こんにちは、植竹です。
10月23日に、全日本選手権に出場してきましたので、そのレポートをお届けします。とても長いのでお時間ある時にご覧下さい。
私にとっての全日本
2018年に初めて全日本選手権に出場し、U23で7位で完走(完走した中で最下位)。その時に女子エリートに周回遅れにされて、次はエリートで走る年齢なのでこのままでは完走できないと思い、 真面目にトレーニングを始めて3年…。2019年は直前のケガの影響と実力不足でDNF。完走を目指した2020年大会はコロナで中止。今年はJBCFで11勝と調子が良かったので、入賞を目標に一生懸命走りました!
前日
会場は広島空港横の広島中央森林公園。
前日に飛行機で広島に向かいます。
東京は雨模様でしたが、広島は良い天気でした!
飛行機の中は空弁で腹ごしらえをしました。
空港に到着して、受付まで時間があったので、広島名物のお好み焼きを食べました!
男子エリートのタイムトライアルを見つつ受付をしました。
コロナ対策で、事前にメールで送られてきたQRコードを見せての受付で、とてもスムーズでした。
試走
天気も良く、とても走りやすい気候で気持ち良かったです。一人で走ると結構長いなーと思いながら1周しました。
最近FDの変速が調子悪く、ロー側の時にトルクをかけながらだとアウターになかなか入らないことがあったけれど、私はまあ大丈夫だろうと思っていました。しかし、万全の態勢で全日本を迎えるためにY'sRoad広島店に新しいFDを取りに行って交換して頂けることになりました。ありがたいです。
チェーンオイルは先日試させて頂いて感触の良かったMuc-OffのLUDICROUS AFを使用することにしました!
レース前に洗車もして頂き、機材はバッチリ!!
夕飯はホテルのレストランでハンバーグとチキンステーキを食べました!
ホテルの部屋はダブルベッドに1人で寝たのでとても寝心地が良く、ぐっすり寝れました。
レース当日
朝食はホテルのバイキング。食べすぎないようにと、あまり消化に悪いものを食べないように気を付けました。
会場に着くとすでに設営はバッチリ!本当にありがたいです。
ゼッケンと計測チップを付けてレースまでの時間を過ごしました。
GOKISOの営業さんが私のスペアホイールを貸していただけるという事だったので、ご挨拶しました!
ギアやタイヤまで私仕様でした!ありがたいですね!
私が愛用しているR×Lソックスの社長さんからもお声がけいただきました。メーカーさんからも応援していただけると嬉しくもあり、気が引き締まる思いでした。
アップ
アップはあまり好きではないのでいつもは適当ですが、今回は疲れない程度に脚を回してしっかり心拍を上げました。
アップオイルも塗ってもらい、身体の準備はバッチリです!
レーススタート時間が近づいてきて流石に緊張します…。
仲間が私の名前が掲載されている山伏BASEからエールを送ってくれました!「粋な事してくれるぜ…!」と泣きそうになりました。
練習仲間やチームメイトから励ましのメッセージを頂き、現地スタッフからも激を頂き、応援してくれる皆さんから力をもらってメンタル面も準備万端!!
いよいよレーススタートです!
コースプロフィールと注目選手
今回のレースは1周12.3km、獲得標高約107mのコースを8周する、98.4kmのレース。三段坂とその先にある展望台の上りが勝負所になるコース。
マークしていた選手は前日のタイムトライアルで優勝した樫木祥子選手と、東京五輪出場選手の金子広美選手。この二人を中心に、タイムトライアルU23で優勝した石上夢乃選手や、先日の群馬で良い走りをしていた川口うらら選手など、大学生のアグレッシブな走りにも警戒していました。
作戦
私はそこそこ上れて女子の中ではスプリント強めなタイプだと思っていたので、上りで集団を絞って少人数でのスプリントが一番堅実な勝ち方だと思っていました。
スプリント勝負に持ち込みたくない選手が上りで仕掛けてくることが予想されたので、そこにしっかりついていければ勝率が上がると考えて、無理に自分から攻めずに冷静に走ろうと考えていました。
レーススタート!
整列が遅くなり、最後尾からスタートしました!
1周目
米田選手が逃げていたものの、様子見で集団の中ほどで走っていました。
2周目
下りで米田選手をキャッチし、上りへ突入!展望台への上りでアタックが掛かる!アタックが掛かるだろうと予想して、集団の前方で良いペースで上っていたのでしっかり反応できました。
このペースがあと6回あると思うと不安でしたが、上り終わった時点で金子選手、樫木選手、川口選手、石上選手、私の5名になったので、終盤はこのメンバーでの勝負になることが予想されました。下りで後方集団に追いつかれ、再び10名くらいの集団で周回をこなします。
3周目
3周目もハイペースで上り、集団がばらけるものの、下りで追いつかれて集団の人数はほぼ変わらず。レース前半だけど、後半に向けてMag-onのジェルを一つ飲んでおく。
4周目
下りの速い川口選手が先頭で下った時に中切れ発生!後ろには優勝候補の樫木選手もいたので離れていることに気付いてすかさずペースアップ!上りに入る手前で追いつかれたけれど、たぶん脚を使って追いついているはず。展望台の上りでアタックが掛かり、千切れそうになりながらギリギリのところで先頭集団に食らいつく!
後ろを見ると、樫木選手がいない!これはこのまま行くしかないと金子選手と川口選手と協調して後ろを離しにかかる!ホームストレート手前で20秒差と伝えられ、後ろも3名くらいの集団だったので、この先頭集団3人の勝負になりそう。この時点で表彰台が見えてきた!
ここで落車でもしたらもったいなさすぎるので慎重にアップダウン区間をこなす。
5周目
予定通りに5周目でドリンクを補給し、3人でローテーションしながら周回をこなす。後半になるとみんな疲れてきており、先頭で速めのペースで上りに入っておくとアタックが掛かってもあまり速度差が出ないので、そこまで脚を使わずに付いていけることもありました。これはスプリント勝負に持ち込めるのではないかと予想していました。
6周目
6周目でMag-onを補給した時に予備で持っていたジェルを落としてしまう…。もったいない…。
結構な強度で走り続けているので腰が痛くなってくる…。下りで伸ばしたりしてごまかしながら周回を重ねる。
7周目
ちょっと疲れていたように見えた金子選手が三段坂でアタック!終盤でまだこんな力が残っていたのかと驚きました。なんとこの周回が一番三段坂のタイムが速いです。ここまで来たら狙うは優勝!千切れるわけにはいかないので必死についていく。普段は攣りそうにもならない四頭筋と内転筋が攣りそうになり焦る…。あと1周持ってくれと祈りながら走る。ここで川口選手が遅れたので金子選手と協調して差を広げる。
8周目
ラスト1周、金子選手との一騎打ち!金子選手は上りで引き離しにかかると思ったので、最後の上りで付いていければ優勝が見えてくる!
©Makoto.AYANO/cyclowired.jp
金子選手が疲れているように見えたので、三段坂の一段目でペースアップをしてみたけれど金子選手はぴったりくっついてきたので、もうこれは上りを耐えてスプリント勝負にしようと決めて金子選手の後ろについて上りました。最後の展望台への上りも金子選手はダンシングでガシガシ上っていく。攣りそうな脚で必死に踏んでなんとか上り終わりまで金子選手の後ろをついていく…。
上りが終わってからホームストレートまでの下りは、金子選手が先頭に出なかったので辛く無いペースで先頭で下り、スプリントに備えて脚を休める。
最終コーナーを曲がってからの上りで金子選手が前に出てペースアップ!ここで耐えればスプリントで勝てると自分に言い聞かせて必死についていく。
©Makoto.AYANO/cyclowired.jp
そしてホームストレート。
もう脚が残っていなかったのでスプリントで勝てるかわからなかったけれど、残り100mくらいからスプリント開始!もう力が残っていなくてワットは出なかったけれど、それでも力を振り絞って出せる全力で踏みました。
金子選手を右側から交わして先頭でゴール!!!
©Makoto.AYANO/cyclowired.jp
全日本選手権で優勝しました!!日本一です!!!!
ゴール後
レースで勝った実感はあるものの、ナショナルチャンピオンになったという実感が湧かずにふわふわした気持ちのままホームストレートに戻ると、カメラマンさんがたくさん駆け寄ってきて写真を撮られる。びっくりしてどんな顔して良いかわからなかった…。とりあえず、頭が真っ白になりました。
すぐに表彰式との事だったので待機席に座ると、ナショナルチャンピオンジャージを着せられて、メダルを渡されました。
突然のことで理解が追い付かなかったけど、よく写真で見ているジャージを自分が着ていると思うと夢の中にいるようでした。
表彰式
コロナの影響か、短めの表彰式でした。カメラがいっぱいでどこを見たら良いか分からないまま終わりました。
2位の金子広美選手、3位の川口うらら選手と握手をして健闘を称え合いました。
その後
数社からインタビューを受けました。レース展開についてだったり、戦略についてもそうですが、どんな練習してるかとかも聞かれた気がします。気持ちがふわふわしてたのでちゃんと受け答えができているか不安です。
ドーピング検査を受け、空港に向かいました。
帰路
空港に着いて、新宿本館へのお土産を買いました。
出発まで時間があったので尾道ラーメンを食べました!レースのダメージが酷く、チャーハンは付けられませんでした…。
その後飛行機に乗り、無事に帰宅しました。
感想
今年は調子がよく、JBCFのレースでも沢山勝てていたので、完走では無く入賞を目標に調整していました。
6月の全日本に向けて調子を上げていっていたので、感染症の影響で延期になって1度調子を落としてしまいましたが、10月にまた良い調子に持ってこれたので良かったです。
今大会は前回大会優勝者であり、絶対王者の與那嶺選手が今回出場しないという事だったので、どの選手にも優勝のチャンスがあり、厳しいレースになるだろうと予想していました。
実際に上りでは毎回の様にアタックが掛かり、ペースもそこまで落ちることなく周回していたので、とてもキツいレースでした。1分や3分ではほぼベストに近いパワーが出ていました。あまり脚を攣りそうになる事はないのに攣りそうになったりと、本当にギリギリでした。最後のスプリントも力強く踏んでいるように見えますが、全然パワーは出ていませんでした。
それでも勝つことが出来たのは、支えて下さる方々のおかげです。
毎週トレーニングをして、時には施術をして万全の体調を作ってくれてる金田BODYTalkingの金田さん。機材を貸して下さり、完璧なメンテナンスをして下さるY'sRoad 東大和店の田中さん。休みの日に一緒に走ってくれる新宿本館スタッフや、チームY、志木店のサンデーライド参加者の皆さんや、金田さんの練習会の参加者の皆さん、ひるさいの皆さんなど、一緒に練習して下さる方々。レースのサポートをして下さっている本部の鈴木さん。レース活動を応援してくれる両親。そして応援して下さる全ての方に感謝を伝えたいです。本当にありがとうございます!
みなさんのおかげで全日本チャンピオンになれました!
これからは全日本チャンピオンとして、ナショナルチャンピオンジャージを着てレースに出る事になります。全日本チャンピオンとして、今まで以上にちゃんとした走りをしなくてはいけないと思います。なので、来シーズンに向けて、もっと強くなれるようにこれからもトレーニングを重ねていきます。
これからも応援よろしくお願いします!
使用機材
フレーム:PINARELLO DOGMA F8
コンポ:SHIMANO R9070系 DURA-ACE Di2
ホイール:GOKISO GD² ホイールフルカーボンクリンチャー 24mm
タイヤ:Continental Grand Prix 5000
シートポスト:MOST X-LIGHT TI SEATPOST
サドル:MOST LYNX NS CARBON
ギア:フロント52-36T、リア11-28T
BB:WISHBONE ITA 70SH
チェーン:KMC DLC11 PNK
チェーンルブ:Muc-Off LUDICROUS AF
プーリー:CDJ BIG PULLEY KIT
ペダル:SHIMANO DURA-ACE R9100
パワーメーター:Pioneer SGY-PM910H
サイコン:GARMIN EDGE530
ヘルメット:HJC Frion
シューズ:SHIMANO S-PHYRE RC902
ジャージ:WAVEONE デュアルスーツ
ソックス:R×Lソックス 550R
日焼け止め:WAKO’S Agrressive Design
補給食:グリコ エキストラハイポトニックドリンク CCD
Mag-on エナジージェル レモンフレーバー、ピンクグレープフルーツフレーバー
Zwiftでのトレーニング日記やレースレポートなど掲載していますので、興味のある方は下の画像のリンクからぜひご覧ください!
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