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近所でIRONMAN(Tri@HOME)〜はじめに〜

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ワイズロードオンライン(通販)】Y Y 24年11月25日

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つたえたいこと

本稿におけるIRONMAN(アイアンマン)とは、トライアスロンレースのロングディスタンスカテゴリを指します(アイアンマンディスタンス)。IRONMANレースは距離も競技時間も長い(制限時間:16〜17時間)ので過酷な競技の代名詞とされていますが、「筆者は創意工夫でひとりチャレンジ→無事完走してIRONMANになりました。そして誰でもIRONMANチャレンジできますよ♪」というお話です。武勇伝でも美談でも、感動ストーリーでもサクセスストーリーでもなく、多くのIRONMANを産出して日本を元気にするメソッド誕生秘話として、最後までお付き合いいただければ幸いでございます。m(._.)m

IRONMAN

先に背景をちょっとだけ。スイム・バイク・ランを順番に、一人のアスリートが連続して行う耐久競技が『トライアスロン』です。距離別に以下のようにカテゴリ分けされます(表1)。

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表1. トライアスロン距離別カテゴリ
※大会ごとに距離が微妙に異なる場合があります

IRONMANの称号を手にするには、IRONMANレースに出走▶︎完走する必要がありますが、そもそも出走までに様々な要件があります。それがIRONMANのイメージを過大に神格化させ、一般参加枠のハードルを引き上げているように思います。

IRONMANを取り巻く環境

■ 日本国内では大会数がごく僅か(佐渡宮古島北海道
■ 準備がそれなりにたいへん
・3種競技それぞれの機材準備
・機材搬送・移動・宿泊・スケジューリング
■ 参加費用が高額(¥60,000以上)しかも抽選
etc…

大会数が少ないことに関しては、日本の交通事情も大きく影響しています。即ち、イベントを可能にする長時間・長距離・広範囲に渡る交通規制と自治体や地域の皆さまの協力・理解等々です。主催者のビジネスモデル確立の障壁もありますし、日本特有の海流や、湖での遊泳禁止(特定のイベントを除く)は、OWS(オープンウォータースイム)の普及、ひいてはIRONMANの普及スピードを鈍らせている要因の一つにも挙げられるでしょう。

ならばセルフ企画でIRONMANになろう!

可能な限り、あらゆるスポーツはいつでも誰でもアクセス可能な対象であってほしいと筆者は願います。IRONMANのように完走が困難でハードなレースであるなら尚更です。前述したような参入障壁があるのなら、それを取り払うセルフ企画で、継続可能なIRONMANレースを開催しようと筆者は思い至り、単独出走で実践しました。

筆者が考える価値

効率の良いトレーニングメソッドや記録更新等のサクセスストーリーが注目されがちですが、他にも大切なことがあるような気がします。トレーニングの過程で得られたものは何か、IRONMANになった後に何が変わって、何を得たのか。仕事や勉強、人間関係の構築を含む人生の成功に、どのようにフィードバックできるのか。それらをどのように発信して伝えるのか。楽しさと正しさのバランスはどこにあるのか。そのストーリーを以てどうやって日本を元気にするのか。この点を考えることにこそ真の意義があるように思います。『脳』に対して狙った刺激を与えて、活性化した脳を活用して、個々のライフスタイルに合わせて狙った成功を勝ち取るために、IRONMANトレーニングに系統的且つ具体的に取り組むアクティベーター(活性化する人・推進する人)が、もっともっと必要です。これは一方通行のメソッドではなく、双方向的なメソッド開発と言えます(図1及び図2参照)。

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図1. 一方通行で対象が限定されたトレーニングメソッド

 

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図2. 双方向性を意識したメソッド開発。メソッドは細かくブレイクダウンすることができ(例えばM1〜M7)、それぞれが脳の活性化状態を導き出す(C1〜C7)。C1〜C7がそれぞれどの場面に有効活用できるのかを系統的に知っておけば、特定のトレーニングメニューM-nを組んで脳に狙った効果C-nを与えることができる。

結果

設定したレギュレーション内容や手法については後述することとして、先にレース結果です。筆者は運動経験がありますし(野球とかバレーボールとか)、運動全般見るのも取り組むのも大好きですが、トライアスロンに関しては誰かに師事したことはなく、ここ15年ほどでラン▶︎バイク▶︎スイムの順で独学でゆるゆる練習してきました。スイムはここ1, 2年で地元の海でのみ練習して、ジム通いもプール練習も皆無。どちらかというと短時間で追い込むのが好きで、長時間のんびりトレーニングが嫌いな筆者が、果たして長丁場のIRONMANを完走できたのでしょうか。

記録

目論見通り完走できましたが、タイムは平凡以下で悔しい結果。ほろにがデビューと相成りました。

開催日時:2024年11月14日(木)10:00頃〜
於 湘南某所

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図3. FINISH TIME
平凡以下で悔しい結果

コースマップ 

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図4. コースマップ

ソリューション

フィニッシュタイムに対しては大いに不満ですが、2-2で述べたようなIRONMANレースの現状を打破する取り組みができたと思います。すなわち、スイムは近所の海、バイクパートはスマートトレーナーを活用、ランはいつもの練習場所をコースに設定したので、機材搬送/移動/宿泊はいずれも不要。出費は補給食のみの必要最低限に抑え、機材に関する新たな出費はゼロ。交通規制は不要で移動範囲は端から端まで約3.6 kmの超コンパクトモデル。このような条件下であれば、時期を選ばず自分のタイミングで、何度でもIRONMANにチャレンジすることができそうです。

参加費用:¥0
新規機材費:¥0
交通規制:なし

機材搬送/移動/宿泊:いずれも不要
出費:補給食のみ¥2,000くらい
移動範囲:約3.6 km
開催頻度:春夏秋冬いつでもOK(チャレンジ決行を決意したのは前日の夜)

当初は壮大なるチャレンジとして位置付けておりましたが、完走して10日ほど経過した今は心も落ち着き、すでに来月師走のIRONMANスケジュールを検討しています。そしてトライアスロンというよりむしろ、「置かれた場所で自然に親しむ」という、より達観した精神が心に宿ったことは、嬉しい誤算でありました。

次号へつづく

次号以降は、スイム・バイク・ランそれぞれのパートを振り返り、得られた知見や自分なりの反省点を読者の皆様と共有させていただきたく思います。私もIRONMANになりたい!きっと、そのように思っていただけるはずです。m(._.)m

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