハンドル周りに生えています。かといって最新の完全内装DISCブレーキロードに買い替えするにはちょっと厳しいですし、別に今のバイクが気に入っていないわけではありません。
さらに、22年モデルのMCMは上部ヘッドパーツが 1 1/4"から1 1/2"へとサイズアップし、DCRやACRのワイヤー内蔵に対応したとの情報が流れてきました。ますます内装が気になるではないですか!!
↑22年のCIPOLLINI MCM。リムブレーキモデルでもワイヤリングがすっきり!!羨ましすぎる。目指す姿はこれだ!
ということで、数ヶ月前から寝る前にバイクのヘッド周りを凝視しながらいろいろ妄想しておりました。
SRAMのETAPにすればあっという間に解決なのですが今ある機材が使えなくなるのでNGです。
電線内蔵
ヘッド周りを凝視していて気づいたのが、フォークコラムは1 1/8"なのですが、ヘッドパーツは大きめの1 1/4"なので、ベアリングとフォークコラムには通常より大きな隙間があります。ここがちょうど電動の線が入れられる3mm程の隙間ということがわかりました。ということは、電動にすれば機械式シフトワイヤーがヘッドから挿入できるのではないか!!
ヒントはリッチー から発売されているLogic-E Upperという1 1/8"のヘッドパーツに電動の線を入れる部品。これは専用の部品を使うことで電線を通すようになっている商品ですね。
しかし、私のMCMは1 1/4"なのでこの部品は使用できませんのでこの部品と同じような形状へ手持ちの部品を改造するしかなさそうです。
もう一つのハードルがコンポーネント。
今まで使用していたコンポはカンパニョーロの11速のレコードでした。これに合わせてチェーンやビッグプーリー を変えていたので最新の機材にするには今まで投入した部品が無駄になってしまうのと、たまたま元試乗用で使われていた11sレコードEPS出物を購入することができたのでこちらを投入することでいよいよプロジェクトスタートです。
トップカバーとコンプレッションリング加工
↓電動の線が入る穴をトップカバーにドリルで開け、電線を通します。
後ろが散らかっているのはEPSインターフェイスのマウントを自作しております。
↓そしてコンプレッションリングの割部分を電線が通る隙間までカット
↓EPS V3 インターフェイスのマウントも自作。ステムの下には強力両面テープで貼り付け。
↓スッキリ取り付けできました!!
電線内装完成
シフトワイヤーが消え、ステムの下に電線関連がまとまったため、かなりスッキリした印象になりました。
フレームの強度に関係する部分にほぼ手を加えずに内装できたのでかなり自己満足度が高いです。
しかし、ここまでやるとブレーキも内蔵したくなる誘惑がやってくるのです、、、
DEDAから新型のステムが発表!
なんてことでしょう。このタイミングでDEDAから新型のセミ内装ステムのSUPER BOXステムが発表されたとのアナウンス。
これは、どうやったらワイヤー類の完全内装ができるか考えろということではないでしょうか。(勝手にやってくれw)
ということで次回につづきます、、、、