みなさんこんにちは。Y’s Road松山店 関です。
次回ご紹介いたしますは、私の新しい愛車
EMONDA SLR (RimVer)
"最終生産型"
時代はDISCブレーキ全盛のなか、EMONDAもSLRグレードではリムブレーキモデルの廃版が決定。
ロードレースやロングライドでは制動力の高いディスクブレーキはオススメですが、
クライマーにとっては軽さが正義!
注文できなくなる前に慌てて注文しました。
と、いう事で、
今回は予算度外視!
軽量特化の車体を組み立てます。
メインコンポは先代のレースバイク
MADONE 7
から載せ替える9000系デュラエースDi2
ホイールはボントレガー アイオロスです。
今回使うフレーム・キワモノ超軽量パーツはコチラで紹介しています!
早速組み立てていきましょう(^^)/
まずはBBの圧入
今回使うのはセラミックスピードのセラミックBB
しかも高級なCOATED仕様!!
¥41000
ここは軽量化と言うより駆動抵抗削減です。
クランクをつけて、FD等を仮付けしていきます。
インナーチェーンリングはバロックギアが付いていますが、
SUGINO
に交換予定。
オートフォーカス機能でどんな人でもフィットして変速も最高だなんて!
現在入荷待ち!
届き次第インプレします!!
クランクのキャップは見た目重視でアルミの赤にしていたのを樹脂に戻しました。
2.4g軽量化
上が今回使う世界最軽量ヘッドパーツ
左下が旧モデル 右下が通常のヘットパーツ
ケーンクリークのAERシリーズは他の半分~1/3ほどの11g!!
更に新型は難点だった調整のシビアさと耐久性を改善しています!
タイヤはチューブラーながら一本160g!?
ほとんど皮一枚、ホントの決戦用です。
一応耐パンクシートが入っているらしく、センターだけポコッと膨らんでいます。
クイックは黒が欲しかったので、FAR and NEARのカーボンクイックに
元使っていたDIXNAとほぼ変わりません。
シャフトには64チタンの刻印が!
コラム内に入るアンカー(左)は12gの超軽量!
探せばまだ上があるかも、、
トップキャップはネジと合わせて3g(廃番)
ワイヤはAICANの世界最軽量ワイヤ!
ノコンやジャグワイヤ同様、アルミのビーズをつなげる仕組みですが、インナーライナーがビーズと一緒になっていて作業性はとても良いです!
さらに、これに組み合わせるアウターキャップを自作します☆彡
(通常店舗で行わない作業です。作業は自己責任で行ってください。)
材料
ライナーを加工したものとドリルを使って、左のようなライナー付きのアウターキャップを作ります。
ライナーが通るようドリルで穴を拡張します。
完成!
これでワイヤの入口を保護する事ができ、異物の侵入や、摩擦で引きが重くなるのを防ぎます。
通常シマノのワイヤセットを買えば付いてきますが、今回は特殊なワイヤを使うので自作しました。
だいぶ形になってきました。
これはRDのビックプーリーのプーリー固定ボルト。
ビックプーリーはカーボンドライ製を使っていますが、上のガイドプーリーは変速性能を優先してシマノ純正。
プーリーボルトはカーボンドライ製より、純正の方が軽いのでそちらを使います。
(メーカー保証対象外の作業です)
チェーンは前回同様KMCの超高級チェーン
X11 DLC
鈍く輝く黒がカッコイイ!
塗装ではなく特殊コーティングが施されていて、耐久性が高く、回転が軽い!
KMCの他のチェーン同様、高剛性な印象で、高負荷で踏んでも素早く力を伝達して加速します、
まさにヒルクラ向き!!
サドルはセライタリアの超軽量サドルC59
63gと超軽量ながら乗り心地も悪くない!!
シートマストはEMONDA SLR10に使われるものと同じタイプでTREK史上最軽量。
今回は56→54サイズに落としたので、ロングタイプを使用。
上り仕様でより前乗り出来るよう、逆向きに付けています。
スプロケットはTNIのアルミ製
一番の特徴は
”ロークロス”
ヒルクライムでよく使う軽いギアほど微調整がしやすい歯数構成になっています。
左が一般的な形。
登坂中でも細かくケイデンスを調整することができます。
TREKのバイクは精度が高く、ワイヤの取り回しなどもよく考えられているので、組み立ては全く問題なく終了。
しいて言えば、コンポにシマノ純正以外のパーツが多く、シビアな調整を要求されますが、Di2のおかげで問題なく変速できるようになりました!
完成
EMONDA SLR
EMONDAはフランス語で「削ぎ落とす」
削ぎ落としまくったエモンダをとくとご覧ください!!
希望すればペイント職人にサインしてもらう事が出来ます。
フレームはよく見ると、くびれていたり直線は少ない。
カラーはオーダーシステム「プロジェクトワン」で選択できるICONシリーズ
金属のような質感や深みのあるグロスは職人の手作業。
Di2仕様はブレーキ内装穴から一緒に入れるので、外観はよりスッキリします。
ライト・サイコン・ジャンクションAなど電装パーツの多いハンドル周りも、ボントレガーのブレンダーマウントでスッキリ。
スピードセンサーはフレーム内蔵で軽量かつスッキリ。
マグネットは6700アルテホイールの付属品。
スポークの幅が合えば使えて、自分の知り得る限り最小。
サドルは滑り止めを自作。
ボトルケージは付けるか検討中。
最後に気になる重量は、、、
!! 5.27kg !!
塗装を全部剥げば4kg台ですね(笑)
MADONE7が5.69kgだったので、420gも軽くすることができました!!
たった420gと思われる方もいるかもしれませんが、
5690gのうちの420gはとても大きく、登坂での速さは驚くほど変わります!!
石鎚ヒルクライムが楽しみです!!
ヒルクライムでは少しでも軽い方が有利です。
軽量化といってもピンキリで、今回ご紹介したように、カーボンパーツを使うカスタムなどもありますが、
不要な反射板を外す、軽いチューブに交換するなど、
タダ~数千円で出来ることも沢山あります!
ぜひ軽量化のご相談にお越し下さい!!
レース前は混み合うのでお早めに!!!
*今回ご紹介した軽量パーツや純正外パーツを使用する場合、変速性能の低下や耐久性が下がる事があります。
また、いかなる場合もメーカー・店舗で保証できませんので、ご理解いただき自己責任にて行なってください。
次回、5.2kgのバイク、インプレします。