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【テック小話】ムダな自転車の劣化を防ぐ!メカニック的工具の選び方!

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京都店】 24年11月24日

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こんにちは!

京都店の元井です。

実は、わたくし日本のプロチームでチームメカニックとして帯同していたこともありました。ということで、

たまにはメカニックっぽいこともということで少しマニアックな工具のお話をしたいと思います。

自転車に乗っていると次第に自分でちょっとしたパーツの交換をしたり、調節してみたりと
いじくりたくなってくると思います。

そこで必要となってくるのは当たり前ですが工具ですね。

さて皆さん工具にこだわりはあるでしょうか。

 

単純に上質な工具か粗悪な工具かだけでなく、使い方や目的によって一見同じに思える工具も良し悪しが発生します。

例えばコチラの二つの工具

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どちらもスプロケットを付け外しするための工具ですが、

向かって右側はこの工具自体を操作するために所謂モンキーレンチなどの”つかみもの”工具が別途必要になります。

対して左側はこれ単体で工具として成立しています。

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左側の工具の最大のメリットはこれ単体で成立しているという事ですね。

工具で工具を回すものと比べて、力がかけやすいので変に力がかかってなめることも少ないと思います。

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右側の工具のメリットは正に工具でこいつを回すことにあります。

モンキーレンチを使えばこの工具はいちいち外さずに手元の工具のみを付け外しして回してやることができます。

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そうすると、何度も付け外ししてスプロケットに傷をつける可能性を最小限でおこなうことが出来ます。
傷が付くのは工具側というわけですね。

また、シマノとカンパニョーロではスプロケットのトップキャップネジが異なっていたりします。
その際にこの工具の方がコンパクトで2種類どちらにもアームがついているよりも
比較的工具箱や手元がごちゃごちゃにならずに済みますよね。

ということで自分の車体しか触らない個人持ち工具だと
左側のアームがあるタイプの方が使い勝手がいいかもしれませんが、
メカニック的にはアームが無いタイプの方がメリットが多いと僕は考えます。

 

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これに近いものでアーレンキーとラチェット系工具(写真は携帯工具ですが)があります。
それからT型の六角も使っているところをよく見るかと思います。

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アーレンキー含め六角系は自転車の中で最も使うシーンが多い工具だと思います。

だからこそこだわっていろんなメーカーのものを使用する人が多く、
ちょっと工具好きの人なら何種類も持っているなんてことが発生します。

さて、アーレンキーはシンプルでありながら操作性と固定力をもった工具です。

故に使い慣れるとラチェットよりも早回しも可能になります。
基本操作はボール側で回して、最後に短い側でしっかり固定するです。

前段の話で言うところの何度も外して付けなおして固定してやる必要があります。
対してラチェット機構を使えば工具自体はかけ直さずに固定してやることが出来ます。

 

しかし、多くの人はアーレンキーを使います。何故でしょうか。

ここに前段のスプロケットとの部品としての違いがあります。
スプロケットのトップキャップはギザギザしているのに対して、こちらは六角形です。

また、アーレンキーを使う箇所のほとんどはスプロケットの固定と比べると少ないトルクで締める事が出来ます。
工具や工具と接しているパーツへの負荷も少ないという事ですね。

もう一つは自分がかけているトルク感が無いという点です。
もちろん最終的にはトルクレンチでチェックするのですが、
アーレンキーが太さで長さが違うのは必要なトルクが太さにある程度準拠しているからです。

要するに5㎜なら5㎜の長さでこのくらいのトルクというのがあります。
しかし、ラチェットだと工具としてのサイズは変わらないです。
3㎜と6㎜で同じ力をかけるとどうなるかは言うまでもないと思います。

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(同じ4㎜でもこれだけ違います)

またラチェット機構の影響もあり、トルク感が分かりにくいように僕は感じます。

逆にT字は良くも悪くも力がかけやすいと思います。手に収まりやすかったりするのが影響しているのでしょう。

どうしても使い勝手がいいので多用してしまいそうになりますが、要所要所でアーレンキーと使い分けるようにしています。

 

ここまでアーレンキーばかりメリットをかいていますが、ラチェットにもメリットはあります。

奥まったところのネジなんかはやはり一回しの所作が大きく、いちいちねじから工具を離す必要が出てくる
アーレンキーでは大変な場所もあります。

結局のところ使い分けがうまくできるかが大事になってきます。

 

ということで、いかがでしょうか。

同じ用途でも考え方で使う工具は変わってきます。

こういった工具の使い方でも丁寧に行うことで車体の傷んだり劣化を防ぐことができます。

自分の愛車を大事に乗る為にも少し知っておいても損はないと思います。

参考になれば幸いです。

それでは!

 

 

 

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